映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

思い出のマーニー

ある夏、12歳のアンナが
出会ったマーニーとは…?

頭ではわかってても親の愛を
信じられない思春期のアンナの
描写がリアルで、共感した。
「幽霊」なんて言葉は
作中なかったのに、
徐々に違和感を与えられて、
はまっていった。
この監督は、
借りぐらしのアリエッティ
にしろ、女の子の細かい感情の
揺れとか好きなのかなぁ
って思った。

愛のある優しい映画でした。

【再視聴・ネタバレ】

以前見た時は、結構好きだったんだな。
今回は、全然いいと思わなかった。

アンナとマーニーの関係がメインなのか、
マーニーの謎がメインなのか、
アンナの心情がメインなのかわからなかった。
マーニーとの関係がメインなら登場が遅すぎる。
アンナの心情がメインであったら、
アンナが本当に気にしている悩みを
暴露するのが遅すぎる。
だから見ていて、すごくふわふわしてというか、
私は何を見せられているんだ?状態…!!
マーニーのことは幽霊だと思いながら
見てたけど途中から、
「アンナの妄想か…?」と思いながら見て、
アンナを理解せずに見ている感じ。
で、中盤になって暴露する悩みも、小さすぎる…。
12歳で傷を負ってる女の子にとったら
重要かもしれんが…。
ならもっと最初からアンナの心情を
追った見せ方をしてほしい。
最初からアンナに共感できずに、
「おばちゃんがお金をもらってるから。」
って言われても、だから?って感じ。
養子を引き取ったおばさんが援助金を
もらうことは特別なことではないし、
当たり前のことを言われてもって感じがした。
大人はみんなそう思うんじゃないの?

しかも、主人公ならもっと頑張れよと思う。
ジブリ映画」のフィルターをかけて
みてしまっているのかもしれないけど、
さすがにもうちょっと動こうよ。
『太っちょデブ』もそこまで悪くなさそうなのに、
ひどいこと言って、さいごになるまで謝らないし。
マーニーの家に行って記憶があいまいになって
道に寝てることが多いから
街の人やおばさんたちに迷惑かけるし。
反省をしないアンナはまた自分の妄想(?)
のマーニーに会うため出かける。
迷惑しかかけてないやん。

結局でも、何だったんだろ、マーニー。
アンナとの関係性は分かったけど、
あれはアンナの妄想?夢?
難しかった。

一番最後のネタ晴らしはよかったな!!
ひさこさんが話してくれた内容と
アンナの青い目で、そうじゃないかと思ったけど、
その後、違ったんだと思った。
でも最後のネタ晴らしのやり方が素敵だった。

アンナを預かってくれる家と家具、
センスが素敵だった。
私も住みたい。

すごく静かできれいなユリアニメ、という感じ…。