主演：薬師丸ひろ子
小さなコンビニの店主えみこばあさん、
ばあさんの店を支えてる独身の長女たかこ、
他界した次女ナスミ、ナスミの旦那日出夫、
結婚し家を出て行った月美、
そして訳ありで住み込みで働くことになった
22歳の女の子かすみ…、
家族の人間模様が丁寧に描かれた、
NHK正月スペシャルドラマ。
【ネタバレ】
日「なーんか俺、このままずるずると
流れて行っていいのかなーって。
ナスミについていって、
今の店手伝うようになって、ナスミが死んで。
でもそのままずるずる家にいて。
で、今度は子どもができたからって
まーた人に言われるままずるずる
生きて行くわけでしょ？
…はぁ。これでいいのか俺は…。」
ば「いいじゃないか。
居場所があるってことだろ？」
日「…ま、そうだけど。」
ば「私なんて、このまま生きてても、
迷惑かけるだけだよ。」
日「……。」
ば「…なんでそんなことない
って言わないんだよ！！」
故人ナスミの旦那日出夫さんと
えみこばあさんの会話。
日出夫さんの気持ちすっごいわかるー！！
ばあさんの最後のツッコミに
笑ってしまったけど、
ばあさんの心情もすっごくリアルで、
本当にすごいな木皿さん。
あと、長女たかこが
毎年たかこにプロポーズしてくる
雅男とその新婦のために
新居に一生懸命家具とか考えておく
エピソードも好きだな。
好きじゃない風に装ってるけど、
ここで料理して、ここで洗濯して、
とか空想して、だんだんと
そこに住む夫婦の結婚生活を想像して…。
で、結局は「結婚は嘘で本当は
たかこさんとすむための家」っていうの、
本当にジーンときた。
お金全部はたいたこととか、
振られた後のその家のこととか考えたら、
雅男さんの覚悟すごすぎる…！！
なんかもう、出てきたキャラクター
それぞれのエピソード全部好き。
ミムラさん、
全然おしゃれな格好してないのに
きれいで、うらやましい。
ああいうのを真の美人言うんだろうな。
美人なんだから、
いくら結婚してるとはいえ
知らない男の人の家には
上がらない方がいいよ。
上がってしまうその隙と
鈍感なところもまたかわいいけど…。
全体的に、いい意味で
人間と人間が複雑に絡み合った、
素敵なお話でした。
