映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

きつねのはなし

森見登美彦

京都を舞台にした
謎の骨董品屋や
謎のケモノ等にまつわる
怪談話。

笑えるところがなく、
私のすきな森見さんの
作品ではなかった。
あんまり理解してないし…。
短編集だけど他の話と
繋がったりしてるから、
読み込んだらもっと
おもしろく感じそう。

あほにでもわかるように
実写化してほしい。笑

 

【再読・ネタバレ】

 

一度読んで意味が分からなったのでもう一度読んだけどやっぱり意味がわからなかった小説。

 

4話あって2話目「果実の中の龍」が1番わかりやすくて面白かったかな。

大学生の主人公の先輩は、中国のシルクロードを旅した話やたいそうな実家の話を、主人公に面白おかしく聞かせた。

読みながら私も、こんな人生経験が豊富な先輩が身近にいたら楽しそうだなと思って読んでいたが、この先輩の話実は全てうそだった。

先輩自身はずっと下宿にこもっているような人間。

以前先輩の知り合いに旅に出たうそをつくとその人は信じて面白がってくれて、そこからうそが止まらなくなったそう。

これだけ聞くとこの先輩だけの問題な気がするけど、そもそも先輩が最初に拾ったという、持ち主不明のシルクロードの旅日記が原因な気がする。

先輩が日記に支配されて、大それたうそをつかせてる感じ。

明確な設定がないからわからないけど。

 

まあ終始そういうふわっとした不気味さが漂った小説でした。