映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

不思議の国のアリス

木陰で読み聞かせられていた
歴史の勉強が苦手なアリスは、
二足歩行で走っていく白ウサギを追いかけ…!!

1951年制作のディズニーアニメ映画。
女性らしい動き方や、華やかな植物など、
ものすごくきれいな映像だ。
女の子のために作られた映画という印象。

【ネタバレ】

脈絡のないファンタジー
そういう意味では、
メリー・ポピンズ」と似てるかな。
登場人物たちのいかれ具合が面白い。
特に帽子屋達とのお茶会が好き。
「誕生日じゃない日」のお祝い。
364日がお祝いって、すごくめでたい考え方。

結構残酷なシーンがあって、
セイウチがカキを食べるという劇中話。
カキたちにも人格のようなものがあり、
アニメだからさすがに食べないだろと思ったら
すべて食べられていた。
笑ってしまった。

原作にあった、おばあさんが包丁を投げて
赤ちゃんを殺そうとするエピソード。
あそこのおばあさんのいかれ具合が
好きだったけどなくて残念だった。
もしかしたら「鏡の国のアリス」だったのかな。

最後夢から目覚めたアリス、
歴史の本を読んでくれていた
お母さん?お姉さん?と一緒に、
お茶するために帰る。
帰っていく先が、遠くにお城のような塔が見えて
それ以外は森だったので、
なんだか恐怖を感じた。
アリスはお城の子なの?
それとも森の中に家があるの?
だとしたら、街から離れてるのはなんで?
という変に想像力が膨らんでしまった。

観終わってからオープニングを見返すと面白い。
映画の一つ一つのエピソードが
絵本チックなイラストになっている。
おしゃれで可愛かった。