映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

犬夜叉 完結編 169~175話

戦国時代、宿敵奈落を倒すため、
犬夜叉、かごめ、弥勒、珊瑚、七宝、
は戦いながら旅をする。

神楽―!!!
ちょうど、神楽が死ぬところから
魍魎丸が倒されるところまで。
神楽は奈落から出た分身の女性で、
身体は自由だが心臓は奈落が持っている。
「自由になりたい。」とひそかに奈落を裏切り、
犬夜叉の兄殺生丸などに
奈落の情報を流していた。
もちろん奈落は、
神楽がこそこそ動いていたのは知っていた。
ついに神楽の前に奈落は立つ。
神楽に心臓を返し、
神楽喜ぶ間もなく、心臓の横を一突き。
毒の瘴気を流し込み、『お前は自由だ。』
と逃げる神楽を笑ってみている。
ある花畑に着地しフラフラになりながら歩く神楽。
瘴気が体にしみてもう助からない…。
「これが私の自由か…。」
と頭を下げていたら、目の前に殺生丸
奈落の手下である神楽と、
奈落を恨む殺生丸は敵対関係だが、
神楽はひそかに殺生丸に恋心?を抱いていた。
冷徹な殺生丸も、
川に流れてくる神楽を助けたり、
すっごいわかりにくいけど優しさを見せていた。
そんな殺生丸が死ぬ前に自分の前に…。

「血と瘴気の匂いを追ってきた。」
「ふっ、そうか…、奈落だと思って…。
 がっかりしたかい?奈落じゃなくて…。」
「…………。お前だとわかっていた…。」

瘴気にむしばまれ、
身体が消えかかっている神楽のために、
死者を救う「天生牙」という剣を
抜こうとする殺生丸
殺生丸が利益を考えず自分の気持ちで
「天生牙」を使おうとするのが
もうめったにないこと…。
しかし、

(天生牙では救えぬ…。)

と。

「逝くのか…?」
「あぁ…。もう、いい…。」
「…………。」
(最後に…、会えた…。)

そういって神楽は、
風と一緒に消えていった…!!
うわーーーーーーーーーー!!!!!!!
あー、もう…、
切なすぎてどうかなってしまいそうだ。
殺生丸は始終立ったままで表情変えないけど、
神楽に向けて、哀れみや悲しさを持っていた。
だからこそ、その後、
「天生牙」を強くすることができた。
さらにその後、「天生牙」パワーアップの際、
殺生丸はりんという連れの女の子の命に
必死になる。
それは神楽を救えなかった悔しさや悲しさも
多少あるのかなー、と思ったり。

いやー、本当にもう、素敵すぎる。
面白いわ犬夜叉
物語序盤から、主人公犬夜叉
ヒロインかごめと桔梗の三角関係。
敵ボス奈落(になる前の人間鬼蜘蛛)
は桔梗に恋心を抱いていた。
その恋のもつれが物語の軸になっている。

女性作家だからというのもあるのか、
恋愛感情がとても多い。
奈落も、恋心を知っているだけに、
策略は人の心をもてあそぶ、
陰気で回りくどいもの。
金!!!とか、地位!!!とか、
世界征服!!!とかが欲しいわけではない。
奈落の感情の殻をはがすと、本当は、
洞窟でかくまわれていた人間の鬼蜘蛛が、
桔梗とそこから出たかっただけ。
それが憎しみに代わり、
いろんな人を巻き込んで殺すまでに。

神楽への最期のやり方も、
神楽と向かい合った時、
一気に心臓をついておけばいい。
それをあえてせず、心臓に毒を流し込んで、
「死ぬまでの絶望」を
味合わせるところが陰気だ。
よく人の心を分かってらっしゃる…。

珊瑚、弥勒琥珀の関係も切ない。
奈落は、ある城の殿になりすまし、
操った退治屋の琥珀で、
琥珀の父や姉である珊瑚や仲間を殺させる。
殿の命令で、
城の者たち(殿と信じている人間たち)
琥珀を殺させる。
珊瑚は生きていて、それを覚えている。
奈落は四魂のかけらを使って琥珀を生き返らせ、
記憶を消し、自分の駒とし、
犬夜叉たちを何度もはめる。
珊瑚は、琥珀が奈落に操られ
無害の人たちを殺すのを見てるので、
琥珀が生きていてうれしいが、
いっそ死んだほうがいいんじゃないか。」
と泣きながら殺そうともした。
そしてそれを止める犬夜叉…。
つらい。

旅するうちに、珊瑚と弥勒が両想いになり、
結婚する約束もする。
弥勒のことを好きだからこそ、
奈落に人質に取られた殺生丸の連れ
りんを殺そうとする…。
りんは助かるが、殺生丸が後ろに現れる。
「法師様(弥勒)のために殺そうとした。
私を殺すなら奈落を倒すまで待ってほしい。」
と正直に自分の気持ちを言う。
その直後返事をせず、
気配に気づきそれを追いかける殺生丸
珊瑚たちも追いかけ、毒の瘴気の中
りんに自分の防毒マスクを渡して、
「ごめんね。」って…。
それを見ているからか、
殺生丸は珊瑚を殺さなかった。

珊瑚って、かごめと年は近いけど、
かごめほど精神が強くないよな…。
でも人間ってそんなにたくさんの人守れないし、
別に珊瑚の判断が冷たい
とかではないんやろうなぁ。

はー、めっちゃいいアニメだ…。
アニメというか、漫画が好き。
ほとんど漫画の感想だなこれ…。
アニメも、戦闘シーンはかっこいいし、
絵キレイし、声ついてるし、やっぱり好き。
エピソードの順番が違ったり
省かれてるところはあるけど…。
ギャグとかのテンポがすごくいい。
ギャグ回?のキツネ妖怪たちの
昇級テスト?の話がとても面白かった。
口ではうまく説明できないけど、
アニメならではのテンポで笑った。

声優も豪華だ…。
りんに能登麻美子さん…!!
殺生丸のもう一人のお供邪見は、
ONE PIECE」ブルックなどのチョーさん。
邪見は、アニメのほうがキャラ濃くて面白い!!
ちょっとしたいい方も愛嬌あってすごく好き。
琥珀が、矢島晶子さん、
クレヨンしんちゃんのしんちゃんの声…!!
ED見た時びっくりした。
全然想像できなかったから…。
やっぱり声優ってすごいな…。
神楽の大神いずみさんは、
アナウンサーとタレントで、
神楽以外は声優やってないみたい。
神楽の声好きなので、残念だと思いつつも、
「神楽だけの声か!!」と思ったら、
それはそれでニヤニヤする。

はー、止まらない。
0P、EDも好きです。
1期?(完結編ない時の)の、
浜崎あゆみさんのED好きだったなー。
映像の絵もすごいきれいで、犬夜叉と合ってた。