映画・小説の感想棚

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BORUTO ―NARUTO THE MOVIE―

里の英雄うずまきナルトの息子、
うずまきボルトは、父が偉大であるが故、
悩んでいることがあり…、
2015年に映画になった
BORUTO ―NARUTO THE MOVIE―」
のノベライズ本。

【ネタバレ】

映画の小説バージョンを読みました。
この小説を読むのに、「BORUTO」と
wikiを改めて読んで理解しようとしました。
やっぱり難しいな、この世界観は。
ちなみにこの映画は「BORUTO」の、
1~3巻の途中までの話。
ほとんどが同じですが、
終わり方だけ違いました。
感想、たぶん長くなると思います。
ちなみに私は、「BORUTO」は
まだ5巻までしか読んでいません。

これは漫画で思ったことだけど、
まずやっぱり、「NARUTO」の時代から
里が栄えたなぁ、と。
火影岩の上にはビルが立ち、
街の建物には液晶テレビが。
きっと、以前よりも人口が増えている。
だから里の長『火影』になったナルトも
影分身を使って仕事しなきゃいけないほど
忙しくなったのかな。
ヒルゼンも綱手もそんなに忙しいイメージ、
なかったんだけど…。

木ノ葉隠れの里を作ったのは
5代目『火影』綱手の祖父の扉間だから、
30歳で子どもを産んだとして計算すると、
NARUTO」時代から約90年前…?
てことは、「BORUTO」時代から
約105~110年前にできたのかな?
栄えたなぁ。
日本の戦後みたいだ。

NARUTO」世代の子どもと、
BORUTO」世代の子どもにも変化が見える。
NARUTO」世代は、熱い生意気さ。
なりたいものや復讐したい相手など、
それぞれやりたいことを強く持っていた。
BORUTO」世代は、冷めた生意気さ。
主人公ボルトはやりたいこともなく
忙しくて構ってくれない父に反抗し、
NARUTO 外伝」でヒロインサラダも、

(忍者になったからって何!?
 そもそも忍者って何…?
 なんかもう『忍者』って響き?…ダサい…)

と、めちゃくちゃ斜に構えてて、
父親であるサスケに対しても
しゃーんなろー!だった。
猪鹿蝶にもがつがつしている子はいない。

親を見るに、ボルトの母親
ヒナタの子育てもあまそうだしなぁ。
ボルトの妹のヒマワリの誕生日を影分身で
帰宅したナルトだが、影分身が切れ消える。
本体で来ないナルトに対して
ヒナタに八つ当たりするボルト。

「こんなんなら
 火影の親なんて最初からいねー方が―――」

といった時、ヒナタは涙を流す…。
いやー、ヒナタ昔はもっと
芯のしっかりした子だっただろ。
例えばナルト相手だったら、じっくり見て、
信じて、自分にできることをしていたというか。
自分の子どもだったら尚更、
もっと相手の悩みの奥まで入っていくこと、
ヒナタだったらできるんじゃないの?
なんか、ヒナタもナルトも、自分の子どもとの
向き合い方に迷っている感じがする。

サクラとサラダの関係も悪かったし。
ていうかうちは家は闇がありすぎる。
自分の父親が母親を殺そうとしてたなんて
知ったらどういう気持ちになるだろ。
正直、うちは家は、幸せなんかな?
って思うことがある。
闇の上に成り立つ不安定な幸せ家族というか。

奈良家のシカダイはどうやら、
ゲームはいつも母の目を盗んでやっているよう。
それ聞いてテマリのイメージ、
昭和のお母さんって感じした。
…それから前から思ったけど、
テマリとサクラが忍の一線退くのって
すごくもったいない気がする。
サクラ以上の医療忍者って
綱手とシズネ以外いるのかな。
でも化学が発展しているから、医療忍術自体、
そこまで必要じゃないのかもしれない…。

そしてデブの女の子チョウチョウは、
これももう漫画の「NARUTO番外編」
見て思ったけど、程よく放任されている?
父のチョウジも優しいし、母のカルイは、
娘の食生活にあきれながら注意するが
そこまで怒らない。
身体も性格もすくすく育っていてかわいい。
現代っ子って感じ。

で、イライラしているボルトは、
父の部屋で、昔ナルトが着ていた
ぼろぼろのパーカーを見つける。
それを見てさらにイライラし、外に投げ捨てた。
…昔のナルトは親もおらず、がむしゃらで、
パーカーをすごく汚してでも修行に励んでいた。
ボルトは、家族もいて、
ヒナタが毎日洗濯しているのだろうから、
パーカーはぼろぼろではない。
こういうところからも、
二人の生活に違いが現れる。
…っていうのに着目した作者すごいよな。
直接的な言葉やエピソードを使わず、
そういうことをキャラクターたちに
何気なく言わせているのが好き。

それからボルトは、サスケと出会う。
初めて見る、サスケ。
サスケを、『英雄』と思っていることから、
抜け忍になって木ノ葉つぶす云々は
聞いていないんだろうか。
ナルトの九尾事件と同じで、子供世代には
サスケのこと教えてはいけないとか…?
だとしたら闇が…。
ボルト12歳で、初めて会う、
というのも気になるな。
そんなに長期的にあけていたんだ…!!

そこから、サスケを師匠に、
ボルトは頑張って強くなろうと努力する。
父を見返すために。
サスケすごく優しい…!!
ヒナタやナルトより、
しっかりボルトと向き合って、理解している!!
あのサスケが…!!

そして、中忍試験が始まる。
…上忍試験ってあるのかな。
上忍って、どうなったら受けれるんだろ。
すごく気になる。

ボルトたちの班は、
自分たちの実力はもちろんあるが、
ボルトは少し、ばれないようにずるをした。
自分のチャクラで作る忍術ではなくて、
機械で作り出される忍術。
そんなことができる機械を、
『科学忍具班』のカタスケからもらい、
右手首に装着し、使って勝っていた。
二次試験まで通り、
影分身じゃないナルトがボルトの部屋に来る。
ぎこちなく、

「よ…、よくやったな…。」

とほめ、拳を差し出す。
ボルトは、ほめられたことはうれしかったが、
機械を使ったことが後ろめたく、
拳を返すことができなかった。

三次試験。
1VS1の忍術の勝負。
ボルトは、シカダイ相手に打つすべはない。
父に認めてもらいたいばかりに、
またもや機械で勝利してしまう。
ボルトの勝利が決定し、
ナルト自ら会場に降りてくる。
ボルトは会場の熱気もあり、
うれしくて今度は自分から拳を出すが、
ナルトは機械がついているその拳の
手首をつかんだ。
ナルトは失望し、ボルトの、
忍の証である額あてもとりあげる。
またまた父子に溝ができる。

それから、ナルトを狙った敵、
モモシキとキンシキがやってくる。
会場はパニックになり、ナルトはさらわれる。

誰もいない火影室にいるボルト。
父を失って初めて、自分は本当は
父を尊敬していたんだ、と認める。
父の部屋から投げ捨てた、
ぼろぼろのパーカーを見つける。
着て鏡を見てみて、自分自身をダサく感じる。
手首の機械も外し、ごみ箱に投げ捨てると、
サスケが立っていた。

サスケはボルトを誘い五影とともに
ナルトのもとへ向かうことに。
サスケは、自分の額あてをボルトに貸した。
サスケの額あては、
木ノ葉のマークを割くように傷が入っている。
その傷は約20年前、ナルトが、
里を抜けるサスケ止めるために、
終末の谷で戦った時につけてしまったもの。
その後サスケは里を抜け
大蛇丸のもとへ行った。
ナルトは額あてをずーっと大事に持っていて、
戦争が終わりサスケが旅に出る際、
4年越しに返したものだ。

これでボルトは、ナルトの服をまとい、
サスケの額あてをつける忍になった…!!
ナルトが生んだ子と、サスケが育てた子、
が今成長して父を助けに行くぞ、と。
こういう間接的な表現熱い…!!
序盤の、ぼろぼろときれいな服の
比較のくだりも、すべてはこの伏線だった…!!

「子どもは…、間違う。
 オレも、ナルトも、間違った。
 かつてオレは友を裏切り、
 ナルトは火影の禁書を盗んだ。」
「!」
「―――それを叱り、許し、
 導いてくれたのは、大人たちと、友だった。
 間違わない子どもはいない。
 だからこれは、オレたちの責任だ。」

導いてくれたのは大人たち、
ってサスケ全然カカシ先生の言うこと
聞いてなかったけども…!!
あんだけ熱く深くサスケのこと思っていたのに。
でも、めっちゃいいこという…!!
こういう大人にあこがれるし
ついていきたくなるな。

そして、敵と戦う。
五影もへとへとになり、さいごは、
ナルトとサスケの助けを借りた
ボルトの螺旋丸で敵をやっつける。
…原作「BORUTO」では敵は
意味深な言葉を告げて逃げたが、
映画版ではすべて滅することができた。

敵との勝負が終わり、木ノ葉の里で、また日常。
出勤するナルトとボルト。

「ボルト、これから任務か?」
「うん…、父ちゃんも、仕事がんばれよ。」
「おう!」

二人はお互い拳を重ね合わせる。
またもや伏線を重ねて、
間接的な感情の揺れを表現してくれました!!
ようやく拳が合わさりました、この二人。

という、映画でした。