映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

海のふた

主演:菊池亜希子

 

東京から地元の静岡県西伊豆に帰ってきたマリは、かき氷屋を始めることにする。

かつて観光で持っていた旅館や商店は次々に閉店しており、マリのかき氷屋も客は来ず…。

 

【ネタばれ】

 

客は来ずともなんやかんやで店がうまくいく雰囲気映画なんだろうなと思ったけど、寂れていく観光地の現実もしっかり描いていた。

西伊豆でずっと親の店と向き合ってきたおさむからしたら、東京から突然帰ってきてかき氷屋を始めるなんて、頭がお花畑過ぎてイラっとしてたんだろうな。

でも内心全然そんなそぶりを見せなかったのは、とても大人な対応だった。

商店を営んでいたおさむ一家が夜逃げし、その後が描かれなかったのも現実っぽくて映画としてよかったと思う。

こういう背景がある中でマリはかき氷屋を続けていく選択をしたんだ、みたいな、ストーリーに深みが出るというか。

 

マリを演じた菊池亜希子さんはどんなシンプルな服でも着こなすくらいスタイルがよく雰囲気が魅力的なので、当然視聴前からファッションに期待していた。

が、映画に出てきたファッションはすべてダサくて、すごくがっかりした!笑

2015年公開の映画にかかわらず、2000年代の芋女が着てたような、くたくたのTシャツとくたくたで中途半端な丈のジーンズ。

菊池亜希子のポテンシャルをもってしても、ダサかったな…。

ある意味田舎に景色にはなじんでたけど。

田舎だからこそ「かもめ食堂」で小林聡美さんらが着ていたような、素朴でカラフルなファッションを期待していた。

かき氷屋の内装もおしゃれだっただけに、残念だった。