主演:ラミ・マレック
インド生まれの両親を持つアフリカのザンジバル生まれのフレディは、ロンドンのライブハウスにいたボーカルが抜けたバンドに、自分をボーカルに入れないかと声をかける。
その場で聞いた歌声に惚れたメンバーはフレディを仲間に入れ、バンド名を「クイーン」にし、大スターへと昇っていくが…!
【ネタバレ】
感想っていうかあらすじまとめみたいになりました…。
ラストまでネタバレです。
フレディの本当の名前は「ファルク・バルサラ」。
両親がゾロアスター教という宗教の信者で、フレディは自分の生い立ちをよく思っていなかった。
だから「フレディ・マーキュリー」に改名し、「クイーン」メンバーや恋人メアリーにも自分の出自を伏せていた。
父親はフレディを、「良きパールシー(ゾロアスター教徒)」に育てたがっていたため、改名してまで生きていこうとするフレディをよく思っていなかった。
フレディは「クイーン」としてどんどん成功し、大スターになっていく。
ツアーで遠距離ながらもメアリーとは恋人関係が続いていた。
しかし、自分はバイセクシャルではないかと気づき始め、メアリーに正直に告白する。
そこから二人の関係に溝ができ、フレディが音楽に没頭する間、メアリーは新しい彼氏を作る。
フレディはメアリーを心から愛していたようで、精神的に崩れていく。
さらにアルバム発売の記者会見の際、記者たちはフレディに、
「スターとしての生き方にご両親から何かコメントは?」
「性的嗜好に関するうわさをどう思いますか?」
と、フレディの暴かれたくないことを暴かれ、聞いてほしくないことを質問する。
精神的にどんどん追いつめられていく。
フレディは、誘われていたソロへの道を決める。
「クイーン」のメンバー三人に、ソロ転身することを打ち明ける。
「同じ作業を繰り返すうちバンドは死ぬ。曲を作るたびもめたくないだろ?誰の歌をアルバムに入れるか、シングルカットはどうする?誰が何をかいた、誰が一番ギャラをもらうか、B面をどうするとか全部いったんやめよう!」
「フレディ、バンドは家族だ。」
「違う!全然!!家族じゃない!!お前たちにはいるだろ?子どもも、かみさんも!でも俺は…。」
「手に入れた400万ドルで家族を手に入れれるかもな。」
「……。」
こうしてフレディのわがままでバンドを抜けソロで頑張ろうとするが、メンタルはどんどん落ちていき、うまくいかない。
さらに自身のエイズ感染が発覚。
もう自分には時間が残されていない。
「クイーン」メンバーに、また一緒に活動したい、と頭を下げるフレディ。
メンバーはいくつか条件を提示したのち、再度活動していくことを許した。
「クイーン」復活ライブは滑り込みで参加することになった、「ライブエイド(飢えで苦しむアフリカの子どものためのチャリティライブ)」に決まった。
出演者はノーギャラで参加する。
フレディは、両親のゾロアスター教の教えを絡ませ、
「善を思い、善を語り、善を為す。全部父さんから教わった。」
と父に言い、2人は熱く抱き合う。
ライブの中継は世界中にされている。
もちろん大盛り上がり。
そしてフレディは、エイズの肺炎により、1991年45歳で永眠する。
うーん、重かった…。
その分見ごたえはあったけども。
曲はほとんど知っていたので、こういう日本語歌詞だったのかとか、こうやって生まれたのか、という楽しみ方もできた。
フレディは、自分の出自とバイセクシャルであることにずっと悩んで、だから音楽でどんどん進まなきゃってがむしゃらに動いている印象を受けた。
成功者って何かしらコンプレックスを抱いてる気がする。
逆に言ったら、コンプレックスがあるから、成功してるのかもしれないけど。
メンバーが情のある常識人で良かった。
ドラムの人ジャニーズ顔でめっちゃ可愛かった。