映画・小説の感想棚

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九十歳。何がめでたい

作家で90代の佐藤愛子さんが、世間や人々に対してぶちまけるエッセイ。

 

すごくパワフルなエッセイだった。
実際92歳の人が読んでいたので、その人とかぶらせながら、今の高齢者はこういうことを思ってるのかなと読んだ。
耳が聞こえなくなって会話がおっくうになってくるのはわかるわ。
わかるわっていうか、雰囲気で笑ってくれてるなーっていう感じとか。

あと、デジタル化が進みすぎて、高齢者がついていけなくなるの。
便所の件は共感。
どれを押したら流れるのかわからないのがたまにある。
あと、少し腰上げただけで勝手に流れるやつもいや。
流すタイミングくらい自分で決めさせてくれ。
結局もう一度流すことになり、水と電気代の無駄になる。

作者は、現代を否定的に見ている。
漫画の読み方にも文句を言っている。
漫画とは本来何も考えずおかしがるものだ、と。
だけど今の時代いろんな漫画の形があって、サザエさんバカボンのようなギャグマンガだけが漫画じゃない。
サザエさんを読んで人間の深みを学んだっていいじゃないか。
ていうか昔だって手塚治虫の、哲学のような漫画あったでしょ。

今の時代ってそんなに否定されるべきなのかな…。
昔より衛生的に良くなり、便利に生活でき、健康寿命も上がり、モラルが浸透され、男女平等で、自殺者も減ってる。
引きこもりはだんだん多くなっていってるけど。
暮らしやすくはなってるはず。

まぁでも、個人的には、いろいろ競い合いすぎな気がする。
個人も企業も国も。
2位じゃダメなんですか?って感じ。