鬼が潜伏してるとされる遊郭に潜入捜査した炭治郎と柱の宇随たちは、潜伏していた上弦である兄妹の鬼と戦う。
【ネタバレ】
最終回の前の回、火垂るの墓みたいなおわりかたでゾッとした…。
この遊郭編のラスト、この世にある全てのきょうだいの物語で一番好きかも知らん…。
兄妹の鬼はとても口が悪い。
炭治郎たちに負けて首だけになった兄妹はお互い向き合って罵る。
ボロボロの炭治郎、少しはなれたところで、首だけで言い合う二人を見ている。
妹「あんたみたいに醜いやつ…、あたしの兄妹なわけないわ…!あんたなんかと…!きっと血も繋がってないわよ!だって全然にてないもの!!この役立たずッ!強いことしかいいところがないのに!!なにもないのに!!負けたらもうなんの価値もないわ!!でき損ないの醜いやつよ!!」
兄「はぁ…、はぁ…。…ッふざけんじゃねーぞ!お前一人だったらとっくに死んでる!どれだけ俺に助けられた!?でき損ないはお前だろうが…!弱くてなんの取り柄もない、お前みたいなやつをいままでかばってきたことが心底悔やまれるぜ…!お前さえいなけりゃ!!俺の人生はもっと違ってた!!お前さえいなけりゃなー!!」
ポロポロと涙を流す妹。
その様子を見て二人の首に駆け寄る炭治郎。
兄「なんで俺が尻拭いばっかりしなきゃならねーんだ!お前なんか生まれてこなけりゃよかっ」
パシッ、と、炭治郎が兄の口許を塞ぐ。
兄「………。」
炭「嘘だよ…。本当はそんなこと思ってないよ。全部嘘だよ。仲良くしよう。この世でたった二人のきょうだいなんだから。」
兄「………。」
炭「君たちのしたことは誰も許してくれない。殺してきたたくさんの人に恨まれ、憎まれて、罵倒される。味方してくれる人なんていない…。」
妹「………。」
炭「だからせめて二人だけは、お互いを罵りあったらダメだ…!!」
その後兄妹の人間だった時の過去編にはいり、二人は地獄へ向かう…。
切ない…。
本当は妹はお兄ちゃん大好きで、兄も妹を守ることで自分を保つくらい妹を大切にしていた。
でも二人とも素直になれなくて傷つけあってた。
そんなこと思ってないのに。
炭治郎きょうだいが素直すぎて忘れてたけど、本来人間って、この鬼たちみたいよな、と。
素直になれず罵詈雑言浴びせて、本当は言った自分の方が傷ついてて、みたいな。
だから、二人が相手の発言に傷ついた顔しながらも自分も罵倒をやめなくて、さらに表情が歪んでいくところに胸がえぐられる。
炭治郎が、間にはいってくれて良かった。
次のシーズンは無一郎と甘露寺が活躍する話。
もうすでに覚えてないから、アニメになってる頃にはなにも覚えてないやろうなぁ。