映画・小説の私感棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

国宝

主演:吉沢亮

 

1964年、「立花組」の息子で15歳の喜久雄は、目の前で父が殺され、その後半二郎の養子として引き取られ歌舞伎の世界に入る。

半二郎の実の息子俊介と一緒に女形として舞台に立ち脚光を浴びるが、喜久雄をひいきしてくれていた半二郎が死に…。

 

【ネタばれ】

 

喜久雄と俊介が女形を演じるシーンはどれもすごい迫力だった。

渾身の演技ってこういうことを言うんだろうな。

 

南座でとんでもない脚光浴びていたのに半次郎が死んで喜久雄は干されて、歌舞伎界を出て女の子と車1つで寂れた旅館やらホテルを巡業するシーンが切なくてつらかった。

レベルの低い客どもに大事な小道具をいじられ、リンチされ、アル中になって狂って行くところが心えぐられた。

太宰治見てる時みたいな気持ちになった。

 

その後喜久雄は歌舞伎界に復活。

また舞台に立てたり、俊介が死んだりするシーンはさらっとカットされて物語は展開していたから、えっ!?ってなった。

大人向け映画見慣れなさ過ぎて、こういうシーンの時に難しいなと思う。

ちゃんとこれまでのフラグや行間を読み取らなければいけない。

 

なんかいろいろ圧倒された映画でした。

近年歌舞伎界で起こっているあの人たちも、いろんなものを犠牲にして舞台に立っていた結果、過去のほころびが生じてきたのかな、とか妄想してしまった。

 

 

 

すいか 9・最終話

主演:小林聡美

 

基子が母と仲直りして、もう実家には戻らないことを告げる9話。
きずなが通り魔にやられたり、教授がハピネス三茶を出ていったり、基子は、3億円横領し逃亡中の馬場との再会を果たす最終話。

 

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ヤッパリ初期のほうが好きかなー。
初期は基子の平凡な人生の悩みにスポットあてられていて見やすかった。
100円玉貯金をどうしようかとか、ずる休みをしてしまったけどどうしようかとか。
終盤は、綱吉がいなくなってもきずながさみしがってる様子もほとんどなかったり、さーって話が進んでる。
でも、結局好きなんだけどねこのドラマは。
また、元気になれるセリフがあった。

自殺未遂した大学生が、教授の元を訪れたが、停電になり、そしてまた電気がついた。

教「一寸先は闇よ。人生は、さっきみたいに何にも見えないの。あたしだってあなただって、先のことは全くわからないんだから。」
大「……。」
教「生きていくのが怖いのは、誰だっておんなじです。」

以前ネットで職業別年収を調べてたところ、大学教授って年収1000万円越えるらしい。
何十年もあのボロアパートに住んでいたら、すごいお金たまってるだろうな。
でも教授はキャラ的に、お金なくても強く生きていけそう。

ほかには、子離れできない母親に、自分の人生を歩みたい基子が言うセリフ。

基「あのね、お母さん。あたし決めたの。もう帰らないって。」
母「そんな…。人が病気で弱ってるときに…。なんでそんなこと言うのよ。」
基「だから、もう一緒には暮らせないってことわかってよ。」
母「なーんで暮らせないのよ結婚したわけでもないのに。」
基「じゃあ結婚したと思えばいいじゃない。」
母「思えないわよー。してないのにー。」
基「病院の人と仲良くなったってさー今日みたいに別れないといけないでしょー?だからそれとおんなじよ。いくら母娘でも、ずーっと一緒なんて無理なんだから。」
母「……。」
基「あたし、自分で何かを決めたのって、生まれて初めてなのよ。うちを出て、自分の力でなんとか暮らしていこうって。それで不幸になっても、かまわない、って。」
母「……。」
基「あたしー、自分の納得する人生を送りたい…。」

納得する人生なんて難しいけどな。
頭でわかってても、心で動いてしまうと結局納得のできない選択をしてしまう。
基子の表情からして、まだ、具体的な、「納得のいく人生」をつかめていないんだと思う。
「とりあえず母から独立したい。」が一番強くて、そこから探り探りで生きていくんだろうな。
基子は34歳だけど、1話から基子の気持ちはすごくわかる。
 
最終話。
3億円横領して逃亡中の馬場ちゃんから、以前社内BBQをした広い公園に呼び出される基子。

馬「早川(基子)のさー、下宿行った時さ、梅干しの種見て泣けた。」
基「梅干しの種?」
馬「…朝ごはん食べた後の食器にさ、梅干しの種がこう、それぞれ残ってて、なんかそれが―、愛らしいっつーか…、つつましいっていうか。なんか…、生活するってこういうことなんだなって思って泣けてきた。」
基「そんな大げさだよ。」
馬「全然大げさじゃないよ。掃除機の音もー、すごい久しぶりだった。お茶碗とお皿が触れ合う音とか、庭に水まいたり、台所に行って何かこしらえて、それをみんなで食べたりさ。なんかー、そういうのみんな、あたしにはないんだよね。」
基「……。」
馬「そんな大事なもの、たったの3憶円で手放しちゃったんだよね。」
基「……。」

基子は今までハピネス三茶で過ごしてきたことを回想する。
馬場ちゃんは、先ほどまで話していた二人で逃げるための飛行機チケットと、基子のおつかいメモを基子に突きつける。

馬「どっちだ。」
基「……!!」
馬「早川の人生なんだから、自分で選びな。」
基「……。」
馬「ほら。」
基「……。」

基子は馬場ちゃんの手から、おつかいメモを取る。

基「これ買って帰んないと、明日の朝みんなコーヒー飲めないんだよね。」
馬「…目玉焼きも作れないしね。」
基「馬場ちゃん…。」
馬「ふっ。だから冗談だって言ってるじゃん。あたしは犯罪者だよ?大事な友達巻き込んだら、それこそ一生後悔するよ。」
基「……。」

馬場ちゃん切ない…。
当たり前の生活が、幸せなことなんだって気づける馬場ちゃんのセリフ。
梅干しの種見て、愛らしいとか木皿泉さんでないと書けないセリフなんじゃないかな。
本当に好き。

まぁなんというか、前半に比べ後半が…、とも思うけど、それでもやっぱり「すいか」が好き。
最近はネットで、人の価値観を否定するさまを見ているから余計、「すいか」の中での人間関係があったかく感じる。
余計な人間関係を作ってないからかもな。
ただ自分の周りにいる人たちとの関係と、自分自身に悩み、生きている。
だからこそ馬場ちゃんの言う、「愛らしい生活」が生まれるんだろうな。

本ッ当に素敵なドラマでした。

できれば脚本にのっていた10年後の「すいか」もドラマ化してほしいけど無理だろうな。
ドラマから20年たってるし。

 

【再視聴】

 

母が基子に託した、基子がみんなに配るための独立記念日の紅白饅頭でなんか泣きそうになった…。

子離れできない母の、不器用な愛情が伝わってきて。

母親の愛情という名のわがままに疲弊していた基子だけど、自分の人生を生きるのに34歳からでも遅くないよな、と思わされた。

 

馬場ちゃん役の小泉今日子さんがすごくきれい。

顔小さいし、表情やしぐさに色気がある。

 

日常系の最終回はさみしい。

日常系は一緒に日常を過ごしている気になるので、「これからも主人公たちの生活は続く」みたいになると、いや私もそのままその生活に混ぜといてくれってなる。

 

エンディングのテロップみて、六角精児さんが出ててびっくり。

課長役、確かに六角精児っぽいなとは思ったけど、本当に六角精児さんだったとは。

ビジュアルが何十年も変わらなさすぎる。

このドラマは、高畑淳子さんとか、ちょい役が豪華だった。

大塚愛さんのエンディング曲、「桃ノ花ビラ」も最高すぎる…!

大好き。

出会えてよかったドラマ。

つかれたときに見るとどれだけ癒されて元気になるか。

このドラマが世に出たことと、アマプラに、ありがとうって拝みたい。

 

木皿泉さんお元気なのかな。

新作出なくて寂しい。

本当に本当に素敵なドラマでした…!

 

 

 

二人一組になってください

中学生の時に壮絶ないじめを受けた美心は、女子高に入るといじめはなくなったが友達はできず、いつもクラスのあまりもの。

卒業式直前、担任から告げられるデスゲームに美心含むクラスメイト27人は強制的に参加させられる…!

 

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めっちゃ面白かった。

平日にもかかわらず、通勤時間、昼休憩、帰ってからと1日で一気に1冊読み切った。

本当に次の展開が気になって気になって中だるみもなく、手が止まらなかった。

頭の中が本の世界に没入していた。

 

軽音部のエピソードが切ない…。

私もそういえば、あなたのこと好きなんだけど本当はこの子としゃべりたいのにと思いながら一緒にいる子いたなとかこれ読みながら思いだしてしまった。

そしてそう思ってしまったことに罪悪感を抱いた。

もう高校卒業してから20年くらいたつのに。

言語化ってある意味怖い。

 

本書のクラスのようにクラスを1~3軍に分けた場合、私は3軍の中~上にいた。

あの頃クラスでは3軍下~2軍中までぐちゃっとしたグループになっていた気がする。

馬鹿話できる友達は何人かいて休日は8人くらいでカラオケとかいったりして、すごい笑っていた思い出がある。

しかし今その中で連絡を取って定期的に遊んでいるのは、1人だけ。

大人になってからのほうが格段に、「友達は選べる」と感じるようになった。

高校の時は友達関係で閉塞感を感じていたってことなのかな。

でも馬鹿話や休日の長電話に救われたこともたくさんあったから、当時には必要な友達だったのは確か。

 

この作品では「見えないいじめ」をテーマに、生徒もそれぞれそれについて考えている。

だけど難しいと思う。

美心がつらいと感じた体育の「二人一組になってください」の号令も、30代の私でかつ席が近かったら声をかけてるかもしれないけど、高校生の時には絶対無理。

半径3mくらいまでのことしか見えてなかったし、すごい人見知りだったから。

だからそれを「いじめ」として考えろっていわれたとき、当時の私はどう思うかな。

まあやっぱり、自由にペアを作らせる体育教師が1番悪い。

 

この作品は、「こうだったね」とか俯瞰してみるんではなく、一人一人のキャラクターに自分のどこかを重ねながら読んでいた。

ムカつくやつも何人かいて、そのたびに感情がかき乱された。

 

読み終わった後も余韻が抜けず、漫画アプリでコミカライズを読んだり、ユーチューブで作者インタビュー見たりした。

設定が細かいの本当にすごい。

MCのでかみちゃんがみた、「リサが実は○○」って設定なんだろう…。

実は親から愛情を注がれていないみたいな何かかわいそうな一面か、弱み系だろうとは予想できるけど。

まだ余韻抜けないのでコミカライズも紙の本で買おうかな…。

 

 

 

すいか7・8話

主演:小林聡美

7話。
才能も胸もない基子に豊胸手術をすすめる母、基子はほかの住人にはある才能を見つめだす。
8話。
母ががんだと発覚した基子、単位欲しさに教え子が自殺未遂をした教授夏子…、それぞれの休日が描かれる。
 
【ネタバレ】

はぁー、好き。
精神的に疲れていたり、しばらく、このドラマの脚本家・木皿泉さんから離れていたら、しみる。
好き。
ヤッパリ食事シーンがいいよね。
朝と夜の食事って完全にプライベートなのに、そこに他人がいる、という非日常。
それが頭り前に、温かい雰囲気で行われてるから、いい。

でも7話あたりから、それぞれの悩みがあいまいで、完全に吹っ切れることもないから、視聴後は微妙。
空気感は1話から安定してるので、癒されるんだけど。

基子のやってみたいこととして、ペーパーだけど運転をすること。
きずなを助手席に、浜辺に行き、砂場にきずなは昔亡くなった姉の遺品を埋めだす。

基「きずなさんってもっと自由な人だと思ってました。」
き「…フフッ。あたし?」
基「…うん。だって好きな仕事してるし、好き勝手生きてるように見えたから。」
き「ふんっ。描きたいもの描いて、それが全部載せてもらえると思ったら大間違い。」
基「そうなんですか?」
き「も、直しに次ぐ直し。でもー、それに抵抗してたら仕事なくすし。大体、自分が何描きたいのかもうわかんなくなっちゃう。」
基「そうなんだぁ…。」
き「そんなのしょっちゅうですよ。」
基「ふーん…。」

自由に生きてるように見えるきずなも、それなりにしがらみを持って生きている…。

独身の娘を持つ母たちに向けて講義をしているリーダーと、還暦前くらいの教授。
かつては師弟関係だったようで、ハピネス三茶で再会し、縁側で話している。
リーダーと教授は同じ研究をしていたが、リーダーは海外へいき、おかまになって帰ってきた。

リ「失敗…、したかも…。」
教「そんなことないわよ、よくできてる、とってもきれいよ。」
リ「あ、いやそうじゃなくて。…あたし手術する前は、いろんなことがうまくいかないとね、自分が男だからだと思ってたんです…。男だから差別されるって。男だからまともに…、相手にしてもらえないんだって…。」
教「……。」
リ「でも違ってました。男、女?そんな問題じゃない。これ僕自身の問題だった。」
教「でもシンギングドッグの研究したいって言ったのも私のせい?」
リ「最初はそうです。」
教「でも研究してるうちにどんどんのめりこんでったのよね?」
リ「えぇ。すごーく彼らに惹かれて。」
教「ヤギタ君鳴きまね上手だったものねぇ。」
リ「はい。オ、オ、オ、オォーーン!!ッハハ。」
教「はは。」
リ「あははは、…あのね、あれから研究チームに入って、ニューギニアに行く予定だったんですよ。」
教「うんうん。」
リ「でも…、僕がゲイだってことがチームのメンバーにばれて、僕と一緒に山に入るのいやだって言いだして、仲間外れにされて。」
教「…そうだったんだ。」
リ「で僕あったまにきて、研究費持ち逃げしてカサブランカへ…!!」
教「…それで切っちゃったのね。」
リ「……。でも…、間違ってた…。」
教「……?」
リ「僕がゲイだから仲間外れにされたんじゃない。…僕が、…いやな奴だったから。」
教「……。」
リ「……。…ふっ。はぁー、僕の人生…、これでよかったのか…。」
教「……。もちろんよ。だって自分で決めた道じゃない?」
リ「……!!」

毎回、教授の説得力半端ない。
単純な言葉しか言っていないのに。
年配の人が言うからだろうか。
たぶん、大学を出て教授になってもハピネス三茶に住み、自分を曲げないから生き方をしてるからだろう。
地味な人生だけど、自分がちゃんと選んだ生き方をしているんだと思う。
どんな生き方でも、その人が満足なんだったら、いいよね。

8話。
8話もこれといったキャラクターの変化はなかった。
基子が母にやさしかったのがちょっとうれしかった。

セリフがやはり素敵なの多かった。
教授が、飛び降りた学生の病院にお見舞いに行ったとき。
生徒は足を骨折し、起きているが教授の言葉は聞かないふりで教授と反対のほうを向いている。

「でもこの仕事を選んだのは自分だから、何が起ころうとも逃げずに、どんなことも引き受けて、生きていくつもりよ。自分の人生は、だれも肩代わりしてくれないものだから、自分で責任を負うしかないのよ。……。…はぁ。でも本当のこと言うと、あなたがもし死んでたら、そのことを背負いきれなくて、大学もやめて、あたし何をしたらいいかわからなくなってたかもしれない…。……。生きていてくれてありがとう…。……。あたしたちはまだまだラッキーよ。」

あたしたちはまだまだラッキー、か…。
生きているだけラッキー。
重たいもの背負わなくてラッキー。
自分が今底辺だと思っている悩みも、見方を変えればラッキーなのかな。

物語の最後、がん宣告をされた基子の母、就職のため札幌へ向かう響一、母ががんだと知った基子、教え子が自殺未遂をした教授、響一が札幌へ行くと知ったきずな、ずっと一人ボッチの馬場。
それぞれいろいろな思いを抱えながら、大家ゆかちゃんのナレーターで締める。

『それでも人類は生きてゆかねばならない。教授曰く、どんなことも受け入れる根性さえあれば、生きることは、怖いものではないそうだ。』

生きてゆかねばならない。
生きるって本当に大変で、とても重い。
嫌になることはしょっちゅうだけど、自分はまだまだラッキーなんだと自覚して、生きていこうと思う。

 

【再視聴】

 

昔に流行っていた煙がでるおもちゃ?のことを、間々田さんが、「いつかは流行りもすたれて終わりが来る」って言ってる時、毎回ハードゲイを思い出す。

ハードゲイは私が中学生の時に爆裂に流行っていた芸人。

テレビで、「今後人気が落ち着いてきたら」って話になり、私は、「ハードゲイが売れなくなる時ってあるの?こんなに売れてるのに」と、思っていたけど人気は落ち着いた。

あと、私が成人し、大好きなNARUTOも最終回し、笑っていいとも!も終わり、SMAPも解散し、紳助さんも宮迫さんも中居君も国分君もテレビで見ることはなくなった。

私の年齢的な成長とともに、テレビの中で子どものころの当たり前の日常が終わっていくのを目の当たりにし、間々田さんがいってるセリフもめっちゃ共感するっていう。

さみしいけど受け入れなきゃいけないしな、みたいな。

現実世界でも、今後両親はしんで、自分も老いていくんだろう…。

 

8話のゲストがほんの少しの出演なのに、上地雄介さん、加藤夏希さん、高畑淳子さん、と、すごい豪華。

 

 

 

ジーンズ・フォーエバー トラベリング・パンツ

作者:アン・ブラッシェアーズ

 

生まれたときから仲良し4人組は、毎年離れ離れで過ごす夏になると1枚のジーンズを回し履きして、近況を送りあっている。

今年はみんな19歳になる年で、それぞれ恋や家族の問題に向き合い、さらに大人へと成長する…!

 

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【ネタばれ】

毎年夏になると1冊読むシリーズ、「トラベリング・パンツ」ももう4冊目。

日本で発売されている分ではこれが最終巻。

これまで、いろんな人と恋愛関係になったりなりかけたりしたけど、結局レーナ、ビー、ティビーともに1巻目に出てきた男子と向き合い、決着をつける。

カルメンも、自分の実力で成功へ歩み、ジュリアの呪縛から抜け出せた過程がみてて気持ちがよかった。

ジュリアのようなマウントをとる意地悪な性格って本当に嫌だ。

ビーの家族関係もいい方向に向かっていてよかった。

アメリカ人って引きこもりのイメージがないから、ペリーのような陰気な引きこもりはよけい特殊な扱いをされるんだろうな。

薬を使わなかったのは正解だと思う。

引きこもりの人はマジでちょっとずつでも太陽に当たらないとだめだ。

ビーがけなげすぎてすごく好きになった。

 

私が図書室に通っていた中学生の時、海外ティーン小説の表紙がかわいすぎてかりまくっていたけど、唯一「トラベリング・パンツ」は内容が大人すぎて途中挫折した。

あれから2倍以上の年齢を生きた今、読破できた。

そしてもし4人が実在するなら、きっと今はいいお母さんになって、4人家族ぐるみで仲がいいんだろうなといろいろ想像する。

いろんな意味で感慨深い作品です。

 

 

有頂天家族2 1~6

京都の下鴨神社に住む狸の矢三郎は、師匠である天狗の赤玉先生の息子と出会い新たな事件に巻き込まれていく。

一方兄の矢一郎は片思い相手の南禅寺の玉蘭のために将棋大会復活のために動いており…!

 

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矢三郎の、天狗界に顔がきいたり人間界に顔がきいたりするの面白いな。

知り合いがいっぱいいる。

いろんな人からいろんなことを頼まれ、事件に巻き込まれてる。

シャレにならない事件もあるけど、また別の人と引き合わせてくれたり、不思議な体験をいっぱいするのがいい。

 

今回も京都の街並みの絵が細かくてとてもよかった!

二代目が泊まっているホテルや矢三郎が住んでる神社が実際にあるので、空気を感じれてうれしかった!

にしてもこの世界の京都人は、急に化け熊が出たり、五山の送り火の夜は船が飛んで撃ちあいしてたり、大変だな。

でもそこまで大事に思ってなさそうなのが良い。

金曜倶楽部の人たちはじめ、人間界のんき。

 

兵庫の有馬もよかったな!

浴衣来てアイス食べて歩いて温泉はいって…、とにかく背景が細かいので自分もそこにいる気になる。

街並みを歩いてるシーンもっと見たいくらい。

 

 

▼小説「有頂天家族2」の感想

misaki57754655.hatenadiary.com

 

【再視聴】

 

opがとても素晴らしい。

改めてやっぱり、今まで見てきたどのアニメopの中でもこれが1番好きと感じた!

「成るがまま騒ぐまま」という曲が良いのは言うまでもなく、映像もやばい。

opしょっぱな、主人公の矢三郎はカメラをもってシャッターを切る。

そして「有頂天家族2」というタイトルとともに矢三郎の死んだ父が大文字山に化けるのにまず興奮。

キャラクターたちと白黒写真とスタッフクレジットがうまく融合して和ポップでおしゃれ。

そこからのさび。

めちゃくちゃ元気になれるし楽しい。

ラスト、矢三郎がのぞいてるカメラのシャッターを切ると、ただの下鴨神社から、父の姿が現れるという演出に鳥肌。

めっちゃ丁寧に作りこまれたop。

 

内容ももちろんいい。

Youtubeのコメ欄でで、「ストーリーが好きというか世界観に浸りたいアニメ」みたいなコメントあって、めっちゃ共感した。

矢三郎たちがいる京都に住みたいな。

いや、私は実際京都に矢三郎たちはいると信じています。

人間に化けてるから一般人が気づいていないだけで。

京都では水面下で日々、人間と天狗とタヌキの問題が起こっているはず。

 

以前、P.A.ワークスの資料館?みたいなところに行ってきたけど、「有頂天家族」のブースが少なくてとても悲しかった。

マイナーアニメなのかな?

今更だけどもっと広まってほしい。

 

 

すいか 5・6話

主演:小林聡美

社内報に書く「友達」について悩む基子と、
縁を切った父親から
「ハピネス三茶」で滞納していた家賃を
送られてきたきずなの5話。
死者が帰ってくるお盆、それぞれの住人が、
自分たちとかかわりの深かった、
「死者」のことを考える6話。

【ネタバレ】

5話。
社内報に書く「友達」を教授にするか
きずなにするか迷い、結局二人の
じゃんけんで勝ったきずなが「友達」に。
二人の写真を撮るため、
基子はきずなの部屋に入ると、
きずなは漫画の仕事の途中だった。

き「なんでこう描いても描いても貧乏なのかねぇ。
 ま、子どものころの夢がかなったと思えば
 幸せなんだけどねぇ。」
基「あー漫画家になりたかったんですかぁ。」
き「いやじゃなくてぇ、
 こう押し入れの中で寝るとか、
 あと猫を飼うとか。」
基「あっははははは、ささやかな夢なんですね。
 へへっ。」
き「……。…あのね、あのね、
 一人暮らしを始めてまず最初にやったのは、
 お茶漬け?あ、でも、あの、
 お茶碗の中にお茶を入れるんじゃなくって、
 こう、湯飲み?湯飲みの中にご飯を入れて、
 直接こうやってワシャ―って食べるやつ。
 子どもの時からそれがやりたくてやりたくて。」
基「わかりますそれ!!」
き「え?」
基「あのねぇ、あたしは、はし箱!!
 あのー、あん中にこう、
 ご飯つめたくなりません?」
き「は、はし箱にご飯?」
基「そうそうそう。ないですかぁ!?
 私あのほっそーい隙間にこう
 ご飯みっちりつめてこう閉めたりあけたり。」
き「ない。」
基「え…。」
き「…でも、でも!!
 ななな、なんかわかるなんか。へへっ。」
基「へへっ。」
き「で?やってみた?はし箱。」
基「やりませんよそんな馬鹿なこと。」
き「なーんだ
 家出たんだからやってみればいいのに。」
基「だぁーってそんな非常識なこと…。」

その後二人の関係はややこしくなる。
基子は社内報にきずなのことを、
「クリエイティブな仕事」や、
豪邸に住んでいる実家のことも書き始めた。
しかしきずなは、実家のことは好きではないし、
漫画のことも、「クリエイティブじゃない、
家賃を滞納しているエロ漫画家だ。」と怒り出す。
本当のことを書いてくれと言いだすきずな。

「結局、基子さんが恥かくからじゃないの?
 世間体が悪いから、
 だから書けないんじゃないの?」

と。

社内報も進まないまま基子は、
銀行のお客様の陶器の人形を割ってしまう。
ペアの人形なので、片方を借りて、
割ったものと同じものを探すために歩き回るが、
なかなか見つからない。
食卓できずなと二人きりになり、
その人形はどうしたのかと聞かれる基子。

基「これお客さんの。あたし壊しちゃって。
 …で、おんなじ物探したんだけど
 なかなかなくて。」
き「もしかして見つかんなかったらクビ…、とか?」
基「いやまさか…。
 でもあたしー、ヤッパリさがしたいんです。」
き「…いや、無理じゃない?
 だってこれすごい古いものだし、
 謝っちゃった方が…。」
基「うちの課長も同じこと言ってましたよ。
 お金出せばそれで済むとか、
 時間ないから次に行こうとか、
 …体裁のいいことだけ言っとこうとか。
 …そうやって馬場ちゃんのことも
 なかったことにして。
 エロ漫画家をクリエイティブな職業なんかに
 言い換えたりして。
 親いるのに、いないように暮らしたりして。
 あるのに―…、ないことに、
 するっていうのは…、間違ってると思うんです。
 そんなに簡単に切り捨てて生きて行って、
 それで、いいのかなって。そう思うんです…。
 いないことにされるのは、辛すぎます。」

人形は結局、きずなの実家に同じものがあり、
きずなは双子の姉が死んだ以来
実家に帰ることになった。

この5話のテーマは、「世間体」なのかな。
いちいちテーマなんてないかもしれないけど、
そう感じた。

教授も、恥とかあまりない人だな。
冒頭で表彰されてもらった民族衣装的なものを、
ためらいもなく着て東京を歩いていた。
横にいた助手みたいな人は、
恥ずかしいから、と隣を歩きたがらなかった。
そもそも教授は誰よりも自分を持っている人で、
人がいる前で知らないおじさんと
けんかしだすだしな…!!
敵に回すと怖い人。

さいごの、
締め切りが迫っているきずなの漫画を、
住人みんなで手伝うシーン好きだなぁ。
みんなで夜中ぶっ通して何かをする、
って話が好きなのかも私。
大人の青春な感じがする。

6話。
夜、自室でドラマを見ていた基子。
愛だの恋だの言って殺してやるという展開に
つまらなく感じテレビを切ると、外から、

「殺してやるー!!」

という叫び声が。
基子は外に出て、野次馬とともに、
警察沙汰になっている男女の修羅場を
見ていると、教授もやってきた。

教「こんなのはまだまだ
 修羅場とは言えませんね。」
基「…ッ教授も来てたんですか!!」
教「けれどこういうパフォーマンスは、
 現代において貴重かもしれませんよ。
 愛も恋も小粒になりましたからね。」
基「…わっ。ちょっ、はだしですよ教授!!」
教「あら。…でもやる方は必死なんですから、
 見る方も必死で駆けつける。
 それが礼儀というものです。」

冷やかしの野次馬が大嫌いなんですけど、
教授みたいな考え方なら
野次馬も許されるのかもしれない。
もちろん事件の規模にもよるけど。
「見る方も必死で」とか笑った。

男女のやり取りが終わり、
ハピネス三茶へ帰っていく教授と基子。
基子のスリッパを一つ教授に貸し、
お互い肩を組んでケンケンして
戻っていく姿がかわいかったな。
34歳と60歳前後?の独身女性、
見栄えとか気にしない生き方が素敵。

翌日は休日のようで、
基子も間々田もハピネス三茶で過ごす。
お盆ということで、
住人それぞれ、死者と向き合う。

きずなは、両親の言いなりのように
育って亡くなってしまった姉のことを。
教授は、30年前に、「30年後迎えに行く。」
と約束して亡くなったリチャードのことを。
基子は、生物上生きているが、
誰からも忘れられ世間的には
死んでいるような存在の馬場ちゃんのことを。

3億円横領して逃亡中の馬場ちゃんを、
「死者」と表現する感じが切なくて好き。
基子の、
「死者もお盆には帰ってくるんだからね。」
っていうナイスな優しさも。

基子と馬場ちゃんの関係、
あったかさと切なさがまじりあっているな…。
馬場ちゃんは、基子のフルネームを使って、
田舎でバイトをしているよう。
公衆電話から、基子に、
二人で行っていた喫茶店に帰りたい、
とつぶやいた。
基子はすぐさま、その喫茶店へ、
馬場ちゃんが好きなお菓子を大量に
購入し行くが、なかなか来ない。
馬場ちゃんは道行く他人に、
いいお米を預けて、
それを、きっと喫茶店にいるはずであろう
基子に渡した。
直接会えないの悲しい…。
でも二人とも、「喫茶店に来るだろう」
って信じあってるの良い…!!

ていうか5話で基子、
「いるのにいないものとして。」
って母親のことあげてたけど、
結局おざなりにしてるな。
気持ちはわかるけど。
その時反省しても、時間がたったら、
すぐ反省した気持ちを忘れる…。

結局、教授は死ななかったし、
きずなのお姉ちゃんも本当は最後に
自由に生きれたことを知れた。

その日の夕食は、馬場ちゃんから
もらったお米で炊いた、おにぎり。
4人、食堂にそろって食べる。
毎回思うけど、この、
4人そろってご飯を食べる、
というシーンが本当に好き。
みんなそれぞれ人生や仕事があって、
でも食堂では一緒に集まるという。
今日も無事終われてよかったねという、
ほっこりした空間を感じる。
最後は、いつも、
大家のゆかちゃんのナレーションで終わる。

『死んだ人と生きている人が、
 ごちゃ混ぜになった夜。
 私達が食べたおにぎりは、
 この世のものとは思えないほどおいしくて、
 食べられるだけ食べた後、
 深い眠りについた。
 もし宇宙人がこの夜の私たちを見たなら、
 生きている幸せがどんなものか、
 一目でわかったのにと思う。
 …生きている幸せを見ることができるのは、
 そこから遠く離れた人だけなのかも
 しれません。幸せの真っ最中の本人は、
 きっと、気づくことさえないのです。』

やっぱりみんな笑顔で終わる結末が良いな。
好きだ。
ドラマは1度全部見ているが、
10話まであと少し…、見るのもったいない。

 

【再視聴】

 

友達の話、ほかの書き手だと女のどろどろしたストーリーになりそうだけど、このドラマでは登場人物のモノローグが少なく、各々反省してたから、ほっこりした話だった。

 

教授の年の取り方が魅力的。

教授ともなれば外国の恋人くらいいただろうなと思わせるたたずまいを出せてるのが素敵。

 

あと基子は、仮病して仕事やすんだことないくそ真面目OLって設定だけど、馬場ちゃんとさぼってよく喫茶店に行ってたんだとは思った。

たぶん馬場ちゃんが誘って、基子発信ではさぼってないんだろうけど。

楽しそうなOL生活送ってたやんってちょっと安心した。

 

絆とゆかちゃんのファッションがかわいすぎて、紙面としてまとめてみてみたい。

 

 

 

 

すいか 3・4話

主演:小林聡美

 

34歳OL基子、27歳漫画家きずな、
大学生大家ゆか、50~60代?大学教授、
独身女性4人で、シェアハウスをしている。
3憶円を横領した基子の同僚馬場まりこは
今も逃走しており…。

【ネタバレ】

好きが止まりません。
大塚愛さんのED、
「桃ノ花ビラ」も可愛くて好き!!
きずな役ともさかりえさんと
ゆかちゃん役市川実日子さんが
スタイルよくて、毎回衣装が楽しみ!!
レトロなキャミソールが多くて、とても夏感がする。
最近の若い人って露出が少ないから、
もっとかわいいキャミソールとかノースリーブ
着ればいいのにと思う。

3話。
3話が私の中で、一番印象に残ってる話。
OL基子は学生の時に友達と約束して、
一緒に原宿に行くため
コツコツと百円玉をためていた。
しかし友達は画材を買うため百円玉貯金を
使い、現在イラストレーターになっている。
友達の現状を知った、
今も百円玉をためている基子。
「殻を破らなきゃ!!」と、
百円玉貯金を、使いに街にでる。

そこであったのが、2話で出てきた
間々田さんの娘に振られた響一。
響一は、気になっているきずなに
6万8千円のブレスレッドをプレゼントして
断られたところだった。
基子と響一は、一緒にお茶をしている。
基子は響一がしたことにひいていた。

「君が、きずなさんにあげたのは、数字よ。
 6万8千円っていう数字!!
 …それがきずなさんには
 負担だったんじゃないのかなぁー?」
「数字ー…、ですか。」
「これぐらいのものをあげとけば大丈夫とか、
 そんな風に思ったんでしょ?」
「あぁ…、そうかも…。」
「ま、みんなそうなんだけどねぇ…。
 中身なんかなんだっていいのよねぇ…。
 数字だけ。今日はタクシーのらなかったから
 660円得したとかエレベーター止まって
 5分損したとか、昔は偏差値75はあったとか
 もうそんなことばっかり言ってるじゃん。
 体重が3キロ減ってものすごくうれしいとか、
 新作バッグ19万でかっちゃった、
 んでそれ買うのに2時間も並んじゃったとか、
 それがなんだっつーの。
 損したとか、得したとか、数字ばっかり。
 あのねぇ、この世の中は、何やったって
 数字でしか判断してもらえないの。
 それなのにさぁ、なんで君までさぁ、
 自分の行為を、
 その数字みたいなもんで示そうとするわけ?
 それも、
 6万8千円なんていう半端な数字でさぁ。」
「…………。」
「馬場ちゃんだってね、
 3憶円の女って言われてるけど
 馬場ちゃんの人生はそれだけじゃないわよ。
 冗談じゃないわよ。
 人のこと数字だけで呼ぶなっての。
 私は言いたい。もうなによ、なんだってその、
 えぇ?今いくら持ってるとかさぁ、
 貯金がこれだけたまったとかさぁ
 そんなんでえばんじゃな…………。」
「どうか…、しました?」
「…………。」
「…あ、おなかが痛い!?」
「……数字に、ずっとこだわってたのって、
 私かも…。もっともっと百円玉ためたいって…。
 ほしいものなんか、別にないのに…、
 数だけほしいって…。
 ずっと思ってたの、私だわ…。」
「…あぁ、そういうことか…。」

数字にこだわる、めっちゃわかるわー。
数字にこだわりたくないけど、
結局自分がこだわってるっていうね。
小林聡美さん好きだわ。
小林聡美さんって
しっかり者の役するイメージだけど、
「すいか」での基子は常に迷っている。
迷いながらも、自分の意志を持って
生きようとしているところが好き。

ほしいもののない基子は、百円玉貯金を、
路上ライブをしている若者にあげる。
もちろんまだまだ余るが…。

その夜、晩ごはんには、
教授の友達からもらった豆腐が出てきた。
「ハピネス三茶」内でも、「おいしい」と評判。

基「でもいいですよねぇ、
 こんなに喜んでもらえる仕事って。」
ゆ「え?お豆腐屋さんのことですか?」
基「私の仕事なんかもうだれも
 喜んでくれてないような気がする。」
教「…………。」
き「……なんだほしいものってそれか。」
基「それって?」
き「…だから、みんなに喜んでもらいたいって?」
基「……あそっかぁ。…そうだったのか、私。」

残りの百円玉貯金は、「ハピネス三茶」住人が
欲しがっていたクーラーになった。
みんなが集まる共同場に取り付け、
みんなに喜んでもらえるようになった。
さらに、以前から部長に言われていた、
「引っ越し祝い」。
基子はモノではなく、
「ほめてください。」と部長にお願い。
最初は部長も、基子の用意した文面を見て
ほめていたが、徐々に本心を打ち明ける。
「新人教育を押し付けてすまない、
本当にいつも助かっている、
馬場ちゃんにも早くこう言っておけば。」と。
そしてうれしくなる基子。

はー、みんな幸せになればいいのに。

4話。
やっぱりいいなぁ。
朝は大家のゆかちゃんが
作った朝食から始まる。
たまたまその日はきずなが漫画の徹夜明けで
一緒ではなかったけど、本来は一緒に食事。
4人が住んでいる「ハピネス三茶」は、
大きい窓が多く、日当たりが良い。
夏の物語なので、至る部屋に扇風機があって、
よけい夏らしさが出ている。
私もシェアハウスの経験者だけど、
またしたくなってきた。
私が住んでいたところよりも、遊びに行った
同じ系列のシェアハウスがよかった。
古くて趣の一軒家、コタツ、猫、大量のお酒、
中庭の柑橘系の木、食事を作ってくれる住人…。
ものすごく冬感が出ていて、
なんだか物語の中にいる気分だった。
結局男女6人でだらだらだべり、
泊まらせてもらった。
あの独特の雰囲気、もう一度味わいたいな。
朝も朝で、その家の雰囲気がよかった。

この、「すいか」は、
1日の出来事でまとめてる話が多い気がする。
今回も、1日の出来事。
基子はずる休みをし、きずなはバイトに挑戦し、
教授は「ハピネス三茶」を出ていくのに悩み、
ゆかちゃんはひたすらプチプチをつぶしている。
間々田は教授から
京都のお土産をもらいに来たついでに
桃を箱で持ってきてくれた。
…間々田って、妻子いるのに休日のたびに
「ハピネス三茶」に来ていいのか?
しかもその日は結婚記念日…。
よっぽど奥さんのこと恐いんだろうなぁ。

基子が、
夜に部長と課長にのみに連れまわされ、
酔った勢いで「ハピネス三茶」のごみ箱に
制服捨てるの好き!!

「ふんっ。こんなもーん。
 んっ。はっ、ざまーみろー!!」

基子翌日の朝思い出して、呆然として、

「捨てた?捨てたよ私ー。」

って外のごみ箱にダッシュするのも好き。
笑った。
でも前回部長は基子のことを
本心からほめてくれたし、
いい人ではあるんじゃないかな。
まぁでもやっぱり仕事自体がうっとうしいか…。
その後基子は仮病を使って
会社に電話をしてずる休み。
朝早く理不尽な漫画の直しを言われたきずなと、
ずる休みの基子が顔を洗っていて、
基子がずる休みしたことを話す。

き「で、今日は何すんの?」
基「…さぁー何しよっかなー。
 …はぁ。ずる休みって初めてなんですよねぇ。」
き「へぇ。初めてなんだぁ。」
基「……。あら!?そちらこそ、
 徹夜明けなんじゃないですか!?
 なんで起きてんのかなー。」
き「いや…、そ、それが、もう、今日、朝、
 すっごい朝早くに電話があって、でも、
 その電話…。……。あ。あ。い、今。
 今、こここここの辺で、プ、プチンて音がして。」
基「え、血管!?」
き「じゃなくて。……。き、気持ち。
 プチンて…。今切れた…。」
基「それ…、それ、すっごいよくわかります。
 あたしもプチンて。」

基子、昨夜の、
制服をごみに捨てたことを思い出す。

き「決めた。漫画止める。」
基「…はえ!?なんで!?」
き「いや、いやだって、
 プ、プチンて来たらそれは、
 こ、身体が何かを知らせてる証拠だって、
 おばあちゃん言ってたし。」
基「そ、そうなんですか…?」
き「そう。」

プチン、はわかるなー。
働いているとき、これを見ていたから、
プチンという感じわかったのかも。
同じ毎日の繰り返しで、
成長もなくて(これは自分も悪いけど)、
理不尽にすごい怒られた次の日、
ずる休みした。
その時たぶん、
「すいか」のこの場面思い出してた。
別に私が休んでも少しみんなに
迷惑がかかるだけで、それでも、
「ざまーみろ。」と思ってた。
一日ゆっくりしたら
気持ちもだいぶ落ち着いた。
正直変な話、仮病はある意味大事だと思う…。
ただの休日では意味がない。
「休んでやったぜ!!」っていう、
会社に対しての反抗。
毎回毎回やってたらただ信頼失うだけだけど、
本当に、プチンて来たときは、休む方が楽。
…なんか今回の感想自分語りが多いな。
でも木皿泉さんの作品は、エンタメというより、
自分の内内に入ってくる話が多い。
自己啓発本じゃないけど、
見て、考えさせられることが多い。

夕方。
3憶円横領をした馬場の話を基子から聞くため
「ハピネス三茶」に来ていた刑事、
基子のずる休み事情を聞いていた。

刑「ないんですか?なりたいもの。」
基「……。あたしは…、馬場ちゃんになりたい。」
刑「彼女は犯罪者ですよー?」
基「でもあたしも逃げたい。親から。仕事から。
 …こんな自分から。あたしも逃げたい。」
刑「早川さん、人に嫌われてもいいんですよ?
 こう矛盾している自分を
 許してあげなくちゃだめです。」
基「でも…、酔っ払って、制服捨てちゃってって、
 会社ずる休みして、後輩に迷惑かけて。
 …どうもだらしない。」
刑「いいじゃないですかだらしなくたってー。
 ずる休みOKです。
 きっとあなたにもあるはずですよ。」
基「信金のOLっぽくないみたいな?」
刑「そう。…もしかしたら、
 あなたが持ってるものは
 まだこの世にないものかもしれないし。」

逃げたいというのすっごく良くわかる。
ただただ生きるために同じことして働いている
このループから解放されたい、っていう。
まれに連休があっても結局、
~日には出勤、という憂鬱さ。
現在仕事をやめて、解放はされているけど、
社会とつながっていない感じがすごくある。
駅とか人込みを見ていると、不安、
とまではいかないけど、「働いていないから」、
人として駄目な感じがする…。
いずれ就職するんだから
そんなこと思う必要ないんだけど。
前職の先輩の話を聞いていると、悩みでさえ、
「いいなぁ、楽しそう。」と思ってしまう…。
やめて後悔しているのかといわれたら
全然そうではない。
やめて、私も働いている間は一応、
社会とつながってたんだなぁ、という感じはした。
働いている最中は毎日同じ繰り返しだから、
気づかなかったけども。

また自分語りに…。
基子の制服は、結局きずなが、
ごみだけど使えそうと思って拾っており、
無事だった。
翌日から基子は会社へ行った。

刑事役の片桐はいりさん好き。
「富士ファミリー」では
コメディっぽいおばあさんになってるし、
「かもめ食堂」では
おどおどした大女の役をしている。
ばらばらの役なのに、
同一人物に思えないというか、
それぞれの人間になってる。
さすが役者さん…。

教授とゆかちゃんの関係もいい。
京都からスカウトされた教授、
行こうかやめようか迷っている。
教授は、「ハピネス三茶」から
母親が出ていくのを見送る
幼い時のゆかに、ある約束をしていた。
「私は絶対出て行かない。
もし出ていくならこの大事なブローチを
あげる。」という約束。
教授は、もしゆかがその約束を覚えていたら、
京都行を断る、忘れていたら、京都へ行く、
と自分に決めた。
約束忘れてるのかなぁと思ったけど、

『教授の約束はもう無効ッす。
 好きな時に出て行っていいデス。ゆか』

という手紙を残し、背中を押してくれた。
それを見て教授は、
「ハピネス三茶」に残ることにした。

そんなわけで、4話もとても素敵でした。

 

【再視聴】

 

前回視聴したのが2019年。

すさまじい量の感想…。

 

あの頃はギリ20代だったので基子の外見をおばちゃんとしてみてたけど、36歳になって今基子を見ると普通にかわいらしい顔してるやんって思った…。

髪形とファッションがおばちゃんっぽいから、おばちゃんと認識してたんだろうな。

顔は何なら童顔で、肌もきれいだった。

この感想を持ってしまったことにちょっとショックを受けてしまった。

自分が年取ったんだなっていう…。

 

見知らぬ女4人のシェアハウスで派閥もなく仲良くしてるのがいいなと思う。

それぞれ個が強いから対立しそうだけど、みんな自分のことも相手のことも許している雰囲気。

バランスの取れた4人。

 

 

 

果てまで走れ! 157ヵ国、自転車で地球一周15万キロの旅

筆者:小口良平

 

自己嫌悪に悩む長野県生まれの筆者は、自転車で世界一周の旅をしようと1000万円をため、覚悟を決める。

そしていよいよオーストラリアのケアンズからスタートし、8年半をかけてアメリカのニューヨークでゴールする。

 

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【ネタばれ】

石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか!」が面白すぎたので似たような装丁とタイトルのこの本を購入。

筆者が石田ゆうすけさんをリスペクトしてオマージュしたのかと思ったけど、本編中で名前が出てくるわけではなく、普通にパクリじゃない?と思ってしまった…。

 

筆者の経験自体はものすごいものなのに、旅中の内容がとても浅かった…。

どこの景色に感動したのか、誰と出会って喜んだのか、どの食べ物が特別おいしかったのか、読み終わって印象に残っているものがほぼない…。

たぶん文章というか構成が、「こんなことがおこった。次は○○に入国。」みたいなテンションで進んでいったからだと思う。

事故にあったとか入国審査が厳しかったとかのエピソードも被ってて、「またこの国でも?」ってなった。

なぜ省かない…!

けど、カンボジアの警察が、「ここは危険だからテントを張るな!」って叫び筆者が疲労故反抗してて、でも無理やり自分の家に招待してくれた話は優しすぎて鳥肌立った。

あれくらいのボリュームで1つのエピソードを語ってほしかった。

石田ゆうすけさんと比較して申し訳ないけれども、やっぱり「行かずに死ねるか!」は一緒に旅をさせてもらった気分になったので、あの感覚にまた浸りたかった。

もやもやしながら読み進めているうちに、世界一周が終わっていた。

めちゃくちゃ期待して読んだので残念だった。

 

日本に帰ってきてからの話のほうが面白く読めた。

本当にこの方は人のことが好きで、行動力お化けなんだなと。

石田ゆうすけさんの時も思ったけど、筆者も現地の言葉を積極的に使っているよう。

「こんにちは」「ありがとう」「おいしい」これと笑顔さえあればコミュニケーションはとれるとのこと。

このはつらつとした明るさと素直さで、世界の人から好かれ、応援されてきたんだろうな。

人生を逆算して設計たててるのも尊敬する。

20代から、30代はこう、40代はこう、って考えられる人ってどれくらいいるんだろうな。

40代の執筆当時、「あと人生は36年」とおおよそ死ぬ年齢を予想して、逆算して、また夢を追ってるの本当にすごい。

 

 

 

 

リバース

作者:湊かなえ

 

社会人男性の深瀬の彼女のバイト先に、「深瀬和久は人殺しだ」という1文が届き、深瀬は凍り付く。

彼女にはすべてをわかってほしくて、大学時代にゼミ仲間5人の間で起こった交通事故の真相を話し始めるが…。

 

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【ネタばれ】

広沢は高校時代までみんなに愛されてたな。

私が死んでも、私の話で盛り上がる人達なんていないと思うのでうらやましい。

 

谷原はわかりやすいクズで、村井も浅見も自分ほしんの天然汚い人間性なのは分かったけど、全く責められていない広沢に違和感を感じてしまった。

お酒を強制され、運転しなければいけない流れになっても、飲酒運転は犯罪だから、たとえ友情が壊れても、その場の空気が地獄になっても、絶対に断らなければならない。

でも、「俺、行くわ」と最終GOを出したのは広沢自身。

これ広沢が死んだから被害者として深瀬は見てるけど、事故を起こさず普通に戻ってきた場合、事故をして人を殺してしまった場合ではまた見方変わるんだろうな。

この世の中、「断れない人」が”優しい人”とした見方をされているけど、普通に断るすべを持っておかないと犯罪者になったり死んだりしてしまうことになる。

もちろん飲めない人にお酒を勧めたり運転をさせる方向にもっていった谷原、村井が1番悪いのは大前提として。

 

序盤は面白くて一気に読んだけど途中中だるみになって4分の3ぐらいのところで我慢できず、最終章から最後まで読み、そのあとネタバレサイトを見た。

その時は落ちを見て、「フーン、そんな衝撃?」って思ったけど、落ちを知ったうえで最後まで読むと、これまでの流れがあったので、「おぉ…」ってなった。

まぁでも結局、どの程度のアレルギーを持ってるのか描写されてなかったし、直接死につながる証拠もあったわけじゃないので、深瀬は必要以上に背負いすぎな気もした。

ていうか深瀬も文が届いたことがきっかけで本気で「広沢のこと知りたい」となったけど、そもそも事故から葬式と法事だけでしか愛媛行ってないしね。

つまり、法事以外で墓参りをしていない。

向き合う時に向き合わず、背負わんでいい業を背負ってる感じがイライラした。

けど、本編中の一連の流れを通じて本気で広沢のことを好きになったんだと思うし、墓参りするかは置いといて今後はちゃんと広沢のことを思い、向き合うはず。

 

各キャラクターに対していろいろ言いたいことはありつつも、続きが気になって仕方がない小説でした。