映画・小説の私感棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

すいか 5・6話

主演:小林聡美

社内報に書く「友達」について悩む基子と、
縁を切った父親から
「ハピネス三茶」で滞納していた家賃を
送られてきたきずなの5話。
死者が帰ってくるお盆、それぞれの住人が、
自分たちとかかわりの深かった、
「死者」のことを考える6話。

【ネタバレ】

5話。
社内報に書く「友達」を教授にするか
きずなにするか迷い、結局二人の
じゃんけんで勝ったきずなが「友達」に。
二人の写真を撮るため、
基子はきずなの部屋に入ると、
きずなは漫画の仕事の途中だった。

き「なんでこう描いても描いても貧乏なのかねぇ。
 ま、子どものころの夢がかなったと思えば
 幸せなんだけどねぇ。」
基「あー漫画家になりたかったんですかぁ。」
き「いやじゃなくてぇ、
 こう押し入れの中で寝るとか、
 あと猫を飼うとか。」
基「あっははははは、ささやかな夢なんですね。
 へへっ。」
き「……。…あのね、あのね、
 一人暮らしを始めてまず最初にやったのは、
 お茶漬け?あ、でも、あの、
 お茶碗の中にお茶を入れるんじゃなくって、
 こう、湯飲み?湯飲みの中にご飯を入れて、
 直接こうやってワシャ―って食べるやつ。
 子どもの時からそれがやりたくてやりたくて。」
基「わかりますそれ!!」
き「え?」
基「あのねぇ、あたしは、はし箱!!
 あのー、あん中にこう、
 ご飯つめたくなりません?」
き「は、はし箱にご飯?」
基「そうそうそう。ないですかぁ!?
 私あのほっそーい隙間にこう
 ご飯みっちりつめてこう閉めたりあけたり。」
き「ない。」
基「え…。」
き「…でも、でも!!
 ななな、なんかわかるなんか。へへっ。」
基「へへっ。」
き「で?やってみた?はし箱。」
基「やりませんよそんな馬鹿なこと。」
き「なーんだ
 家出たんだからやってみればいいのに。」
基「だぁーってそんな非常識なこと…。」

その後二人の関係はややこしくなる。
基子は社内報にきずなのことを、
「クリエイティブな仕事」や、
豪邸に住んでいる実家のことも書き始めた。
しかしきずなは、実家のことは好きではないし、
漫画のことも、「クリエイティブじゃない、
家賃を滞納しているエロ漫画家だ。」と怒り出す。
本当のことを書いてくれと言いだすきずな。

「結局、基子さんが恥かくからじゃないの?
 世間体が悪いから、
 だから書けないんじゃないの?」

と。

社内報も進まないまま基子は、
銀行のお客様の陶器の人形を割ってしまう。
ペアの人形なので、片方を借りて、
割ったものと同じものを探すために歩き回るが、
なかなか見つからない。
食卓できずなと二人きりになり、
その人形はどうしたのかと聞かれる基子。

基「これお客さんの。あたし壊しちゃって。
 …で、おんなじ物探したんだけど
 なかなかなくて。」
き「もしかして見つかんなかったらクビ…、とか?」
基「いやまさか…。
 でもあたしー、ヤッパリさがしたいんです。」
き「…いや、無理じゃない?
 だってこれすごい古いものだし、
 謝っちゃった方が…。」
基「うちの課長も同じこと言ってましたよ。
 お金出せばそれで済むとか、
 時間ないから次に行こうとか、
 …体裁のいいことだけ言っとこうとか。
 …そうやって馬場ちゃんのことも
 なかったことにして。
 エロ漫画家をクリエイティブな職業なんかに
 言い換えたりして。
 親いるのに、いないように暮らしたりして。
 あるのに―…、ないことに、
 するっていうのは…、間違ってると思うんです。
 そんなに簡単に切り捨てて生きて行って、
 それで、いいのかなって。そう思うんです…。
 いないことにされるのは、辛すぎます。」

人形は結局、きずなの実家に同じものがあり、
きずなは双子の姉が死んだ以来
実家に帰ることになった。

この5話のテーマは、「世間体」なのかな。
いちいちテーマなんてないかもしれないけど、
そう感じた。

教授も、恥とかあまりない人だな。
冒頭で表彰されてもらった民族衣装的なものを、
ためらいもなく着て東京を歩いていた。
横にいた助手みたいな人は、
恥ずかしいから、と隣を歩きたがらなかった。
そもそも教授は誰よりも自分を持っている人で、
人がいる前で知らないおじさんと
けんかしだすだしな…!!
敵に回すと怖い人。

さいごの、
締め切りが迫っているきずなの漫画を、
住人みんなで手伝うシーン好きだなぁ。
みんなで夜中ぶっ通して何かをする、
って話が好きなのかも私。
大人の青春な感じがする。

6話。
夜、自室でドラマを見ていた基子。
愛だの恋だの言って殺してやるという展開に
つまらなく感じテレビを切ると、外から、

「殺してやるー!!」

という叫び声が。
基子は外に出て、野次馬とともに、
警察沙汰になっている男女の修羅場を
見ていると、教授もやってきた。

教「こんなのはまだまだ
 修羅場とは言えませんね。」
基「…ッ教授も来てたんですか!!」
教「けれどこういうパフォーマンスは、
 現代において貴重かもしれませんよ。
 愛も恋も小粒になりましたからね。」
基「…わっ。ちょっ、はだしですよ教授!!」
教「あら。…でもやる方は必死なんですから、
 見る方も必死で駆けつける。
 それが礼儀というものです。」

冷やかしの野次馬が大嫌いなんですけど、
教授みたいな考え方なら
野次馬も許されるのかもしれない。
もちろん事件の規模にもよるけど。
「見る方も必死で」とか笑った。

男女のやり取りが終わり、
ハピネス三茶へ帰っていく教授と基子。
基子のスリッパを一つ教授に貸し、
お互い肩を組んでケンケンして
戻っていく姿がかわいかったな。
34歳と60歳前後?の独身女性、
見栄えとか気にしない生き方が素敵。

翌日は休日のようで、
基子も間々田もハピネス三茶で過ごす。
お盆ということで、
住人それぞれ、死者と向き合う。

きずなは、両親の言いなりのように
育って亡くなってしまった姉のことを。
教授は、30年前に、「30年後迎えに行く。」
と約束して亡くなったリチャードのことを。
基子は、生物上生きているが、
誰からも忘れられ世間的には
死んでいるような存在の馬場ちゃんのことを。

3億円横領して逃亡中の馬場ちゃんを、
「死者」と表現する感じが切なくて好き。
基子の、
「死者もお盆には帰ってくるんだからね。」
っていうナイスな優しさも。

基子と馬場ちゃんの関係、
あったかさと切なさがまじりあっているな…。
馬場ちゃんは、基子のフルネームを使って、
田舎でバイトをしているよう。
公衆電話から、基子に、
二人で行っていた喫茶店に帰りたい、
とつぶやいた。
基子はすぐさま、その喫茶店へ、
馬場ちゃんが好きなお菓子を大量に
購入し行くが、なかなか来ない。
馬場ちゃんは道行く他人に、
いいお米を預けて、
それを、きっと喫茶店にいるはずであろう
基子に渡した。
直接会えないの悲しい…。
でも二人とも、「喫茶店に来るだろう」
って信じあってるの良い…!!

ていうか5話で基子、
「いるのにいないものとして。」
って母親のことあげてたけど、
結局おざなりにしてるな。
気持ちはわかるけど。
その時反省しても、時間がたったら、
すぐ反省した気持ちを忘れる…。

結局、教授は死ななかったし、
きずなのお姉ちゃんも本当は最後に
自由に生きれたことを知れた。

その日の夕食は、馬場ちゃんから
もらったお米で炊いた、おにぎり。
4人、食堂にそろって食べる。
毎回思うけど、この、
4人そろってご飯を食べる、
というシーンが本当に好き。
みんなそれぞれ人生や仕事があって、
でも食堂では一緒に集まるという。
今日も無事終われてよかったねという、
ほっこりした空間を感じる。
最後は、いつも、
大家のゆかちゃんのナレーションで終わる。

『死んだ人と生きている人が、
 ごちゃ混ぜになった夜。
 私達が食べたおにぎりは、
 この世のものとは思えないほどおいしくて、
 食べられるだけ食べた後、
 深い眠りについた。
 もし宇宙人がこの夜の私たちを見たなら、
 生きている幸せがどんなものか、
 一目でわかったのにと思う。
 …生きている幸せを見ることができるのは、
 そこから遠く離れた人だけなのかも
 しれません。幸せの真っ最中の本人は、
 きっと、気づくことさえないのです。』

やっぱりみんな笑顔で終わる結末が良いな。
好きだ。
ドラマは1度全部見ているが、
10話まであと少し…、見るのもったいない。

 

【再視聴】

 

友達の話、ほかの書き手だと女のどろどろしたストーリーになりそうだけど、このドラマでは登場人物のモノローグが少なく、各々反省してたから、ほっこりした話だった。

 

教授の年の取り方が魅力的。

教授ともなれば外国の恋人くらいいただろうなと思わせるたたずまいを出せてるのが素敵。

 

あと基子は、仮病して仕事やすんだことないくそ真面目OLって設定だけど、馬場ちゃんとさぼってよく喫茶店に行ってたんだとは思った。

たぶん馬場ちゃんが誘って、基子発信ではさぼってないんだろうけど。

楽しそうなOL生活送ってたやんってちょっと安心した。

 

絆とゆかちゃんのファッションがかわいすぎて、紙面としてまとめてみてみたい。

 

 

 

 

すいか 3・4話

主演:小林聡美

 

34歳OL基子、27歳漫画家きずな、
大学生大家ゆか、50~60代?大学教授、
独身女性4人で、シェアハウスをしている。
3憶円を横領した基子の同僚馬場まりこは
今も逃走しており…。

【ネタバレ】

好きが止まりません。
大塚愛さんのED、
「桃ノ花ビラ」も可愛くて好き!!
きずな役ともさかりえさんと
ゆかちゃん役市川実日子さんが
スタイルよくて、毎回衣装が楽しみ!!
レトロなキャミソールが多くて、とても夏感がする。
最近の若い人って露出が少ないから、
もっとかわいいキャミソールとかノースリーブ
着ればいいのにと思う。

3話。
3話が私の中で、一番印象に残ってる話。
OL基子は学生の時に友達と約束して、
一緒に原宿に行くため
コツコツと百円玉をためていた。
しかし友達は画材を買うため百円玉貯金を
使い、現在イラストレーターになっている。
友達の現状を知った、
今も百円玉をためている基子。
「殻を破らなきゃ!!」と、
百円玉貯金を、使いに街にでる。

そこであったのが、2話で出てきた
間々田さんの娘に振られた響一。
響一は、気になっているきずなに
6万8千円のブレスレッドをプレゼントして
断られたところだった。
基子と響一は、一緒にお茶をしている。
基子は響一がしたことにひいていた。

「君が、きずなさんにあげたのは、数字よ。
 6万8千円っていう数字!!
 …それがきずなさんには
 負担だったんじゃないのかなぁー?」
「数字ー…、ですか。」
「これぐらいのものをあげとけば大丈夫とか、
 そんな風に思ったんでしょ?」
「あぁ…、そうかも…。」
「ま、みんなそうなんだけどねぇ…。
 中身なんかなんだっていいのよねぇ…。
 数字だけ。今日はタクシーのらなかったから
 660円得したとかエレベーター止まって
 5分損したとか、昔は偏差値75はあったとか
 もうそんなことばっかり言ってるじゃん。
 体重が3キロ減ってものすごくうれしいとか、
 新作バッグ19万でかっちゃった、
 んでそれ買うのに2時間も並んじゃったとか、
 それがなんだっつーの。
 損したとか、得したとか、数字ばっかり。
 あのねぇ、この世の中は、何やったって
 数字でしか判断してもらえないの。
 それなのにさぁ、なんで君までさぁ、
 自分の行為を、
 その数字みたいなもんで示そうとするわけ?
 それも、
 6万8千円なんていう半端な数字でさぁ。」
「…………。」
「馬場ちゃんだってね、
 3憶円の女って言われてるけど
 馬場ちゃんの人生はそれだけじゃないわよ。
 冗談じゃないわよ。
 人のこと数字だけで呼ぶなっての。
 私は言いたい。もうなによ、なんだってその、
 えぇ?今いくら持ってるとかさぁ、
 貯金がこれだけたまったとかさぁ
 そんなんでえばんじゃな…………。」
「どうか…、しました?」
「…………。」
「…あ、おなかが痛い!?」
「……数字に、ずっとこだわってたのって、
 私かも…。もっともっと百円玉ためたいって…。
 ほしいものなんか、別にないのに…、
 数だけほしいって…。
 ずっと思ってたの、私だわ…。」
「…あぁ、そういうことか…。」

数字にこだわる、めっちゃわかるわー。
数字にこだわりたくないけど、
結局自分がこだわってるっていうね。
小林聡美さん好きだわ。
小林聡美さんって
しっかり者の役するイメージだけど、
「すいか」での基子は常に迷っている。
迷いながらも、自分の意志を持って
生きようとしているところが好き。

ほしいもののない基子は、百円玉貯金を、
路上ライブをしている若者にあげる。
もちろんまだまだ余るが…。

その夜、晩ごはんには、
教授の友達からもらった豆腐が出てきた。
「ハピネス三茶」内でも、「おいしい」と評判。

基「でもいいですよねぇ、
 こんなに喜んでもらえる仕事って。」
ゆ「え?お豆腐屋さんのことですか?」
基「私の仕事なんかもうだれも
 喜んでくれてないような気がする。」
教「…………。」
き「……なんだほしいものってそれか。」
基「それって?」
き「…だから、みんなに喜んでもらいたいって?」
基「……あそっかぁ。…そうだったのか、私。」

残りの百円玉貯金は、「ハピネス三茶」住人が
欲しがっていたクーラーになった。
みんなが集まる共同場に取り付け、
みんなに喜んでもらえるようになった。
さらに、以前から部長に言われていた、
「引っ越し祝い」。
基子はモノではなく、
「ほめてください。」と部長にお願い。
最初は部長も、基子の用意した文面を見て
ほめていたが、徐々に本心を打ち明ける。
「新人教育を押し付けてすまない、
本当にいつも助かっている、
馬場ちゃんにも早くこう言っておけば。」と。
そしてうれしくなる基子。

はー、みんな幸せになればいいのに。

4話。
やっぱりいいなぁ。
朝は大家のゆかちゃんが
作った朝食から始まる。
たまたまその日はきずなが漫画の徹夜明けで
一緒ではなかったけど、本来は一緒に食事。
4人が住んでいる「ハピネス三茶」は、
大きい窓が多く、日当たりが良い。
夏の物語なので、至る部屋に扇風機があって、
よけい夏らしさが出ている。
私もシェアハウスの経験者だけど、
またしたくなってきた。
私が住んでいたところよりも、遊びに行った
同じ系列のシェアハウスがよかった。
古くて趣の一軒家、コタツ、猫、大量のお酒、
中庭の柑橘系の木、食事を作ってくれる住人…。
ものすごく冬感が出ていて、
なんだか物語の中にいる気分だった。
結局男女6人でだらだらだべり、
泊まらせてもらった。
あの独特の雰囲気、もう一度味わいたいな。
朝も朝で、その家の雰囲気がよかった。

この、「すいか」は、
1日の出来事でまとめてる話が多い気がする。
今回も、1日の出来事。
基子はずる休みをし、きずなはバイトに挑戦し、
教授は「ハピネス三茶」を出ていくのに悩み、
ゆかちゃんはひたすらプチプチをつぶしている。
間々田は教授から
京都のお土産をもらいに来たついでに
桃を箱で持ってきてくれた。
…間々田って、妻子いるのに休日のたびに
「ハピネス三茶」に来ていいのか?
しかもその日は結婚記念日…。
よっぽど奥さんのこと恐いんだろうなぁ。

基子が、
夜に部長と課長にのみに連れまわされ、
酔った勢いで「ハピネス三茶」のごみ箱に
制服捨てるの好き!!

「ふんっ。こんなもーん。
 んっ。はっ、ざまーみろー!!」

基子翌日の朝思い出して、呆然として、

「捨てた?捨てたよ私ー。」

って外のごみ箱にダッシュするのも好き。
笑った。
でも前回部長は基子のことを
本心からほめてくれたし、
いい人ではあるんじゃないかな。
まぁでもやっぱり仕事自体がうっとうしいか…。
その後基子は仮病を使って
会社に電話をしてずる休み。
朝早く理不尽な漫画の直しを言われたきずなと、
ずる休みの基子が顔を洗っていて、
基子がずる休みしたことを話す。

き「で、今日は何すんの?」
基「…さぁー何しよっかなー。
 …はぁ。ずる休みって初めてなんですよねぇ。」
き「へぇ。初めてなんだぁ。」
基「……。あら!?そちらこそ、
 徹夜明けなんじゃないですか!?
 なんで起きてんのかなー。」
き「いや…、そ、それが、もう、今日、朝、
 すっごい朝早くに電話があって、でも、
 その電話…。……。あ。あ。い、今。
 今、こここここの辺で、プ、プチンて音がして。」
基「え、血管!?」
き「じゃなくて。……。き、気持ち。
 プチンて…。今切れた…。」
基「それ…、それ、すっごいよくわかります。
 あたしもプチンて。」

基子、昨夜の、
制服をごみに捨てたことを思い出す。

き「決めた。漫画止める。」
基「…はえ!?なんで!?」
き「いや、いやだって、
 プ、プチンて来たらそれは、
 こ、身体が何かを知らせてる証拠だって、
 おばあちゃん言ってたし。」
基「そ、そうなんですか…?」
き「そう。」

プチン、はわかるなー。
働いているとき、これを見ていたから、
プチンという感じわかったのかも。
同じ毎日の繰り返しで、
成長もなくて(これは自分も悪いけど)、
理不尽にすごい怒られた次の日、
ずる休みした。
その時たぶん、
「すいか」のこの場面思い出してた。
別に私が休んでも少しみんなに
迷惑がかかるだけで、それでも、
「ざまーみろ。」と思ってた。
一日ゆっくりしたら
気持ちもだいぶ落ち着いた。
正直変な話、仮病はある意味大事だと思う…。
ただの休日では意味がない。
「休んでやったぜ!!」っていう、
会社に対しての反抗。
毎回毎回やってたらただ信頼失うだけだけど、
本当に、プチンて来たときは、休む方が楽。
…なんか今回の感想自分語りが多いな。
でも木皿泉さんの作品は、エンタメというより、
自分の内内に入ってくる話が多い。
自己啓発本じゃないけど、
見て、考えさせられることが多い。

夕方。
3憶円横領をした馬場の話を基子から聞くため
「ハピネス三茶」に来ていた刑事、
基子のずる休み事情を聞いていた。

刑「ないんですか?なりたいもの。」
基「……。あたしは…、馬場ちゃんになりたい。」
刑「彼女は犯罪者ですよー?」
基「でもあたしも逃げたい。親から。仕事から。
 …こんな自分から。あたしも逃げたい。」
刑「早川さん、人に嫌われてもいいんですよ?
 こう矛盾している自分を
 許してあげなくちゃだめです。」
基「でも…、酔っ払って、制服捨てちゃってって、
 会社ずる休みして、後輩に迷惑かけて。
 …どうもだらしない。」
刑「いいじゃないですかだらしなくたってー。
 ずる休みOKです。
 きっとあなたにもあるはずですよ。」
基「信金のOLっぽくないみたいな?」
刑「そう。…もしかしたら、
 あなたが持ってるものは
 まだこの世にないものかもしれないし。」

逃げたいというのすっごく良くわかる。
ただただ生きるために同じことして働いている
このループから解放されたい、っていう。
まれに連休があっても結局、
~日には出勤、という憂鬱さ。
現在仕事をやめて、解放はされているけど、
社会とつながっていない感じがすごくある。
駅とか人込みを見ていると、不安、
とまではいかないけど、「働いていないから」、
人として駄目な感じがする…。
いずれ就職するんだから
そんなこと思う必要ないんだけど。
前職の先輩の話を聞いていると、悩みでさえ、
「いいなぁ、楽しそう。」と思ってしまう…。
やめて後悔しているのかといわれたら
全然そうではない。
やめて、私も働いている間は一応、
社会とつながってたんだなぁ、という感じはした。
働いている最中は毎日同じ繰り返しだから、
気づかなかったけども。

また自分語りに…。
基子の制服は、結局きずなが、
ごみだけど使えそうと思って拾っており、
無事だった。
翌日から基子は会社へ行った。

刑事役の片桐はいりさん好き。
「富士ファミリー」では
コメディっぽいおばあさんになってるし、
「かもめ食堂」では
おどおどした大女の役をしている。
ばらばらの役なのに、
同一人物に思えないというか、
それぞれの人間になってる。
さすが役者さん…。

教授とゆかちゃんの関係もいい。
京都からスカウトされた教授、
行こうかやめようか迷っている。
教授は、「ハピネス三茶」から
母親が出ていくのを見送る
幼い時のゆかに、ある約束をしていた。
「私は絶対出て行かない。
もし出ていくならこの大事なブローチを
あげる。」という約束。
教授は、もしゆかがその約束を覚えていたら、
京都行を断る、忘れていたら、京都へ行く、
と自分に決めた。
約束忘れてるのかなぁと思ったけど、

『教授の約束はもう無効ッす。
 好きな時に出て行っていいデス。ゆか』

という手紙を残し、背中を押してくれた。
それを見て教授は、
「ハピネス三茶」に残ることにした。

そんなわけで、4話もとても素敵でした。

 

【再視聴】

 

前回視聴したのが2019年。

すさまじい量の感想…。

 

あの頃はギリ20代だったので基子の外見をおばちゃんとしてみてたけど、36歳になって今基子を見ると普通にかわいらしい顔してるやんって思った…。

髪形とファッションがおばちゃんっぽいから、おばちゃんと認識してたんだろうな。

顔は何なら童顔で、肌もきれいだった。

この感想を持ってしまったことにちょっとショックを受けてしまった。

自分が年取ったんだなっていう…。

 

見知らぬ女4人のシェアハウスで派閥もなく仲良くしてるのがいいなと思う。

それぞれ個が強いから対立しそうだけど、みんな自分のことも相手のことも許している雰囲気。

バランスの取れた4人。

 

 

 

果てまで走れ! 157ヵ国、自転車で地球一周15万キロの旅

筆者:小口良平

 

自己嫌悪に悩む長野県生まれの筆者は、自転車で世界一周の旅をしようと1000万円をため、覚悟を決める。

そしていよいよオーストラリアのケアンズからスタートし、8年半をかけてアメリカのニューヨークでゴールする。

 

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【ネタばれ】

石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか!」が面白すぎたので似たような装丁とタイトルのこの本を購入。

筆者が石田ゆうすけさんをリスペクトしてオマージュしたのかと思ったけど、本編中で名前が出てくるわけではなく、普通にパクリじゃない?と思ってしまった…。

 

筆者の経験自体はものすごいものなのに、旅中の内容がとても浅かった…。

どこの景色に感動したのか、誰と出会って喜んだのか、どの食べ物が特別おいしかったのか、読み終わって印象に残っているものがほぼない…。

たぶん文章というか構成が、「こんなことがおこった。次は○○に入国。」みたいなテンションで進んでいったからだと思う。

事故にあったとか入国審査が厳しかったとかのエピソードも被ってて、「またこの国でも?」ってなった。

なぜ省かない…!

けど、カンボジアの警察が、「ここは危険だからテントを張るな!」って叫び筆者が疲労故反抗してて、でも無理やり自分の家に招待してくれた話は優しすぎて鳥肌立った。

あれくらいのボリュームで1つのエピソードを語ってほしかった。

石田ゆうすけさんと比較して申し訳ないけれども、やっぱり「行かずに死ねるか!」は一緒に旅をさせてもらった気分になったので、あの感覚にまた浸りたかった。

もやもやしながら読み進めているうちに、世界一周が終わっていた。

めちゃくちゃ期待して読んだので残念だった。

 

日本に帰ってきてからの話のほうが面白く読めた。

本当にこの方は人のことが好きで、行動力お化けなんだなと。

石田ゆうすけさんの時も思ったけど、筆者も現地の言葉を積極的に使っているよう。

「こんにちは」「ありがとう」「おいしい」これと笑顔さえあればコミュニケーションはとれるとのこと。

このはつらつとした明るさと素直さで、世界の人から好かれ、応援されてきたんだろうな。

人生を逆算して設計たててるのも尊敬する。

20代から、30代はこう、40代はこう、って考えられる人ってどれくらいいるんだろうな。

40代の執筆当時、「あと人生は36年」とおおよそ死ぬ年齢を予想して、逆算して、また夢を追ってるの本当にすごい。

 

 

 

 

リバース

作者:湊かなえ

 

社会人男性の深瀬の彼女のバイト先に、「深瀬和久は人殺しだ」という1文が届き、深瀬は凍り付く。

彼女にはすべてをわかってほしくて、大学時代にゼミ仲間5人の間で起こった交通事故の真相を話し始めるが…。

 

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【ネタばれ】

広沢は高校時代までみんなに愛されてたな。

私が死んでも、私の話で盛り上がる人達なんていないと思うのでうらやましい。

 

谷原はわかりやすいクズで、村井も浅見も自分ほしんの天然汚い人間性なのは分かったけど、全く責められていない広沢に違和感を感じてしまった。

お酒を強制され、運転しなければいけない流れになっても、飲酒運転は犯罪だから、たとえ友情が壊れても、その場の空気が地獄になっても、絶対に断らなければならない。

でも、「俺、行くわ」と最終GOを出したのは広沢自身。

これ広沢が死んだから被害者として深瀬は見てるけど、事故を起こさず普通に戻ってきた場合、事故をして人を殺してしまった場合ではまた見方変わるんだろうな。

この世の中、「断れない人」が”優しい人”とした見方をされているけど、普通に断るすべを持っておかないと犯罪者になったり死んだりしてしまうことになる。

もちろん飲めない人にお酒を勧めたり運転をさせる方向にもっていった谷原、村井が1番悪いのは大前提として。

 

序盤は面白くて一気に読んだけど途中中だるみになって4分の3ぐらいのところで我慢できず、最終章から最後まで読み、そのあとネタバレサイトを見た。

その時は落ちを見て、「フーン、そんな衝撃?」って思ったけど、落ちを知ったうえで最後まで読むと、これまでの流れがあったので、「おぉ…」ってなった。

まぁでも結局、どの程度のアレルギーを持ってるのか描写されてなかったし、直接死につながる証拠もあったわけじゃないので、深瀬は必要以上に背負いすぎな気もした。

ていうか深瀬も文が届いたことがきっかけで本気で「広沢のこと知りたい」となったけど、そもそも事故から葬式と法事だけでしか愛媛行ってないしね。

つまり、法事以外で墓参りをしていない。

向き合う時に向き合わず、背負わんでいい業を背負ってる感じがイライラした。

けど、本編中の一連の流れを通じて本気で広沢のことを好きになったんだと思うし、墓参りするかは置いといて今後はちゃんと広沢のことを思い、向き合うはず。

 

各キャラクターに対していろいろ言いたいことはありつつも、続きが気になって仕方がない小説でした。

 

 

 

ハリー・ポッターと賢者の石

主演:ダニエル・ラドクリフ

闇の魔法使いヴォルデモート卿に
殺された夫婦の子ども、ハリー・ポッター…、
生き延びてから人間界で
過ごしていたハリーは大きくなって、
魔法学校ホグワーツに入学することになる…!!

 

─────────────

両親を知らずずっとおば家族にいじめられて
生活していたハリーが、
自分が願っているものが映る鏡に
映る両親を見たいため、
何度も夜に鏡のところに足運んでるのが切ない…。
幻と分かってても夢みたいんやろうな…。
一番感動したんが、落ちこぼれ生徒ネビルが
人知れず仲間の危険を止めようとして、
止めれないんやけど、あとで、大々的に、
ネビルの勇敢さが評価されたところ…!!
何をしてもどんくさいネビルやからこそ、
見返りを求めない勇気ややさしさが
評価されたのがすごくうれしかった。

 

【再視聴・ネタばれ】

割と何回も見てるのに理解できていない映画。

今回はさすがにもうあらかじめストーリーを分かったうえで見てるので、最初から各キャラクターの行動の意味も分かって面白かった。

序盤にハリーとハグリットが行ったグリーンゴッツ魔法銀行で、ハグリットが、「ダンブルドアに頼まれたから」と言い金庫からとったもの。

あれが賢者の石だったんだな。

 

ハグリットが卵からかえしたドラゴンは、次作以降に出てくる「ヒッポグリフ」だと思ってたけど全然違うかった。

ドラゴンの卵は、ヴォルデモートに憑依したクィレルが黒マントをかぶってハグリットに、賢者の石を守っているケルベロスを眠らせる方法を聞くために渡した。

これ、ハグリットはそんなつもりなかったとはいえ、あのあとダンブルドアから処分受けることはなかったの?

 

あと以前視聴した時は、ネビルの勇敢さが評価されたところがよかったと書いているけど、よくよく考えると、あの場面は誰が見てたんだろうな…。

談話室に、監視カメラ的な魔法がかかってたの?

 

 

 

医療奴隷

作者:吉野敏明

 

「歴史上、医者の本来の仕事は『○○』だった」「明治から現代まで、病が増え続けた構造の正体」…、「なぜ、新たな病気が増え続けるのか?」の答えがこの1冊に詰まっている。

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「また、ある人種が別の大陸へ渡ったとき、移住してきた人種はすでに抗体を持っている病気でも、現地の先住民が抗体を持っていないために感染が拡大してしまうことや、その逆も起こりました。(略)これらの感染症は、人工的に起こした疾患ではなく、もともとその土地にしかなかった病気が、人々が動き出して新大陸を探索したり、シルクロードを使ったりすることによってもたらされました。」

 

知らなかった。

現代でも、飲み水1つで、この人種は飲めてもこの人種は飲めないとかあるもんな…。

今は人類みな平等みたいな風潮だけど、体質っていうのは生まれながらに決まっているもんなんだろうな。

 

麻酔の原型がコカインというのも知らなかった。

コカインの気持ちよくなったり中毒になったりする部分を取り除いたキシロカインというのが、麻酔らしい。

 

あとは、薬を売って金もうけするために病気を作っていくという話も怖かった。

でも本当に病気は作られている感じる。

昔は、こんなに精神疾患の種類が多くなかった。

ネットでも、「私ももしかしたら○○かも」って不安になって、「一人で悩まずに医療機関へ」って流れさす記事が多すぎる。

もちろん本当に精神疾患の人は、ぜひ救われてほしいけど、そうじゃない人が診断されて自分の能力や環境のせいにして文句ばっかり言う人を見るとなんだかなぁって思う。

30代半ばになった今思うけど、どんくさい人間はどんくさい人間なりにいっぱい失敗していろんなこと経験したら、普通の人間並みになるっていうパターンが大概なのにな。

性別障害のことも、種類が多くて何がなんやら…。

なんかこれ読んでたら、昔の人のほうが心身ともに健康だったんだろうなと思った。

 

 

いちばん危険なトイレといちばんの星空

作者:石田ゆうすけ

 

自転車で世界一周を達成した作者が、「世界一危険なトイレ」「世界一不気味な宿」「世界一うまいビール」「世界一美人の多い国」「世界一の星空」など“マイ世界一”の数々を紹介。

 

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この作者の「行かずに死ねるか!」がとっても面白かったので、前知識なく購入した本。

タイトル的に、世界の変なトイレばっかり特集したニッチな本なんだろうと期待せずに読んだけど、実際は作者的世界一の○○を集めた内容で、すごく読みごたえがあった。

たくさんの旅エピソードがあったので、前作で書ききれなかった「未公開集」みたいな感じ。

そう考えるとタイトルもだけど、表紙イラストもなぜあれにしたのか意味わからん。笑

便座(?)を見て涙流してる絵で何を伝えたいんやこれ?w

 

私は、この作者の、人に対する見方が好き。

本書も、人の優しさを丁寧に描写しtたエピソードが多かった。

アメリカのユタ州でモーテルを運営するおばさんや、旧ユーゴスラビアで作者がテレビ出演を果たすきっかけとなった若夫婦や、ペルーで強盗に合った後泊めてくれた一家など。

本書でも書いていたけど、田舎のほうが、観光地ずれしてる人がいないので、みんな純粋で優しいんだとか。

とはいえ、この作者も人に対して失望する目にもあっている。

ペルーで強盗に合い身ぐるみはがされたり、様々な国で「チンチョンチャン(中国人をあざける言葉)」と吐かれたり。

それでも、次の国に行くときはワクワクする、と楽しんでいるんだから強すぎる。

そういうところも好き。

 

ベトナムと中国の屋台料理の雰囲気もよかった。

安くて、衛生的にきれいじゃなくて、店も客も態度が適当な感じ。

昔は大阪もそういうたこ焼き屋がたくさんあって、小学生が自転車でいける範囲に3~4軒はあったけどなぁ…。

今はたこ焼き屋も大阪市内か大型スーパーに行かないとないし、「屋台」自体が観光地化してるので、地元の人のための屋台があるのが、とてもうらやましいと思った。

 

あとアイルランドのパブの雰囲気もよかった、ていうかあこがれる。

ケルト音楽の生演奏を聞きながらビール飲むとか素敵すぎる!

ギネスというビールも飲んでみたい。

 

石田ゆうすけさん、マジで、街録ch出てくれないかなー!

絶対面白い。

すいか 1・2話

主演:小林聡美

東京にあるシェアハウス「ハピネス三茶」に住む、
50代?の大学教授、
27歳エロ漫画家きずな、大家のゆかちゃん、
と出会う主人公の34歳独身の基子。
4人を中心とした、様々な人間模様。
2003年放送のNHKドラマ。

 

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【ネタばれ】

いやもうこれは何回も観ているドラマ!!!
心が疲れた時に復活剤として
毎度使視聴している。
だけど、何気に感想書いていなかった。

人生は疲れるねー。
将来の不安とか人間関係とか。
でも、ほっと一息というか、
せかせかしていない世界に行きたいときに、
見ると本当に幸せになる。

そしてやはり、
脚本の木皿泉さんは複数の人間の思いを
交錯させるのがめちゃくちゃお上手。
序盤の小さい伏線を後に持ってきたりして。
そういうのが何度も繰り返して、
進んでいくドラマ。
だから平坦な進み方ではあるけれども、
まったく飽きなくて面白い!!

一話は、主人公の基子の同僚、馬場ちゃんが、
勤めてる銀行の3憶円を横領する、という話。
それまで二人は
平凡な会社員生活を送っていた。
中堅であるのに、その待遇の悪さに、
お弁当を食べながら、
ぐちぐち言い合ったりとかして。
馬場ちゃんが3憶を横領し逃走し、
上司は基子に、普段二人は
どんな会話をしていたか聞いていた。

「どんなことでもいいからさ、
 思い出してくれないかな。」
「…………。」
「ねぇ…?」
「…………。うちの会社の制服は…、
 女子高生みたいで嫌いだって言ってました。」
「…………。ほかには?」
「……最近入社してくる社員の質が
 悪すぎるんじゃないか。
 融資にケバい女が集まるのは、
 小川部長のもろ趣味なんじゃないか。
 仕事ができない課長に、
 女の子って言われるたびにむかつく。
 私ら34だっつの。
 何が悲しくてお昼の弁当電気もつけられない
 部屋で食べなきゃなんないのか。
 節電っていうけど、
 支店長室は電気ついてんじゃないか。会社は、
 私たちのことを粗末に扱ってんじゃないか。
 そのことがとても悔しい、14年間!!
 粗末に扱われることに慣れようとしてきたけど
 それでも、慣れなかった私が悪いのか!!
 ……ただ、まっとうに、
 人として扱ってほしいと思うのは、
 そんなに悪いことなのか。
 ……今思い出せるのはそんなところです。」

ここすごく好き。
よおいうた基子!!って感じ。
上司ってなかなか部下の気持ち
わかってくれないもんね。
いくら福利厚生ちゃんとしている会社でも、
細かいことは泣き寝入りというか。
お互い当たり前になってしまっている。
でも部下側は本当はストレスたまっている。
だけどなかなかそういうことを直接言えないから、
基子がストレートに言っている姿を見て
ざまーみろと思った。

馬場ちゃん役の小泉今日子さん、きれいな。
声もとても好き!!

『泥船』という呑み屋で、
基子と大学教授と大家のゆかちゃんが
飲んでいるシーン。
漫画家のきずなは現在の所持金83円のため
仕事をしないといけないから早く帰っている。

基「83円!!?
 あっ、でも、銀行にはあるんでしょ?」
ゆ「甘い!!あの人に限ってそれはない。」
基「えっ、
 だってどうやって暮らしてくんですか83円で!!」
ゆ「うーん、それが不思議なんですよねー。
 んーまー、うちで付けで食べてますけどー、
 そのほかはどうしてるのか…!!
 謎ですよねぇー…!!」
基「…………。」
教「…………。あなた、
 この世にそんな女がいるとは信じられない
 って思いましたね今。」
基「はい…。」
教「それは違います。いろいろいていいんです。」
基「…………。
 私みたいなもんも、…いていいんですかね。」
教「…いてよし。」

いいなぁ、温かいなぁ、教授の言葉。
このドラマで一番有名なセリフだと思う、
「いてよし。」
ちなみに脚本のほうでは、
「いてよしッ!」と強めだけど、ドラマでは、
「…いてよし。」としっとりしっかりな言い方。
教授は厳しいことを言うけど、
個人個人を大切に思っているというか。
自分が学生の時からずっと独身で
「ハピネス三茶」にいるという
変わった生き方をしているからかな。
冷たい人間ではない。
むしろ、
安心するような温かい言葉をよくかけてくれる。

2話。
基子が実家を出て
「ハピネス三茶」に暮らすことになる回。

メディアの人間から基子に、
「馬場まりこの写真を1枚5万円で売ってほしい。」
と交渉をされる。
名刺をもらい家に帰ると、母が1万円で、
基子と馬場ちゃんの写真を売っていた。

ハピネス三茶で基子は、
きずなに話を聞いてもらっている…。

「……母親の何に腹が立ったかっていうと、
 1万で売ったからで、
 ほんとは5万で売れたものをなんで勝手に
 1万で売るかって、ッ4万も損したじゃんって…、
 頭ン中んもー4万の損4万の損ってんもー
 ぐるぐる回っちゃって許せなくって…ッ、それって…、
 結局私が一番せこいってことなんです。
 …私は、みんなから、軽蔑されても、
 文句の言えない女んです…ッ!!」
「えぇ…!?泣くことないじゃん!!」
「だって…、みんなに軽蔑されるんでしょ…!?」
「いえいえ誰も軽蔑してないって。」
「でも…、4万の損って思ったんですよ私は。」
「いやーうーみんなそんなの思ってるって。」
「いやでも気休めはいいよ。」
「ほほほ、ほんとだよ?
 …あ、あ、あたしだって売っちゃうもん
 5万って言われたら。んもーすぐ売っちゃう!!
 ほほ、ほんとだよ。」
「……ほんとに?」
「うん…。あたしらえらいよ。だって…、
 自分が最低だって知ってるんだから。
 それって、めちゃめちゃラッキーだよ?」
「…………。」
「また同じこと繰り返すかもしれないけどさ、
 でも…、自分が最低だって言って泣くのは、
 いいことだよ…。」

あー、もうどうしよう、好きが止まらない。
基子の気持ちがわかるからこそ、
きずなの言葉がダイレクトにしみる…。
こんな最低な私でもいいんですね?という。

そこから間々田さんや響一などと出会い、
基子は無事実家から離れ、
「ハピネス三茶」で暮らすことになる。
夕食後、響一が置いていったケーキを
囲っている基子と教授。

「私ー、
 34歳までにしておかなければならないこと、
 …何一つやってこなかった気がします。」
「人間には…、年齢なんてないのよ。
 エディプス期を通過した者と
 そうでない者とがいるだけなんです。」
「…は?」
「あなたは今日、
 エディプス期を通過するための一歩を
 踏み始めました。違いますか?」

「エディプス期」=性器に心的エネルギーを
向けられる3~6歳ごろまでの時期、と…。
わからぬ…。
男の子の母親離れがどうの、
と書いていたので、親離れのことか…?

教授の、「年齢なんてない。」という言葉好き。

はー、止まりません、感想。
本当に内容に古さを感じない。
イタい言い方をすればむしろ、私の居場所だ。
辛かったらここへ戻ってこればいい。
そう思えば、生きるのも少し明るくなる。

 

【再視聴】

 

ちょっと前にこのドラマを友達に勧めたら、友達から、「すいかがアマプラでやりだしたから見るね」と連絡が来て、「!!!?」となり視聴。

今もしメンタル沈んでたら、もっとグサッと来たんだろうけど、ドラマも何度も視聴し、脚本も何度も読んでいるというのもあるからか、普通のドラマとして見れた。

 

夏の雰囲気がとても好き。

ハピネス三茶にうちわとかおいてあったけど、令和を生きてるともう使わないもんな…。

年ねん気温は上がって行ってるけど、われわれ人間の暮らしはだいぶ過ごしやすくなってるっていう…。

あとゆかちゃんと絆のファッションがかわいすぎてキュンキュンした。

キャミソールの重ね着とかめっちゃあこがれた。

平成のファッションは見てて元気になる色使いが多かったな。

 

前回の感想でも書いていたけど、私の居場所っていうのはそうだなと思う。

もしまたメンタルやんだら、すいか見て、元気もらうんだろうな。

 

3年Z組銀八先生 1~6話

銀魂高校3年Z組には、アイドルオタク、ゲロイン、ストーカー、マヨラーなど癖の強い生徒が集まっている。

そんなクラスをまとめるのは、死んだ魚のような目の坂田先生で…、大人気アニメ「銀魂」のスピンオフ。

 

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とっても良かった!
なんかオープニング曲のさびの映像が、新八はお通ちゃん親衛隊だし、神楽と沖田は喧嘩してるし、おたえと九兵衛は変態どもを返り討ちにしてるし、土方はマヨネーズ好きだし、さっちゃんは銀さん好きだし、うわああああってなった!!
そうそうこれこれ!って超ドはまりしてた中高生のころに脳みそが戻った。
30歳くらいの時にも銀魂再熱してて、あの時は桂にキュンキュンしてたけど、今になってキュンキュンするのは中高生の時に好きだった沖田だった。
いや沖田のどこにキュンキュンするんだ?って脳内では冷静に突っ込んでるけど、沖田のかわいい顔を見て、うわあああああとなんかいろいろよみがえった。

メインの声優がそのままなのもめちゃくちゃうれしい。
先日コナンのらんの声優が突然なくなられて、自分が子どもの時から見てたアニメの声優が今も現役である保証はないんだって思い知らされたからな…。
メインキャラたちの声を聞いた瞬間、ありがたいってなった…!

 

月夜が生徒じゃなくて先生なのがいいね。
白衣とミニスカ姿は、色気半端なかった。


あと、銀魂本編でゲストキャラとして出てきた攘夷浪士3兄弟が本作にも出てて、本作のオープニングのテロップで、「この3兄弟覚えてますか?ね?おじさん?」って銀魂世代の視聴者をあおってくるの声出して笑った。

 

銀魂本編はもうまとまって終わったから、復活を望まない声も多いけど、個人的には声優がご健在の間に、銀魂本編の新作みたいな…。

 

 

猫語の教科書

作者:ポール・ギャリコ

 

ある編集者のもとに暗号のような原稿が届けられ、その原稿を受け取った筆者は解読し、驚く。
原稿の書き手はねこで、そのねこは、全ねこが人間と快適に住む手引書を書いていて…。

 

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ねこが原稿を書く、って物語はルドルフとイッパイアッテナ思い出す。

しかし、ルドルフとイッパイアッテナはねこが冒険する物語だったけど、これはねこによるねこのための手引書だったので、人間である私はどういう感情で読めばいいかよくわからなかったのが本音。

 

この書き手であるねこは、ねこという種族が、自分自身が、めちゃくちゃ優美である自覚があるようで、すごい自信家。

これまでわれわれ人間がねこにかまってあげてると思ってた行為が、実際は、ねこがわれわれ人間をかまってくれてるみたいだった。

これからねこに対して見方が変わるわ。

 

そして人間である私は、このねこ様のように気高く生きたいと思った…。