映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

永遠のゼロ

主演:岡田准一


26歳の浪人生、健太郎は、
あることをきっかけに特攻で亡くなった
自分の祖父のことを調べるようになった…!!


【ネタバレ】

久「死ぬのはいつでもできる…!!
 生きるために努力をするべきだ!!」
石「どうせ!!この戦争で自分たちは
 生き残ることはできません!!
 もし自分が志願したら、
 潔く自爆させてください!!」
久「石崎!!まだわからないのか!!
 お前には家族はいないのか!!
 お前が死ぬことで悲しむ人間はいないのか!!
 …答えろ石崎!!」
石「…田舎に、父と母がいます…!!」
久「それだけか…!?」
石「弟もいます…!!」
久「家族はお前が死んでも
 悲しんでくれないのか!!」
石「………。 …いいえ。」
久「…それなら死ぬな!!
 どんな苦しいことがあっても、
 生き延びる努力をしろ!!」
石「………。」

ここのシーンがぐっと来たな…。
あんだけ、お国のために死ぬことが正義
とされてた世界で、真反対の自分の信念を
燃やし続けるのは大変なことだと思う。
しかし、「生きて帰る!!」ということを
叫んでいた久蔵に、いろんなことが起こり、
その信念が揺さぶらていく。

久蔵が特攻志願した理由、
ほとんど掘り下げられなくて残念や…。
結局、教え子たちを守れず責任を
背負えず特攻に行ったってことなんかな…。
原作読めばわかることなんやろうか…。
最後おじいさんが言ってた、
奥さんを助けてくれた男、
っていうのもわからんままやし…。

あと、
ほかのレビューで★1つしかつけてない人が、
「これはフィクションです!!」って怒ってたけど、
当たり前やろ…、って思った…。
レビュー見てたら、
題材が戦争だからというものもあるが、
フィクションとノンフィクションをごっちゃにして
みてる人が多く、なんか腹立った。
取材力のことはわからないが、
フィクションだからそりゃ物語も構成するし、
「戦争」という題材を使って、
見る側をエンターテイメントとして
たのしませてれるんやろ。
専門職を題材にしたら大概その道の人から
見たらつじつまあってないことが多い。
作ってる側は物語を構成しないとダメやから。
何が、「戦争」を利用した金儲けや…。
「音楽」、「仕事」、「恋愛」、「戦争」、
そういう職業やっちゅーに…。
見る私らが少しでも戦争を
意識させてくれるだけで映画として
十分成功してるわ。