映画・小説の感想棚

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トビー・ロルネス 最後の戦い

トビーはついに、両親がつかまっている採掘場へ侵入する。
一方、エリーシャはレオとの結婚式を抜け出し、弱っていた母と再会する。

【ネタバレ】

とても面白かった。
怒涛の伏線回収で、鳥肌止まらなかった。

エリーシャの父親の正体がわかった瞬間…。
プリュムがエリーシャの父の肖像画の額を割ってしまい、エリーシャが、肖像画の裏面を見る。
そこに書いていた、『エル・ブルーの肖像 ニノ・アラマラ 画』
そして、エリーシャは、自分の名前は、母イーシャと、父エルのスペルを足したものだと気づく…。

この展開の仕方本当にすごい。
全然予想していなかった。
エリーシャの名前にしろ、言われてみたら、最初から気づける要素あったのにな。
レオ(エル・ブルーの息子)はずっとエリーシャを嫁にしたがっていたから、まさか二人が腹違いの兄妹とは思わなかった。
でも二人の年齢差やレオが語る父のことを考えても、つじつまが合ってる。

トビーの本当の両親の正体がわかった瞬間も鳥肌立った。
トビーは、母マイアを人質にしたタイガーを殺し、その後トビーの父シムとマイアはつぶやく。

「レオは父を殺したジョー・ミッチを倒し、そして…」
「トビーがニノ・アラマラを殺したタイガーを倒したのね」

トビーは、ニノとテスの子どもだった…。
だからトビーは絵がうまく、アクロバットもできた。
これもつじつまが合っていて、本当にびっくりした。
ニノとテスは殺される前、画家と綱渡り師なんて世間の役に立たない、と人々から言われていた。
しかし、絵が描けて人より運動神経がいいトビーだったからこそ、木の世界を救えた。
木に住んでいる人たちは、トビーがニノとテスの子どもだなんて知らないけど、そういうメッセージも隠されているなと思った。

読み応えが十分で満足なシリーズだった。
けど、1点、レオがエリーシャの真実を受け入れたのが意外とあっさり目でちょっともやもや。
もっとひと悶着あっても良さそうだったけど。
 
でも、最低限の人しか死んでないところとか、児童書って感じで安心して読めた。
人間関係がとても複雑で、面白かった!