映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

オデッセイ

主演:マット・デイモン

宇宙飛行士6人、火星で調査中、
嵐が来たので火星から離陸しようとするが
マークだけ突風に吹き飛ばされ、
ほかのクルーたちは死んだと思い離陸し、
一人取り残される…!!

【ネタバレ】

面白かったー。
SFは好みのジャンルじゃないし、
あらすじが「火星に一人取り残され…」
と悲観的で、
ほとんど期待はしていなかったけど、
とても見ごたえのある映画だった。
主人公のマークが、火星に取り残されても、
楽観的でマイペースでしぶとい性格だから、
見ていて笑えたし、明るい気持ちになれた。

カメラワーク?ショット?もころころ変わるので、
場面が目新しく、変なたるみも、
まったくなかった。
一気に楽しめた。
シーン的には、ほとんどが、火星のマーク、
地球のNASAの2つの様子しか
映していないので、もっとつまんない映画に
なってもおかしくないのに。

唯一場面をゆっくり映したシーンが、ラストの、
リーダーたちがマークを保護するところ。
爆弾を仕掛けたところから、丁寧に、
ほとんどカメラを切ることなく、
緊張感をもって見せられた。
もちろんそこも食い入るように見てしまう。

結構長い映画だったけど、よかったな。
始まりがもう
みんな火星にいるところから始まった。
最近の映画にあるような、
序盤が長くて本筋になかなかいかない、
っていうこともなかった。
分かりやすいし楽しかった。
SFで結構思い題材だけど、明るく見れた。

地球に帰還したマーク、最後のシーンでは、
宇宙飛行士を目指す学校で授業を開いている。
火星で学んだ、大切なことを言っていた。

「『自分はこれで死ぬ。』
 死を待つかあるいは…、対処するか。
 それしかない。…とにかく、考えろ…!!
 計算し問題をつぶす。で、次をつぶす。
 問題を十分つぶしていけば、生還できる。」