主演:新谷ゆづみ
病気を持つ一人でいる女子高生のゆきは、同じく一人でいる麻希に惹かれ仲良くなっていく。
麻希は男の噂が耐えないため、ゆきを好きな男子は、関わるのをやめろと言うがゆきはかたくなに麻希と一緒にいようとする。
【ネタバレ】
暗くてみんな自分勝手でみててしんどかった…。
煙を巻くように麻希に逃げられてもゆきは友達になりたいから追いかけた。
麻希は父親が性犯罪で捕まって自分も過去に周りの人から裏切られているから、麻希のわがままは全て人を試しているように見えた。
自分が離れても、わがままをいってもゆきはついてくるのか。
ゆきはついてきてくれたけど、今までたぶん誰もついてきてくれなかった。
だから、「ほらね、やっぱり」という諦めと軽蔑で、自分の体を利用して男たちに取り入り、軽音部内とかをめちゃくちゃにして、「自分がかきみだしてやった」というまちがった優越感に浸ってたんだと思う。
それでまた一人になって嫌われて、という悪循環。
平気そうに笑ってるけど、本当に平気だったら父親の犯罪のこと気にしたりしないだろうしな。
麻希は自分勝手だけど、かわいそうではあった。
ゆきを好きという男子も自分勝手でキモかった。
最初はゆきを純粋に好きなこの映画の良心かと思ったが、軽音部内で麻希と付き合い(取り入れられ?)、ゆきが振り向かないからという理由で家に土足で上がり込み押し倒す…。
「こんなことをしても好きにはならない」とゆきに言われ引くが、怒りが止まらない男子は麻希を電気で記憶喪失にさす。
だけど、この男子にも同情することがある。
それは父親がキモいこと。
医者だが、麻希と一度関係を持ち、離婚し(離婚のきっかけはわからない)、ゆきの母親と再婚しようとするがうまく行かなかった。
麻希と関係を持ちっていうのがマジでキモかった!
息子である男子がその事をもししってたら、ある程度やさぐれる気持ちもわかる。
ゆきを押し倒す理由にはならないけど。
そんなこんなで気分のいい映画ではなかったけど、それぞれの人物について考えられる映画ではあったのかな。
やっぱりこどもが屑なのは、親やその環境が悪いことが多いのかなと思った。