映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

アメリ

主演:オドレイ・トトゥ

 

主人公の女の子がイタズラで
小さな幸せを周りの人に
届ける話…?

ファンタジーらしいけど
よくわからんかった。
最後の方はちょっと
謎っぽくて良かったかも。

雰囲気と主人公の娘が
凄い可愛いから、
30分くらいは見ることを
おすすめする。笑

 

【再視聴】

 

雑貨やファッション、背景と主演女優の可愛さに文句はなし。

私が大好きな画家、ミヒャエル・ゾーヴァの絵が使われているのもとてもうれしかった。

 

ただ途中までアメリという女の陰気な性格にとてもイライラした。

アメリはあることをきっかけに、弱い立場の人に親切にすることにはまる。

盲目のおじいさんに道案内をしたり、バイト先の従業員と客のキューピッドになったり。

ほかの人が幸せになっているところを見て自分も幸せ、みたいな女性。

しかしこれは、「私が幸せにしてあげている」というエゴとして取れなくもない。

なぜそう思ったかというと、近所の八百屋の店主がどんくさい従業員をパワハラバリに叱っているシーンから。

叱りつける店主に嫌悪感を抱くアメリ

別の日に店主の家のドアに鍵が差しっぱなしだったので八百屋に届けに行くと、相変わらず店主は従業員の恥をさらすようなことを客前でしていた。

アメリはひそかに従業員の肩を持っていたため、そのまま黙って鍵を持ち帰り合鍵を造った。

元の鍵はドアに差しっぱなしにし、店主がいない間合鍵で部屋の中を不法侵入。

目覚まし時計の時間を変えたり、ドアノブを変えたりちいさな嫌がらせをして出て行った…。

 

…めっちゃきもいんだがアメリ

おそらく障がいを持っているであろう従業員に肩持つ気持ちはめちゃくちゃわかる。

でも直接文句言える勇気がないんなら何もするな!ってすごい思った。

不法侵入して家主のものに手を出すとか犯罪だし。

今の時代でいうネットで匿名で悪い奴たたいて「俺いいことしてやった」みたいな勘違いでいきってるやつにしか見えない、アメリ

確かに悪いのはそいつなんだけど、お前も周囲見えてないやろ、みたいな。

てかアメリがいやがらせしたところでアメリが「ざまあみろ」と気持ちよくなるだけで店主のパワハラ治らんくない?

この芋づる式に胸糞悪くなる感じが、映画の2/3まで感じたな。

 

しかしアメリ自身、人として未熟である部分がちらほら描写されていく。

アメリは途中で気になる男性ができるが、内気な性格から彼の前に姿を現すことすらできず、間接的なアプローチばかりする。

ある日アメリは近所に住む絵描きのおじいさんのおたくにお邪魔し、絵の中の女の子の話をする。

おじいさんもアメリの性格を把握していて、さらに絵の中の女の子=アメリを意識しているのか、2人は絵の中の女の子についての会話が進んでいく。

 

お「では娘が好きなのは片手をあげてる青年?」

ア「えぇ。」

お「…本気で好きなのか?」

ア「…えぇ。」

お「…ならば娘は今こそ本当の危険を冒さねば。」

ア「娘もそう思ってるわ。今作戦を練って…。」

お「それが好きらしいな、作戦が。」

ア「えぇ。」

お「だがちょっと卑怯だ。」

 

このおじいさんの言葉に考えるところがあったのか、アメリは自宅のベッドでお得意の妄想にふける。

妄想の中の軍人?はアメリの思想について語る。

 

アメリの自由だ!夢の世界に閉じこもり、内気なまま暮らすのも彼女の権利だ。人間には、人生に失敗する権利がある。』

 

ここからアメリなりに勇気を出して?行動する。

 

アメリの未熟な人間性がさりげなくだけどちゃんと描かれていたから視聴後そこまで悪い気持ちにはならなかったかな。

幼少期にほかの子どもたちと過ごしてこれなかった環境もあるので、陰気な妄想家になってしまったのかなと同情もしてしまう。

こういう性格の子が主人公の映画って…、外国でもこんな内気な性格のひと結構いたりするんだろうか…。

 

あと、ストーリーは細かなミスリードがちりばめられてて面白かった。

鍵の件で「あ、これ八百屋の従業員疑われるんじゃないか?」と思ったけど違う展開になっていってて、「さっきの疑惑はこれか!」と納得したり。

 

 

 

つみきのいえ

水位があがり
家の中が浸水する度
家の上に家を増築する
おじいさんの話…!!

アカデミー賞受賞、
短編アニメ。
最初ナレーションなしで、
次にナレーションありで観た。
ナレーションなくても
誰が何をして何を思ってるか
わかるのがすごい!!

外国の絵本が動き出すような
大人のアニメーション。

 

【再視聴・ネタバレ】

 

今も地球のどこかで水位が上がって“自分の故郷が消える”という現象が起こっているのかと思うと切なくなった。

NHKとかで定期的にこのアニメ流したほうがいいんじゃないかな…。

 

アニメの放送12分3秒間、まったくセリフなしでキャラクターが何をしているのか伝わってくるのがすごい。

主人公がパイプたばこを落としてもうなくしたのについくせで本来たばこがある口元の位置に手をやり気づいて、しばらくその手見つめてるの切ない。

普通何か気づいた時って「あ」と言ったりマンガだと「!」という表現をするのに。

 

ストーリー的には謎が多い終わり方だった。

結局主人公の家族は水かさが増していないほかの場所に移り住んでるのかな。

主人公は思い出の場所に固執して一人で生きてるという感じ?

主人公の頑固そうな表情と近藤さんの音楽も相まって終始切なかったわ。

 

しくじり先生 俺みたいになるな!!

人生やおかねのことなど”しくじった“著名人が教壇に立ち、担任のオードリー若林さんや生徒のハライチ澤部さんや平成ノブシコブシ吉村さんそのほかの学生たちに授業をしていくというバラエティー番組。

 

【ネタバレ】

 

しくじり先生本当に好き!

こないだめっちゃ見まくりました!

リアルに1日10時間。笑

 

一番面白かったのは本編のしくじり先生ではなく、「お笑い研究部」というバラエティー嫌いなハマカーンの神田さんをどうするかという回。

話の進め方はしくじり先生本編と同じようにハマカーンが教壇に立ち、若林担任や生徒の澤部さんや吉村さん、アイドルたちが机に座って話を聞くというスタイル。

そもそもハマカーンTHE MANZAIでも優勝するほどの漫才の実力者。

しかし神田さんがいじられるのが嫌いなせいでなかなかバラエティーで芽が出ない、さらに本人も嫌がってる、とのこと。

それをどうするかという話。

 

神田「でもやっぱり漫才と違ってバラエティーってほらもう人数多いしー、声でかい人勝つじゃん。」

澤部「声、大きさだけじゃない時もある!このタイミングとかもあるんで…」

神田「もちろんもちろん!今その声のでかさのせいにした自分の小ささも嫌いだし…。」

全員「「「wwwwwww」」」

 

どうやら神田さんは自分にも人にも厳しいくそまじめな性格らしい…w

冒頭からめっちゃ共感して、神田さんのこと好きになる。

 

神田さんはハマカーンTHE MANZAIを優勝した直後、当時有名だった毒舌占い師魚ちゃんに毒舌占いをされ、ぶちぎれ事件を起こしたことがあると。笑

神田さんも常識があるので、最初は魚ちゃんに対して我慢をしていたらしい。

神「僕みたいな能力ない人間でも努力したら優勝できるってことですよね?」

→魚「たまたま100点取っただけ。裏でネタ合わせ聞こえたけど全然面白くないよ。」

→神(営業でネタ合わせしないけどノリ合わせとこう…)「そういうこと言ったら受けなくなるから!w」

→魚ちゃんまだいろいろ神田さんに言う

→神「人の悪口で飯食ってんじゃねぇよ」

そしてこの事件が起こった次の日、神田さんはもやもやしたツイートをする…。

次の日も、

 

『イライラするからとりあえず腕立て100回してみた。悔しいなぁ。自分のせいでザマンザイを馬鹿にされた気分。』

 

その次の日も…。

 

『自分で思ってる以上に魚ちゃんにムカついているようだ。ザマンザイを馬鹿にされたことやはり許さない(>_<)… 我ながら器が小さいとは思うが、仕方ない。』

 

なんか、すごいまっすぐな人だと思った。

ほかの芸人は”テレビだから”自分のことも相手のことも客観的に見てテレビのノリできるんですよね。

でも神田さんはまっすぐでまじめだから自分にも相手にもまじめに向き合って苦しんでしまう。

そして若林担任含む生徒たちは神田さんの自虐的毒舌を面白がり、どんどん毒舌を引き出そうと画策するが、神田さんは嫌がる。

 

神田「自分が!いろいろ足りてないと思うからー、…もう放っておいたらなんでも垂れ流しにして人を傷つけちゃうと思うから、なるべくふたをしてるんですね!そのふたを面白がってとるから。」

吉村「魅力的なんだもんふたがww」

 

そういうやり取りをしていると、どうあがいてもバラエティーを嫌がる神田さんの性格をわかってくる生徒たち。

 

若林「そうなんだよね!だから…!軸がー、かんちゃんの軸でー、考えるけど。軸抜いて、バラエティにさして、バラエティが一番合理的に盛り上がる方向で考えるんだよ、芸人って。自分の正義を抜いて。」

浜谷(神田相方)「そうだね。」

若林「そうそう。だからー、演者さんが人気があるならお客さんのファンが来る、喜ぶ、で興行的にもってところに軸をさせばー、自分の、仕事になるじゃない。歯車に。だから歯車になれるかなれないかでー、本人が、軸抜いてまでバラエティーに出たくないっていうんだったらー…、今日の授業はもう終わりですw」

澤部「そういうことですよねww」

 

この若林さんの言葉って普通に社会人の私にも刺さる。

私もくそまじめなので、例えばA社に言われたことをB社に言わないといけなくなったとき普通会社なら本音と建て前を使う。

でも私はいまだに、もちろん口には出さないけど、「これってうそをついているんじゃないの?」って引っかかってしまう。

そんな社会の歯車になり切れていない自分の幼さに毎回嫌気がさす…!

だからすべてじゃないかもしれないけど神田さんの言いたいことすっごくわかる!

 

とにかくこの回は神田さんの毒舌を、若林さん筆頭に実力のある芸人とアイドルが引っ張り出していくので爆笑しながら見れた。

最終相方の浜谷さんもほかの出演者たちも「神田さんは何も直すことはない」で落ち着いた。

 

そして7か月後の放送で…、ハマカーンの二人が再度「しくじり先生」に戻ってきた。

前回「しくじり先生」収録後のハマカーン、主に神田さんの毒舌がめちゃくちゃ好評だったらしい。

ホンマでっか!?TV」「有吉の壁」などバラエティーのオファーが殺到したとのこと。

相方の浜谷さん曰く、

 

「皆さんが面白がって外したふた、どっか行っちゃいました!!!」

 

とのことで若林さんから、

 

「探せ!!!!」

 

と注意をうけてたのほんま笑った。

毒舌垂れ流し状態。笑

神田さんの毒舌は自分に自信がないうえで自分にも相手にもいろいろ思う、という方向性だからほかの毒舌芸人とは違うと思うし、面白い人だと勝手に思ってる。

 

あとしくじり先生本編で印象に残っているのは、錦鯉かな。

二人ともマイペース過ぎて好き。

朝倉未来さんの少年院時代とか、峯岸みなみさんの港区通いの日々とか、普段聞けないぶっちゃけトークに腹よじれた。

重いテーマなのに爆笑しながら見れるっていうのが本当にありがたい。

ジミー大西さんが登壇したときは全然進行できてなくてほんまに笑った。

振りじゃないのに勝手に拾って勝手にギャグしだすの笑いすぎてしんどいw

 

ただ、辺見マリさんの洗脳で5憶とられた話はほぼ笑いなし。笑

出演者も引いてたけど、でもたまにはこれくらいヘビーな話もしてほしい!

勉強になる。

辺見マリさんもすごいしこれをテーマにしようと勝負に出たスタッフもすごい。

 

この番組を10時間見て様々な失敗防ぐためにはやっぱり自分が道を踏み外してもしっかり話せる人とつながっていることが大切だと思った。

 

菊池亜希子ムック マッシュ VOL.10

1982年岐阜県生まれの女優・モデルの菊池亜希子が編集長を務める雑誌の最終号。

ファッションのこと、雑貨のこと、生活のこと、岐阜のこと、菊池亜希子のセンスが詰まった雑誌。

 

 

かわいかったーーーーー。

おしゃれです。

2016年に発行された雑誌だけど、「菊池亜希子」の世界観がぎゅっと詰まってて、今読んでも普通におしゃれだった。

製作された年は古いけど古く感じないところは、映画の「かもめ食堂」見てる感じ。

午前中コーヒーを飲みながらとか、夕方ベッドでゴロゴロしながらとか、心に余裕のある時に少しずつ読み進めてたら、とても気分がよくなる。

 

雑誌の中での菊池亜希子さんは…。

衝動的に寝室の床の色を変えたくて一晩かけて青いタイルカーペットを敷いたり。

タートルネックが好きすぎて私服のタートルネック並べて紹介してくれたり。

一つ一つが素朴で素敵。

時間や物事に対して丁寧に向き合ってる印象を受ける。

私もこんな生活送りたいな、という気持ちにさせられる。

こういう生活の繰り返しが、豊かな人生につながっていくんだろうな、みたいな。

 

また菊池亜希子さんの本読みたい。

 

夏目友人帳 5期 7~最終話

田舎の古い家で暮らす中年夫婦の塔子と滋には子どもはいないが穏やかに毎日を過ごしている。

ある日滋は遠縁の葬式に行き、ひどくやつれた夏目という少年を見て、うちで引き取ろうと考える…!

 

【ネタバレ】

 

7~11話のうち、夏目の里親、塔子さんが主人公の10話が一番よかった。

10話、ラストまでネタバレ注意です。

 

絵にかいたような穏やかな生活を送っている夫婦の塔子さんと滋さん。

ある日塔子さんは自分の家のガラクタの下敷きになっていたカラスを助け、その後そのカラスを頻繁に見つける。

滋さん曰く、カラスは基本的につがいでいるから、一羽でいるのはまだ相手を見つけていないのかもうすでに相手が他界したかのどちらか、とのこと。

そして滋さんは夏目を見て、塔子さんと滋さんは夏目を預かると決める…。

塔子さんは楽しみで楽しみで、そっと夏目に会いにいったりもした。

夏目を引き取ってから、妖怪の見える夏目は時々一人でいることが多いよう。

塔子さんはそんな夏目を遠くから見て想う。

 

(まるで空っぽのような…、心がここにないような…、ひどく遠くを見るような眼を時々する。その眼に…、私たちはどんな風に映っているんだろう…。いつか打ち解けてくれるかしら?やりたいことや、わがままを、それはまるで家族のように、いつか…。)

 

しばらくして夏目はニャンコ先生を拾い、「飼いたい」と自分の意見を塔子さんたちに言い、少しずつ2人になじんでいく…。

いつもは夏目が主人公の話だから、夏目から塔子さんと滋さんたちへの心境はよく語られる。

『こんな自分に優しくしてくれる2人がいる穏やかな日常を大切にしたい』というもの。

今回塔子さん目線で夏目をどう思っているのかしれて、さらに「夏目友人帳」という世界観に厚みを感じた。

中年夫婦×田舎、という組み合わせも落ち着いた雰囲気出てて素敵だったな。

スピンオフみたいで面白かった。

そしてカラスの落ちも完ぺきだった…!

夏目は自分にしか見えていないということに気づかないまま、カラスの隣にいる「それ」の様子を一生懸命塔子さんに話す。

塔子さんにはもちろん見えてないんだけど、優しく理解する。

 

「そう…、よかった。一人じゃないのね。」

 

 

 

夏目友人帳 5期 1~6話

あやかしが見える男子高校生、夏目貴志は、
亡くなった祖母が残した友人帳から、
あやかしたちに名前を返していく…!!

【ネタバレ】

いいアニメを知った…!!
こんないいお話とアニメーションを
作る日本に生まれてよかったよ。

特に2話目のタオルの話…!!
完璧か。
友人も見終わった後、
「お見事!!」と心で拍手を送るほど、
話がとてつもなくまとまっていて、
かつとても面白い。
話がまとまっている物語はいっぱいあるけど、
=面白い、というわけではない気がする。
そして見ていて、とても心が洗われる…!!
洗われる理由は、
BGMやアニメーションや声優の部分かな。
キャラクター達も本当にやさしい…!!

あとは5話のもさあやかしのお話。
あれもやさしい…。
みんな、さみしいから相手を想うんやね。
そして切ない…!!
エメさんのEDもあってる…!!

夏目も、弱弱しいタイプかと思いきや、
あやかしに自分の思いをはっきり言うし、
5話で同級生のたきさんを守る姿、
すごくかっこよかった。
あやかしに何かされないよう、
力強く腕を引っ張るシーン。

来月末から劇場版が公開されるようなので、
見に行こうと思います。

メモとして脚本の構成に当てはめてみる。

1、日常。妖怪が見える夏目。
 最初~。
2、事件。妖怪からタオルを受け取ってしまう。
 3分~。
3、決意。妖怪の依頼タオルの持ち主を探す決意。
 6分43秒~。
4、葛藤。妖怪とタオルの持ち主を探しに行く。
 7分13秒~。
5、助け。持ち主の孫がわかる。
 9分49秒~。
6、成長・工夫。孫に怒られつつ2度話を聞きに行く。
 11分53秒~。
7、転換。タオルの持ち主の居所を知る。
 17分09秒~。
8、試練。夏目、タオルの持ち主に会う。
 19分05秒~。
9、破滅。持ち主、妖怪を覚えていない。
 19分37秒~。
10、変化。夏目、持ち主から妖怪に渡すものをもらいに行く。
 20分45秒~。
11、対決。夏目、妖怪に会いに行く。
 21分27秒~。
12、排除。妖怪に持ち主からのタオルを渡す。
 21分48秒~。
13、満足。妖怪、タオルを受け取り喜ぶ。
 21分57秒~。


…あってるのかこのわけかた。
とにかく後半が怒涛の展開でずっと鳥肌。
丁寧な丁寧な丁寧なお話。

【再視聴・ネタバレ】

 

とてもよかった。

出だしほぼ毎回ホラーみたいで怖いんだけど、いい話ばっかり。

 

6話まで見て、やっぱり以前視聴したときと同じ2話と5話が心に響いた。

夏目友人帳」の世界の妖怪は心のない怖いものもいれば、心優しい穏やかな妖怪もいる。

各話の中心になっているのはほとんど毎回、心優しい穏やかな妖怪ばかり。

ほかの話でもそうだけど、私が、好きー!となるのは、妖怪が人間に対していじらしい気持ちを抱えてるから。

なぜ妖怪たちはこんなにもいじらしいのか、2話の夏目のモノローグで納得した。

 

夏(人は、とても多くの人と出会う。たった一度の触れ合いに、胸を焦がすあやかしと違って…。出会いも、別れも、目まぐるしく…。)

 

なるほど。

一度触れた人との関係が大きすぎて、そこに一喜一憂するからか…。

 

5話の、多岐に優しくしてもらったもさあやかしもまさにそれ。

夏目と多岐のもとからもさあやかしが去り、その後黒板に残されたもさあやかしの気持ちを夏目が黙読する。

 

『迷った私を助けてくれた。連れてゆきたい。かなうならば…、美しき山を、美しき谷を、…ともに見たいと思ってしまった。この気持ちを、人は何と呼ぶのだろうか…。』

夏(……。それは…、それはまるで…。)

 

それはまるで恋だよ…。

切なすぎて優しすぎて、鳥肌やばい。

ここからの「茜さす」(ED)の入り方も天才で体中の毛が直毛する。

てか「茜さす」の入りは毎回完璧。

天才。

 

推しの子 7~11話

恋愛リアリティーショーであかねが起こしたちょっとした事故がきっかけで、あかねは世間から大バッシングを受ける。

おとなしくて真面目なあかねはアンチを全て受け止めてしまい自殺しようとするが、アクアはあることを提案する…!

 

【ネタばれ】

 

アクアの提案で徐々に落ち着くアンチ。

そしてあかねは恋愛リアリティーショーで素の自分を出すのではなく、「アイ」を演じながら撮影に臨む。

本来、与えられた役への考察が鋭いあかね。

アイへの研究からの考察も鋭く、自分がわかる範囲の考察をアクアの前で話す。

 

「アイには実は隠し子がいる、とか。」

 

このセリフの直後音楽途絶えて、アクアの顔面も超怖かった…。

アクアはどれだけアイの研究を重ねてもアイのことがわからなかった…。

でも、あかねなら自分の知らないアイの考えがわかるかもしれない…!

 

恋愛リアリティーショーが終わり、あるアニメを舞台化することに。

そこに選ばれたのは、アクアとあかねと有馬。

あかねvs有馬の女の戦いが怖くてしんどい…。

でもアクアが言うように、芸能界にはやっぱり負けず嫌いが多いんだろうな。

自分ともライバルとも戦って、その末に未来があるんだろうな。

そう思うと、あかねも有馬もすごいな。

 

 

少し変わった子あります

作者:森博嗣

後輩から勧められた、
不思議な料亭を通して
自分の生き方を語る
おっちゃんの話。

雰囲気もミステリアス感も、
夜は短し歩けよ乙女」の
森見さんっぽい。
でもそこまで
ガチャガチャしてなくて、
落ち着いた感じが
すごくいい。
私は、
口で物語進んでいくのは
好きじゃないんだけど、
料亭で女の子と
食事するとこが好きで、
次の子が楽しみになってた!!

大人ファンタジー

 

【再読・ネタばれ】

 

以下、いろいろ予想や妄想をしたいので、ラストの展開までネタバレしてます。

閲覧注意です。

 

大学教授の小山は、仕事仲間の荒木から女性と2人で食事ができる店のことを教えられる。

ただし女性と店の場所は毎回変わるという、なかなか要領を得ない話だった。

 

店を紹介されたものの小山はそのことをすっかり忘れていた。

しばらくして、荒木が行方不明になり、店のことを思い出した。

店に決まった場所はないため、訪ねる場合はまず事前に予約の電話を入れなければならない。

教えられた電話番号に電話をかけ、予約する。

約束の時間にタクシーが来て、その日営業している場所まで連れて行ってくれる。

ある時は地下で営業していた元料亭だったり、ある時は有名作家が住んでいた住宅だったり。

到着すると毎度同じ30代の女将に、食事する部屋まで案内される。

食事を一緒にする女性といってもキャバクラ的なコミュ力が高い子がいるわけではない。

基本的に地味な格好で、でも所作がめちゃくちゃきれいな女性ばかりで小山はそこに見とれ食事をする。

女性はだいたい20代~30代で、話を全くしない子もいればたくさん話す子もいる。

空間も静かで、孤高を愛する小山はその雰囲気ごと気に入った。

 

荒木の行方が分からないまま、小山は後輩の磯部にちらっとこの店の話をする。

磯部はエリートマンで、つい先日離婚したばかり。

 

「僕の人生は、だれか他人に評価してもらおう、という人生でした。ずっとそうだったと思います。でも、今は自分で評価できます。」

 

という価値観を持った人間。

 

小山はいつも通り、一人で店にいった後、帰りの電車に乗りながら考える。

 

(電車に揺られながら、窓ガラスに映った自分の姿を眺め、またあの店へ行こう、と考えた。しかし、次はもうあの小学校ではない。別の場所なのだ。そして、あの女性にも二度と会えない。私は一人微笑んだ。面白いものだなぁ、人生とは…、少なくとも生きているうちは、止まることはない。)

 

そしてラストの章は磯部目線で、例の店に行った話だった。

 

(私は、行方不明の友人のことを彼女[女将]に尋ねたかった。けれど、その彼の名前がすぐに思い出せない。)

 

磯部は食事を終え、女将に用意されたタクシーに乗りこむ。

 

(そうだ、思い出した。小山教授である。走り出した後も、何度か後ろを振り返った。もちろん、鉄塔が見たかったからだ。なぜ、小山はあの店に通ったのだろう?否、そんなことは、どうだっていいではないか。それよりも、私はどうしようか?まだ今日で二回目。もう一度くらいは、行ってみようか。別の子も見てみたい。いや…、やはり、もうやめておいたほうがいいだろう。そう、どことなく、危険な感じがする。全く根拠はないが、そう思える。思っただけで、背筋が寒くなるほどだ。)

 

…そして物語は磯部が帰っていく=店から離れていく描写で終わる。

結局あの店は何だったんだ?という不気味な終わり方。

しかも…、あれだけ楽しそうに店に通っていた小山は荒木同様行方不明になっているというまさかの展開。

つまり、荒木と小山が行方不明になった件とあの店と、何らかの関係性があるのはほぼ間違いない。

磯部は途中で止めれたけど、「また行きたい」という中毒性があるのは小山の様子からも明らかだった。

止めれなかった人たちは、女将に連れられてどこか労働のために飛ばされてるとか?

そもそも女将の上にも黒幕がいる可能性もある。

もしかしたら料理に使われていた肉は人肉で、その餌食になっているのかもしれない…。

人肉じゃなくても別の理由で殺されていたとしても、不思議ではない。

ついでに自宅も今後の営業先に使われてるかも。

小山も荒木も独身なので、必死になって彼らを探す人もいないのだろう。

磯部は小山の名前を忘れかけていたので、店側は彼らを世間から徐々に忘れさせるすべも持ってるのかもしれない。

 

と、まったく何もわからない終わり方、ではなくいろいろと想像が膨らませれる終わり方なので、よい読後感でした。

人肉展開だけは絶対嫌だけど。

 

 

カールじいさんの空飛ぶ家

亡くなった妻と過ごしていた家に、1人で暮らしているおじいさんのカールは、町の開発によって立ち退きを要求されていた。

カールは思い入れが強い家を手放すのが嫌で、自宅の煙突から大量の風船をあげ、自宅ごと空を飛んで逃げることにした…!

 

【ネタばれ】


1度観たとき、なんか
ごちゃごちゃバラバラしてるなーって印象で
もう一回観たらたぶん原因わかった。
主人公のじいさんの目的は
冒頭で意気込んでた、
「死んだ妻と見た夢、
パラダイス・フォールに行く。」
ことだったので、そこにたどり着くのは
終盤か、中盤に到着しても、
そのあとはパラダイス・フォールをめぐる
戦いになったはず。
しかし物語は、
『パラダイス・フォールに行く』という
夢のきっかけを与えた
チャールズ・マンツと、
珍鳥をめぐる戦いへ…。
しかもチャールズ・マンツが出てきたのは
序盤の一瞬だけで、
ちゃんと出てくるのは中盤…。
主要な登場人物たちが序盤で
出てきてないから、
バラバラした印象になったのかな、と思う。

 

【再視聴】

 

冒頭の、少年からおじいさんになる過程のシーン…。

数年前まで視聴したときは、「あー無音で人生振り返るひろしの回想パターンね」と特に気にも止めなかったが、今回は違った…。

私自身周りの親戚などを見て、年を取って死んでゆく、という過程を現実的に考えることができ、かつ自分の人生も考える年齢になっていた。

なのでこの5分に込められた動画の内容はとても濃かった。

 

・新婚で楽しいとき

・2人で穏やかに過ごす日々

・子どもが欲しくなる2人

・2人で作る子ども部屋

・流産し落ち込む妻

・子どもの時の夢をかなえようと貯金する2人

・事故や災害で貯金が消えてしまう日々

・その後旦那の仕事を毎日見送り続ける妻

・気づけば2人は老夫婦に

・夫婦で楽しく生活する日々

・夢を思い出した旦那、かなえようとする

・妻の体が弱くなり入院生活

・妻、亡くなる

・旦那、2人で生活した家で1人暮らし

 

泣いてしまったわ…。

「夢より生活を優先してしまう仕方なさ」「時が早く立つことの切なさ」すべてわかるから、心にきてしまった…。

 

その後の展開は、冒頭と比べるととても面白いというものではないけど、でもやっぱり最後まで見入ってしまうレベルでは面白かったな。

序盤でおじいさんに肩入れして好きになってしまったからかな。

ラッセルの家庭事情が分からず調べたけど、出てこなかったのが残念。

 

 

鬼滅の刃 刀鍛冶編 7~最終話

炭治郎とねず子と玄弥が半天狗の相手をし、無一郎は玉壺の相手をする…!

それぞれ苦戦し、命がつきかけるとき、それぞれ心の奥にしまっていた過去を思い出し…!

 

【ネタばれ】

 

今回のアニメ刀鍛冶編で、無一郎と玄弥と甘露寺の過去が明らかに。

 

両親を幼くして亡くした双子の兄弟の、無一郎と有一郎。

無一郎はもともと無邪気で優しくて、人助けのため剣士になりたいというが、現実の厳しさを知っている兄有一郎は楽観的過ぎる無一郎にぶちぎれる。

 

「本っ当にお前は父さんと母さんそっくりだな!楽観的過ぎるんだよ!どういう頭してるんだ!具合を悪いのを言わないで働いて体を壊した母さんも!嵐の中薬草なんか取りに行った父さんも!あんなに!あんなに止めたのに!……ッ!母さんにも休んでって何度も言ったのに!!人を助けるなんてことはなァ、選ばれた人間にしかできないんだ!」

 

結局有一郎も優しいんよな…。

両親思いで…。

この後の二人の結末が、本当にしんどい…。

 

最終決戦。

炭治郎のすぐ近くで鬼に食われそうな刀鍛冶師が逃げてて、助けに行きたいけど妹のねず子が日を浴びて消えてしまいそう!

という場面で…!

炭治郎はねず子を日からかばいながら、刀鍛冶師の命かねず子の命、どちらを取るか、自分の判断に迷っている。

 

「だめだ…、決断できない…ッ!」

 

この葛藤辛すぎる…!

炭治郎の葛藤している表情を長く見せてるから、というのもあってか、とても印象に残ったシーン。

でもねず子が人間を助けるよう炭治郎をける。

そしてねず子は…!

 

…次は修業を経て無限城編(最終章)か。

いつ放送かはわからないけど、最終章が一番好きというか心かき乱されたので、早く見たいな。

待ってます。