映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

道をひらく

松下電器をたちあげた
松下幸之助が書いた121編の短文集。


この偉大な経営者は、
「自分の与えられた道を怠けることなく
一生懸命進め。」という信念をもって
生きてらっしゃった印象。
最近の自己啓発本には、
繰り返される日常を丁寧に、
みたいなことが書かれてることも多いけど
この人は、「同じ毎日を送っても仕方がない、
発展しなければ。」的な、
時に辛辣なこと言うけど、確かにそうよなー、
と心に刺さる部分はすごくあった。

第一版発行が1968年と、
今から50年前の本にもかかわらず、

「お互いに、つくることに真剣で、
 売ることに誠実で、
 そして仕事に真実熱心ならば、
 その製品、その商品、
 その仕事の行方をしっかり見定めたい。」

とか、

「ましてや昨今の我が国の社会情勢、
 経済情勢は、
 世界の動きとともに寸刻の
 油断もならない様相を呈しつつある。
 常に”覚悟は良いか”と問われることを、
 お互いに覚悟したいものである。」

など、ものすごく近代的な考え方が多くて
びっくりした…!!

共感したり、グサッときたり、
すくわれたり、そんな本。