映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

ジャングルはいつもハレのちグゥ 21~最終話

ジャングルにすむハレとその母ウェダと、同居することになった女の子グゥ。
グゥは人を飲み込んだりちんちくりんステッキで人をもてあそんだりとハチャメチャな女の子だけどそれに気づいてるのはハレだけで…!!

【ネタバレ】

やっぱり笑った。
漫画では割りとあっさりしてたウェダとおばあちゃんの再開シーンが時間かけて描かれていた。
ウェダのモノローグ、

(私にはもう子どももいて母親の気持ちもわかるんだから 私だったらこの子を一人にしない)

のところで、実際ウェダが、ハレが赤ちゃんの時から幼児…、と成長にあわせて回想してるシーンが足されてたのが、めっちゃモノローグに説得力増して良かった。

再開シーンで終わるのが、「ここで終わるの!?」という残念感ともっと続きみたいよいんで、良かったのか悪かったのか…。
おばあちゃん関連はギャグっぽくなくてみやすかった。

大人になって漫画のハレのちグゥ読むと、昔はギャグが大好きだったけど、そのなかにも深いことかいてることに気づいてまた好きになる!
ハレがおばあちゃんにいった台詞、

「会いたいんだったら自分で会いに行かなきゃ 今近くにいるんでしょ? だったらすぐじゃん 俺だったら会いたいと思ったら自分で会いに行くな」

という台詞、行動力のあるハレにとっては当たり前の考えだけど、行動力のないおばあちゃんにとっては目から鱗すぎて涙する。
ギャグの作風で気づけてなかったけど、この漫画は言いたいこと言えるキャラばかりではなく、気持ちを吐き出せないキャラもいる。
人間だから当たり前。
いろんな価値観の人がいる。
ただのギャグ漫画で終わらせるんじゃなくて、こういう共感できる内向的な人間も描かれるところがほんまにすごい。