主演:ニール・セディ
ジャングルで生きる人間の少年モーグリは、幼少期、トラのシア・カーンに父を殺され、クロヒョウのバギーラに拾われた。
人間を嫌うシア・カーンはモーグリの命を狙うため、バギーラはモーグリを人間の世界へ戻そうとする…!
【ネタばれ】
この映画のキャンペーンソングとして歌っていたリトルグリーモンスターの「君のようになりたい」がとても好きでめっちゃ聞いていたので、ワクワクしながら視聴。
が、特に何の感情も乗らなかった映画かな…。
まず、主人公モーグリが物語を通してビフォーアフターがほぼ変化しない。
物語冒頭モーグリはクロヒョウとオオカミの管理下で元気にジャングル生活を謳歌している。
そこに現れるトラのシア・カーン。
モーグリはジャングルにいたいにもかかわらず、命が危ないからとクロヒョウに人間の世界を目指すたびに連れていかれる。
モーグリはもやもやした状態で状況に流され、クロヒョウとはぐれ、熊のバルーと出会い、そこで楽しくのんびり過ごす…。
最終シア・カーンと対決するが勝利し、結局またクロヒョウの管理下で元気にジャングル生活を謳歌する。
と、モーグリは何が変わったん?というなんだか抑揚の少ない物語になっている…。
しいて言うなら、クロヒョウに禁じられていた『道具を使うこと』が最後認められた、ことだけど、別にそこがテーマではない。
道具で子象を助けたモーグリをたまたまクロヒョウが見て認めた、という一つのエピソードで変化しただけだし。
もともと長編アニメを凝縮したのかもしれない。
抑揚がない割にはいろんな重要そうな動物たちが出てきたので、制作サイドの「このキャラだしとかな」みを感じる…。
モーグリの役者の演技と、動物たちの迫力は半端なかった。
特にシア・カーンの動きと鳴き声の迫力がえぐくて、途中、何度もびくっとなった。
ドキュメントなどである動物が一方的に食われる弱肉強食ではないので、動物vs動物のバトル物としてみるのも面白いかもしれない。
熊vsサルの大群、など新鮮だった。
ただ、吹き替え声優はほとんど残念だったな。
迫力がなかった。