主演:大泉洋
蜀を支配していた劉備軍だが、大将の劉備は弱腰でなるべく戦にはでたくない性格。
しかし魏の支配者だった曹操が、帝に続くポジションにまで上り詰め、強くなった曹操軍を迎え討つために、劉備軍は孫権軍と手を組む…!
【ネタバレ】
三國志の知識がほぼない私でも意味がわかって楽しめた。
あれだけたくさんの登場人物を、ごちゃごちゃさせず個性を出して楽しませられるのすごい。
最初は、福田監督作品の独特の間延びしたやり取りと、登場人物の動きなどははしょった“語り”で終わらせられるため苦手だったんだけど。
みていくうちに、登場人物の個性やおかれてる状況がだんだんわかってくるので、そこからは独特のやり取りが面白くなってきた。
諸葛孔明の嫁が1番カッコよくて笑った。
劉備軍の大将劉備に様々なアイデアを出す頭の切れる諸葛孔明だけど、その実、アイデアを出してるのは全て諸葛孔明の奥さんだった。
劉備が諸葛孔明を頼るたび、諸葛孔明はひそかにその奥さん…、鬼嫁を頼っていた。
嫁「お前まじで、あたしが頭いいからって、安請け合いしすぎなんだよ!お前ひとつたりとも考えてねーじゃんか!?」
孔「俺は営業担当だろ!?」
嫁「偉そうにいうことじゃねーんだよ!!」
孔「ごめんなさい。ごめんなさい。」
いや笑う。
諸葛孔明が営業担当ってなに??
そしてクライマックス。
劉備軍と孫権軍が手を組み、いよいよ曹操軍と戦うぞというまえ。
諸葛孔明を中心に作戦会議が開かれる。
曹操軍ではどうやら現在疫病が流行っているらしい。
今こそ攻めいるときだ。
しかし弱腰の性格である劉備は、今あっちに攻めいったら疫病をもらってかえるだけだと戦から降りようとする。
それを止める諸葛孔明。
孔「んー、マスクをすれば平気ですからぁー。」
劉「んーーーー。まずいまずいまずいまずいまずい。帰ろう!?火、飛んでくるから。風向きこうなんだから!あっちからバンバン飛んでくるから!だってマスクの目なんてのは全然、マスクの目こうだとします。そしたらもう箘てこうですから、マスクの目ぴゅ~ん!ってすり抜けてガーン!目のなかはいってきますから、“ガッテン!”でみたから間違いない!」
孔「いやノーガッテンです!ノーガッテンです。ノーガッテン。ノーガッテンノーガッテン。」
こいつらなんの話してるんやww
他にも、アメリカっぽい腰降りダンスを踊る踊り子(仮の姿)や、人の意見に左右されまくる純粋バカな軍の大将孫権など、とにかくキャラ一人一人の個性が際立ってた。
福田監督の作品は「勇者ヨシヒコ」がすごく好きなんですが、映画ではこれが一番かも。
続きがあれば是非みてみたい。