映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

ワンピース ワノ国編 1018~1023話

カイドウとマムがまだ倒れないため苦戦するルフィやローたち。

一方クイーンがまいたウイルスでその場にいたものたちが「氷鬼」になってしまい、チョッパーは抗体を作ろうとするが…。

 

【ネタバレ】

 

面白くないなぁ…。

惰性で見てる感じ…。

もちろんONE PIECE以外のアニメでも長い章だったら惰性展開もあるけど、ONE PIECEの魚人島以降に関しては惰性展開が多すぎる。

本筋に関わる難しい設定の会話シーン、とかじゃなくて、その島でしか登場しないであろうキャラクターの生死シーンとかに時間を割きすぎじゃないか?

ヒョウ五郎とか…、ルフィが捕まった時に出会ったのは覚えてるけどあんまりそのキャラ好きとかないからなぁ…。

赤鞘の誰かとかだったらさすがに興味湧くけど。

チョッパーが抗体を開発して敵味方みんな助かるのもわかるし。

わかるから、それまでのキャラ達の葛藤に感情移入できない。

どうせ助かるんでしょ、みたいな。

とにかく感情移入できない展開やキャラが多すぎて、作者の「処理しなきゃいけない展開」に付き合わされてる気がしてならない…。

いやそれでももう最後まで付き合うんだろうけど…。

麦わらの一味が好きだし、ラフテルって何か知りたいから…。

 

昔はストーリーがくそ面白くて作画技術が追い付いてなかったけど、今は作画めっちゃいいけどストーリーが面白くないっていう現象起きてる気がする。

早く麦わらの一味の戦うシーン見せてほしい。

 

こないだリトルガーデン編を見たから余計、昔は面白かったのになーって比べてしまうんだろうな…。

ワンピース グランドライン突入編 71~77話

2人の巨人が100年も戦い続けているリトルガーデンに上陸したルフィたち一行。

しかしバロックワークスのメンバーもビビを追って上陸していて、ゾロとナミとビビが蝋人形にされる…。

 

 

大人になって思うけど、他人(大人)を「信じる」ってめっちゃ難しいことだと思う。

例えば仕事の間柄なら「言った言ってない」を避けるために文面で残すようにやり取りする。

それでやれてなかった場合どちらの責任なのか文面で確認したりする。

でもONE PIECEの世界ではそういうのじゃなくて、人対人っていうか、お互い相手の人間性を見て、「この人なら信じられる」と判断して、最後まで信じ切る。

捕まって身動きできないゾロとナミが、ルフィなら大丈夫と信じたり。

ルフィらがもう巨大魚に食べられて死ぬ直前なのに、2人の巨人の言いつけを守ってまっすぐ進んだり。

なんかこういう人対人を感じられるエピソードが多いから、たぶん私は昔のONE PIECEが好きなんだろうな。

 

ナミさんの声優が代役だったけど、そこまで違和感がなかったあ。

ウソップの声優が相変わらずうますぎてすごい。

ただの息遣いだけでも、ウソップ自身のテンションや心情がわかる…。

 

キャラの作画が崩れてるのが多いのと、テンポ遅いのが毎回もやもやするけど、ストーリーがめちゃくちゃいいから結局面白いアニメになってる。

 

余命10年

主演:小松菜奈

 

20歳のまつりは余命10年だが、友人たちには病気の重さを隠して付き合いをし、就職もする。

元同級生だった和人に思いを寄せられ迫られるが、自分は病気だから和人とずっと一緒にいることができないと悩み苦しみ…。

 

 

見ごたえがあった。

和人が最初もじもじした態度と髪型で、伊藤健太郎のいの字もわからなかったけど、徐々にしっかりして、さわやか男性になっていくのすごい。

 

この手の主人公が女性の余命系でよくある、ラストで、女性の本音を手紙や日記で男性が後々知る展開。

例にもれずこの作品もそれパターンで、まつりが執筆した本の原稿を和人が読んで動き出すっていう。

せっかくここまでキャラたちに感情移入して引き込まれたのに、ラストのこのパターンで冷めた。

「物語」になってるっていうか、よくあるお涙頂戴パターンになってた。

 

ストーリー自体はありふれていたけど、役者の演技力と個性でここまで見ごたえがある映画になったような気がする。

小松菜奈さんと伊藤健太郎さんはもちろん、山田祐貴さんや黒木華さんらがよかった。

 

 

 

わかりやすくておもしろい!! 地球の学校

地球の、仕組みや46憶年の歴史がよくわかるフルカラーの小学生向けの本。

目次に「地球の形」「地球内部」「絶妙な公転と自転」「水の存在」「月の誕生」「大量絶滅」など。

 

 

全漢字に平仮名が打たれている小学生向けの本だけど、私は当然のようにすべて理解できなかった。

序盤の基本的な情報は理解できた。

天の川銀河(銀河系 )」の中に「太陽系(水金地火木…)」があるとか。

天の川銀河(銀河系 )」の中に「恒星(太陽のように自分から光る星)」が数千億個あるとか。

 

オーロラはすごく高いところで発生してるというのも初めて知った。

「熱園」という衛星とかが飛んでるところらしい。

流れ星も同じらへんの高さ。

 

酸素とか海流とかでダメだった。

 

なんか宇宙の広さを知ると、宇宙のどこかに、地球と同じくらい文明進んでる星があるだろって思ってくる…。

なんなら天国とか地獄って架空じゃなくて、この宇宙のどこかの星にあるというか。

「死後」とかはなくて、死んだらどこかの星に飛ばされて、結局みんなただのパラレルワールドにいる、みたいな。

 

 

ワンピース グランドライン突入編 64~70話

グランドラインに突入したルフィたちは、上陸したウイスキーピークで、島民から盛大な歓迎を受ける。

しかし宴の夜、眠ったルフィたちを島民100人が襲おうとし、そこにゾロが1人で相手することになる…。

 

 

やっぱり昔のONE PIECEは面白いな。

新しい事実が発見するたびに、「でも実は…」っていう展開の繰り返しで、全然飽きない。

 

ゾロが説明する「バロックワークス」が現代の犯罪組織の在り方でびっくりする!

 

「昔俺も似たようなことをやってた時にお前らの会社からスカウトされたことがある。当然けったけどな。社員たちは社内で互いの素性を一切知らず、コードネームで呼び合う。もちろんボスの居場所も、正体も社員にすら謎!ただ忠実に司令を遂行する犯罪集団。『バロックワークス』!」

 

…これがオーソドックスな犯罪組織なのか?

 

ルフィがナミに勝てないのわかるけど、ゾロもナミに勝てないの笑う。

女だから手を出せないみたいなのもあるのかな。

麦わらの一味って男同士で手を出し合うケンカシーンはよく見るけど、男が女に手を出してるのを見たことない。

サンジとウソップはメンタルが紳士なのでまぁわかる。

ゾロはおそらく女を「力の弱い生き物」と見下してて、ルフィも、男女の差とかわかってるのかな。

こういう細かい性格?がそれぞれあるのも、キャラたちがあたかも実在するかのようにイキイキと動いている理由なんだろうな。

 

そういえばミスター8とミスマンデーって結婚したんだっけ。

その名にちなんで

インドのカルカッタで産まれ育った男アショケと女アシマが結婚をしてアメリカに移住する。

アシマはアメリカで男児を産み、名をゴーゴリとするがゴーゴリは大人になるにつれ自分の名前が嫌になっていき…。

 

【ネタバレ】

 

良かった…!

よく小説を読むと、「人生の一部を切り取った」という印象だけど、この作品は人生そのもので、超大作だった…!

 

主に2人の人生を垣間見ることができる。

1人は、インドでたくさんの家族と親せきに囲まれ幸せに生きてきた少女がいきなり見知らぬ都会アメリカに行くことになり、サリーを全然手放せない女性の人生。

もう1人は両親がインドを大切にしすぎて定期的に長期帰省しないといけないことに不満を抱いていて、さらに珍しい名前を持つことに心底嫌気をさせいている男の人生。

自分が今まで読んだことのない設定の物語だったのでとても新鮮で楽しめた。

日本にあてはめたら、田舎暮らしの男女が東京に出て子どもを産む話に近いかな。

それのもっとギャップがすごいバージョン。

 

読んでるとゴーゴリの現代的な考え方の生き方に共感してくるので、だんだん好きになってくる。

ゴーゴリから見る父と母の印象も、本人の成長や、ある出来事によって変化が出てくる。

女性は3人と付き合ったのかな。

3人目のモウシュミと結婚していい感じだったのに、モウシュミが「個」が強い女というか、まだまだやりたいことがあったっぽくて、浮気に走った。

浮気までの不穏な流れが秀逸というか、ドキドキしながら読んだ。

ゴーゴリはモウシュミのことを好きで2人で生きていこうという覚悟もあったからとてもかわいそうに思ってしまった。

 

物語の最後のアシマも良かった…。

中盤では、「いやさすがにアメリカで生きる覚悟もとうよ…」って突っ込みたくなったけど本人も知らず知らずしっかりアメリカで地に足つけて生きていた。

アメリカで働く旦那を支え、2人の子どもを育てあげ、アメリカに移住してきたベンガル人の母的な役割をして、旦那の死を受け入れインドにかえる準備をする…。

すごいよ…。

 

序盤のアシマがインドから離れる不安や妊娠中の葛藤がかなりリアルに感じ取られたので、女性作家かなと思って調べたらかなりの美人作家でびっくりした。笑

 

ゴーゴリが34歳くらい?で小説が終わったので、正直、まだ続きを読みたかったけど続編はないよう。

アシマもゴーゴリも妹も、死ぬときに幸せだったと思える人生を送れたらいいな、と思いをはせてしまうくらいとても濃密な小説でした。

 

葬送のフリーレン 25~28話

2次試験のダンジョン最深部に行くためにフリーレンとフェルンは、フリーレンの複製体を倒そうとする。

ほかの魔法使いたちもそれぞれ自分たちの複製体を倒すためペアやチームをきめ、行動する…!

 

【ネタバレ】

 

良かった!!!

 

2次試験もラスト。

こういう強いけど完璧じゃないキャラたちが協力し合って敵と戦うの本当好き。

ワクワクする。

それぞれが自分の苦手魔法使いを言い合って、弱点さらして自分たちの複製体と戦うのとか。

戦いにいくペアがそことそこペアなんだという興奮もあったー。

みんなの戦闘シーンもうちょっと見たかったけど、だらだら見さされるよりはこれくらいでいいのかな。

 

最終試験の面接、合格した人たちが納得のメンツで面白かった。

デンケンは人生経験も戦闘経験も濃くて、本当に魅力的なキャラだった。

ラントは本体が試験会場にすらいなくてびっくり。

メトーデがなぜ合格だったのかはわからなかったけど合格なのはなんかわかる。

試験が終わってみんなとは別れるけど、次出てくるのが楽しみ。

 

でもこれから物語進むにつれもっと強い魔法使いや魔族が出てきたら今出てるキャラたちでは歯がたたなかったりするんだろうな。

過去の少年漫画とか読んでても、序盤で出てくる新キャラ達ってあくまで凡人の中での天才で結局終盤役に立ってなかったりしてこちらとしては切なくなるっていう。

 

ヨルシカさんの「晴る」、流行ってた時めっちゃ耳に入ってきたけど、フリーレンのOPと認識して聞くと、すっごいいい曲…。

リピートだ…。

 

今のこのフリーレン熱がどこまで続くかわからんしこの面白さがずっと続くとも思わないけど、二期は見るかな。

葬送のフリーレン 19~24話

1級魔法使い試験の1次試験内容は3人のパーティになって「シュティレ」という鳥を捕まえること。

シュティレは魔力を感知するとすぐ逃げるので捕まえるのに苦労し、さらに捕まえてからはほかのチームに奪われないように死守しなくてはならない…。

 

 

1級魔法使い試験からすごく面白くなってきた!

NARUTOの中忍試験といい、新キャラがどっと出る中で、様々な能力や個性を活かして協力したり敵になったりする流れってなんでこうもワクワクするのか。

 

フリーレンやフェルンがほかの人から見たらどういうレベルの魔法使いなのかわかるのも好き。

フェルン、1次試験が始まる前の時点で試験管から「最年少で3級を受かってる」って注目されててびっくりした。

老魔法使いデンケンが好き。

仲間との協力や魔法使いとしての好奇心を大切にする、良キャラ。

こういうたくさんキャラが出てくるときのキャラビジュアルってどうしても若くてかっこいい・かわいいキャラばかりになるので、デンケンを応援してしまう。

年寄り特有の哀愁も魅力的。

若いリヒターとラオフェンがデンケンについていくのもおごってくれるからとかじゃなくて人柄に惹かれるのもあるのかな、と。

 

2次試験はダンジョンの中で戦ったり協力したりしながら最深部まで目指すっていう。

1次試験より面白い!

ダンジョン内はインディ・ジョーンズの感じ石とかに仕掛けがあって隠し扉があって宝箱があって、フリーレンが普通に冒険を楽しんでるのがかわいい。

続きが楽しみ。

 

葬送のフリーレン 13~18話

親友の戦士を探すことを目的に僧侶のザインが仲間に加わり、フリーレンたちは旅を続ける。

しばらく旅を続けていると親友の戦士が向かった先がわかるが、それはフリーレンたちが目的とする道とは別で…。

 

【ネタバレ】

 

BGMで流れてるケルト音楽がすっごく好み。

きれいな風景や建物ととても合う。

 

フェルンとシュタルクのカップリング人気がありそう。

たぶん公式もそういうファンを狙って、2人とも恋愛感情の自覚ないあざとい関係を描いている気がする。

ダンスパーティーの時のポニーテール姿のフリーレンがかわいかった。

薄い紫の髪がきれい。

 

ザインとは別れたけどいつか再会するんだろうな。

 

 

NARUTO 疾風伝 外伝編 700~705話

ナルトやサスケ、サクラや我愛羅など、主要キャラ8人を主人公とした幼少期の短編話。

さらに第四次忍界対戦後に起こった木ノ葉隠れでの事件に向き合うサスケの「サスケ真伝」も…!

 

 

幼少期の短編話は、中身のない内容で、しかも「これで終わり!?」という落ちばかりでびっくりした。

これアニメとしてOK出たんだ、みたいな。

ある意味こわい話。

テンポの遅い雰囲気アニメだった。

カカシの幼少期を考えたことがなかったので、幼少期1人暮らしだったのは新たな発見だったかな。

原作で大人のカカシがナルトにちょっとおせっかいを焼いていたのにも納得。

 

サスケ真伝は、ふつうにサスケがまっとうな人間になってて安心した。

この話の後にサクラが追いかけてきて一緒に旅して、子どもができるのかな。

鷹メンバーもノリが良くてよかった。

 

NARUTO特有の横顔がとても好き。