主演:眞栄田郷敦
勉強や人間関係をそつなくこなす高校2年生の矢虎は、美術部3年生が描いた絵に衝撃を受け、美術の授業で自分をあらわした絵を描く。
東大より難関と言われている藝大を目指して予備校にも通うが、周りは自分よりもはるかに絵がうまく…。
【ネタバレ】
原作漫画では矢虎の葛藤や悩みの心理描写がとてもとても丁寧に描かれていて、激はまりした。
読んでて、「うわああああああ」っていう燃え上がる気持ちがあったり、「私も絵が描きたい!!」みたいな衝動的な感情があふれ出てきた。
しかし映画では、それがなかった。
矢虎が美術を始めてから受験を終えるまでを2時間で詰めなきゃいけないから仕方ないんだけど、全体的にストーリーだけ追って薄く感じたのが残念だった…。
ちょうど今スピンオフの「ブルーピリオド」の小説を読んでいるので、脳内でいろいろ補足しながら見れたのが楽しかった。
世田介やマキなど、脇キャラの葛藤部分も実写で観たすぎた…。
連ドラとかだったらもっと面白かっただろうな…。
これは原作漫画を読んで思ったけど、藝大に合格した先に何があるんだろう。
矢虎が「~になりたい!」という明確な目標があるわけじゃないので、「矢虎の個性を~」と技術面じゃない部分を伸ばすのは大人になって何の意味があるのかと。
もちろん原作漫画もまだ連載途中だから、最終的にはまとまる感じで終わるんだろうけど、藝大って何のためにあるの?というか…。
みんながみんなアーティストになりたいと誓って入るならわかるけど。
そうじゃないなら、大学はいってからのあんな授業のされ方だったら、心病むわ…。
まぁなんやかんやで実写化されたこと自体がありがたかったのかな。
あと主演の郷敦さんが圧倒的にイケメンでよかった。笑
どの角度からとっても、画面が映えてた…。