映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

夜は短し歩けよ乙女

森見登見彦

京大一回生の黒髪の乙女と、
その乙女に恋心抱いてる
先輩の話。

春夏秋冬4章に分かれてて、
それぞれの話自体は
恋愛関係ないことなのに、
ラストでこの上なく
キュンキュンする!!!
この二人ももちろん、
サブの登場人物も
魅力たっぷりだから、
全然飽きない!!!
情景とかもすぐ
浮かんでくるし、
笑ありかわいさありの小説。

本当に心のそこから、
この本と出会えて
よかったと思ってる。
可愛い系が好きな人は
一度は読んで欲しいです。


【再読】
京都来てある程度京都の町を知って、
夜の先斗町李白さんの
三階建て列車が通っていくシーンが
前よりもはっきり想像できた。
雄々しくて本当に最高。
李白さんが言う、
夜は短し歩けよ乙女』って、1話では、
『夜は短いからどんどん遊べ!!』
の意味だけど、4話では、
『今日は冬至で一番夜が長い日だけど
明けない夜はないんだから
彼を助けに行け』の、意味な気がする。
4話ともすべて最高だけど、やっぱり
好奇心の向くまま夜の先斗町
ずんずん歩く1話目と、
散らばった謎が後半で
徐々にきれいに回収されていく
京大の文化祭の3話目が好きやなー。
樋口さんと羽貫さんと黒髪の乙女と…、
キャラがみんなそれぞれ自由で笑える。