映画・小説の私感棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

銀河鉄道の夜

作者:宮沢賢治

 

クラスでいじめられているジョバンニは、「銀河ステーション」という言葉を耳にしたかと思うと、銀河鉄道の中にいた…。

「よだかの星」「ひかりの素足」など、胸に響く短編も収録。

 

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ずっときれいな物語なんだろうなとあこがれていたので購入。

まさかこんなに短編が入っているとは思わなかった。

 

青年たちが沈んだ船と父が乗っていた船は同じではないの?

「船が遅れている」ってセリフがあるから、その船は沈んでない?って思った。

 

昔の文章(?)なのであまり物語の内容は理解できず、でも漠然ときれいなイメージはした。

読後悲しい印象なのも含めて、「星の王子さま」に似てると感じた。

 

CRAZY COCOの夢へのフライト直行便

筆者:CRAZY COCO

 

27歳で外資系のCAになったCRAZY COCO(クレイジーココ)、35歳で吉本芸人になる。

CAに受かるまで、そしてその後吉本に入って活躍するまで、と目標を達成するまでの秘訣とメンタルの保ち方を紹介。

 

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自分語りの感想多め、注意。

 

私は20代半ばくらいで、木皿泉さんの作品に触れ、「情けない自分を許す」「他人の目を気にしない」という価値観に感銘を受け、木皿泉さんになろうとインプットしまくる。

おかげで自己否定することは少なくなった。

けど、だんだん自分を許しまくり、他人の目を気にしなさ過ぎ、もはや怠惰な人間になりつつあることに気づいた30代半ばの今。

木皿泉マインドを正しく持ちつつ、今の私に足りない「がむしゃらに頑張ること」を取り入れたい、と気づく。

 

YouTubeチャンネルのコイワラでのCRAZY COCOさんの、人生や時間を逆算する考えに以前から惚れていた。

なのでこれから先10年後は、YoutubeのコイワラでMCをしているCRAZY COCOさんになることに決め、早速本を購入し、読んだ。

 

・行きたい企業は徹底的に調べまくって誰よりも詳しくなる

・モチベ下がったらドバイでビールを飲んでる自分を想像する

・インスタのフォロワーを1年後20万人、Youtubeを10万人にする

・目標の番組に出られるまで禁酒する

 

いやぁー…、ちょっと無理だなこれは…。

私の目標はともかくとして、改めてココさんのレベルが高いことを知った。

「自分は自分なんで」って徹底して芯を持ってるところも、強いと思った。

私はよくネットとか見てしまうんで、「あ、これってこういう風にとらえられるのか」と情報だけ頭にいれて、行動や考え方が固くなってしまうけどココさんは違う。

「そんなん知らんがな!」精神で周りを見ずに自分を貫いてる印象を受ける。

ちょいちょいきついというか、いやそこまで迷惑かけてない人を否定しなくてよくない?という文章もあったけど、これまで変な相談を受けたりしてるのかなとか推測。

 

読んでよかったです。

 

 

シークレットNGハウス

出演:若林正恭、二宮和也

 

何も知らず1つの部屋に集められたプレイヤー8人。

ゲームマスターのオードリー若林正恭と二宮和也が決めた「してはいけないNG」3つを踏まずに、1stステージ、2stステージ…、と勝ち残っていかなければいけないゲーム。

優勝者には高額賞金が渡される。

第1回プレイヤー:春日俊彰(オードリー)、ベッキー、狩野英孝、上田竜也(KAT-TUN)、屋敷裕政(ニューヨーク)、池田美優(みちょぱ)、松丸亮吾、山﨑天(櫻坂46)

第2回プレイヤー:佐藤健、本田翼、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、一ノ瀬美空(乃木坂46)、若槻千夏、吉村崇(平成ノブシコブシ)、ウエンツ瑛士、春日俊彰(オードリー)

 

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【ネタばれ】

 

第1回目の敗者復活あたりまでネタバレします。

最近ユーチューブの謎解きチャンネル「リドラ」にはまり、松丸亮吾くん目当てで視聴。

めっちゃくちゃ面白かったので、感想長いです!

 

バラエティ2:心理戦8、という割合で、基本的には心理戦のためピリピリするけど、別室から見てるMC2人が上手なので、きちんとバラエティになっていて笑えるところがたくさんあった。

特にバラエティ3強の、ベッキー、オードリー春日さん、狩野英孝さんの活躍が恐ろしくえぐかった。

自分もNGをわからないといけない、かつ踏んではいけないけれども、果敢に相手に何かさそう言わそうと挑戦してる姿がとても面白く、バラエティになっていた。

特にベッキーが周りの人らにつんつんした冷たい態度になってる時共演者にこそっと、「ごめんね」って言って“謝る”というNGを踏んでしまった時。

MCらとともにめっちゃ笑ったけど、同時に心えぐられたというか、なんでちゃんと謝っている人がNG1つ増えなあかんねんっていうw

”謝る”がNGの時バラエティ3強がめっちゃくらってて、かわいそうだったけど、そういうところが今まで芸能界を生き残ってきたゆえんなんだろうなと納得した。笑

 

目当ての松丸君は生き残ってはいたけどあまり活躍せず。

活躍しないということは、そこまでしゃべらず動かず、何もしていなかったということ…。

Youtubeリドラでの松丸君はめっちゃ動くし大声出すしかわいいんだけどな。

あの能動的な松丸君の状態でほかの人にもう少し何かしかけてほしかった。

ただ、ステージの途中途中で各部屋に戻って、推理を言う時間の時に、おぉ!となる推理が何度もあったのでそれはさすがかっこよかった。

 

対してあほ枠で上田君が組まれてるのめっちゃ笑ったw

顔がかっこいいから全然当たってない予想を話すだけで面白いし、それでちゃんと生き残ってるんだからもっと笑う。

 

敗者復活戦で勝ちあがったのは屋敷さん。

次のステージの推理タイムで、「一定期間黙ってたらNG」とめっちゃ早い段階で見抜き、おーー!と興奮したけど、結局屋敷さんが30秒間沈黙し、脱落してしまった。

どうやら、「最初にNGはわかってたけど本当は違うんじゃないかな…、みんなはわかってて俺だけわかってないんちゃうかな…、と思ったら自信がなくなってきて何もせんとこうって黙ってしまった。」というわけで、うわーーーって切なくなった…!

見てる分には、せっかくNGわかったのに!と疑問だったけどその場にいたら自分に対する自信とかそういうのも脱落に絡んでくるんだとますますこの番組を好きになった。

まぁそら目の前にいるのは、バラエティの化け物、松丸亮吾というブランド、沈黙のイケメンというメンツだしな…。

逆に言うたら、度胸とはったりと自信があれば、NGがわかっていなくてもある程度欺けるんだろうな。

 

いやぁ、とても面白い番組でした!

2rdステージ以降は出演者それぞれ活躍するので、皆さんを好きになる。

すっごい長かったけど、大満足です。

 

2回目も見たけど、2回目は個人的には微妙だった。

たぶん1回目が面白すぎて、こういう感想になったのかもしれないけど…。

なんか各ステージが、UFOキャッチャーとか記者会見とか、心理戦以外の要素が邪魔で、バラエティ5:心理戦5って感じだった。

でも決勝はかなり見ごたえがあった。

お笑い界の化け物と俳優界の化け物と対等に戦っていたアイドルが、素晴らしかった…。

 

 

ある映画の異変について目撃情報を募ります

作者:海藤文字

 

映画レビューのブログを更新している主人公は、「ファウンド・フッテージ」というホラー映画のレビューを更新。

しかし、ほかに「ファウンド・フッテージ」を見たという人はおらず、さらにネットで検索しても出てこず…。

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【ネタばれ】

ラストまでネタバレです。

 

とっても面白かった!

雨穴さんの変な家や背筋さんの近畿地方のある場所についてなど、最近のホラー・ミステリー作品は、文章と違うところで面白くなる仕掛けを作ってくれている。

この作品もちょっと変わっていて、形式的には、書簡体。

書簡体とは手紙のやり取りだけで物語が展開する形式のこと。

しかし本書は手紙ではなく、更新されたブログや送られてきたメールで物語が展開していく。

私が知っている書簡体は、ほっこりする印象の小説ばかりだったけど、この作品は特に後半に行けば行くほど緊迫感が半端ない。

それは手紙ほど長文で日をかけて送っているわけではなく、「2024‐03‐12 02:11」と今まさに!のメールを送りあいまくっていたからだろう。

村に入った時間、連絡が途絶えた時間、すべてのやり取りを主人公“文字”とともに追っているので、文字とともにドキドキする。

 

三枝さんが業界では異端児扱いされているっぽけど、いい人で良かった…!

文字と三枝さんはSUZUに怒っていいよって思ったけど、SUZUが行動しなければ文字も呪われたままなので、SUZUに救われたってことなのか…。

映画のジュマンジ的な終わり方で、文字とSUZUを取り巻く呪いはなくなったようだけど、呪いのシステム自体はなくなってないっぽく、新しい犠牲者が出そうな予感…。

 

あと読み終わってから気づいたんだけど、作者の名前、海藤文字…。

え……?

 

目撃情報を募ります。

 

近畿地方のある場所について

作者:背筋

 

オカルト編集者の小澤とライターの瀬野は、近畿地方にある●●●●のやまを取り巻く脅威を紙面にしようと情報を集め出す。

ネット収集、過去に掲載した短編、インタビューなどいろいろな情報をまとめ、考察する。

 

【ネタばれ】

 

文庫本を読了。

買ってから知ったけど、文庫本と単行本は内容違うらしい。

こちらはとても面白くて、読むのが止まらなかった!

 

映画とは違い、山の男、赤いコートの女、首ぐらぐらの男の子の正体も分かりすっきり。

バラバラな怪談がきちんとつながっていった感じがした。

 

映画にないエピソードもたくさんあって読みごたえがあった。

ファッション誌カメラマンのエピソードが怖かった。

どの現場でも53枚目の写真だけエラーになるっていう話。

写真を受け取るファッション雑誌の編集者が黒いエラーの写真も送ってと無理を言い送ってもらって、コントラストをいじったら、人間の口の中身が映ってたっていう…。

そのコントラストをいじった後の口の中の写真が瀬野ライターの「取材資料」としてカラー写真で袋とじとして閉じられていた。

いや怖い怖い。笑

 

あと関西弁が自然なのが何気にうれしかった。

「おらんくなった」って活字で初めて見たかもしれないw

 

ライター瀬野さんの人生を考えたらつらいな。

でも最後のネットの書き込み、たとえ赤の他人でもやさしい気持ちで瀬野母子のことを考えてる人がいたので、読後感が救われた。

あのネットの人はたぶん呪われたりしないんだろうな。

 

見つけてくださってありがとうございます。

 

 

仄暗い水の底から

主演:黒木瞳

 

離婚調停中で、押しに弱いよしみは、6歳の娘の親権をとるため転職活動を頑張り、新しいマンションにも引っ越す。

そのマンションの寝室から水漏れが発生し、大家に相談しても乗ってくれず、さらに娘の郁子はマンションを抜け出して…。

 

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【ネタばれ】

ラストまでネタバレです。

 

ホラーだけどくそ切なかった…。

最後エレベーターの中で子どものお化けに抱き着かれて首を絞められてるよしみを見て、娘の郁子はマンションの部屋からエレベーターの方へ走ってくる。

しかしよしみは、ダメ!とすごい形相でしかる。

娘はエレベーターの前で止まった状態で、「ママ!!」と開きっぱなしの中に向けて叫ぶ。

よしみはお化けの女の子に対して、「あなたのママだよ」と抱き着かれている女の子を優しく抱きしめると、お化けの手も緩み、よしみを抱きしめる…。

よしみは郁子の母として覚悟を決めていた。

郁子を守るためにこの幽霊と一緒に死のう、と。

郁子もおそらく、今ここでママとお別れなんだと何となく悟っている。

エレベーターが閉まり、上り、郁子は閉まったエレベーターにへばりついて、「ママーーー!!」って叫ぶ。

このシーンがめちゃくちゃ切なくて、なんかもう泣きそうになった…!

子どもの「ママー!!」ほどつらいものはない。

よしみも相当つらかっただろう。

郁子のためなら何でもできた人間だったから。

だからこそ、自分の命と引き換えに郁子を守った。

死んでしまった手前野暮だけど、ああいう時は、「私はあなたのお母さんじゃありません!何もできません!ごめんなさい!」って強く断らないといけないらしい。

幽霊に付け込まれるから。

 

視聴しながらあれだけ応援していたよしみだけど、10年後、当時のマンションで郁子の前にぬっと姿を現したときは気持ち悪くてぞっとしてしまった…。

娘のためにも成仏してくれ…。

 

視聴後も余韻があってよかった。

バッドエンドだけど、疑問点がなくちゃんと着地点のある終わり方だったので、面白く見れた。

 

 

 

近畿地方のある場所について

主演:菅野美穂

 

オカルトライターのちひろはオカルト雑誌の編集者の小沢とともに、失踪した編集者を探すことに。

過去に起きた幼女失踪事件、中学生の集団ヒステリーなど、1つ1つの怪事件が近畿地方のある場所につながっていく…。

 

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【ネタばれ】

 

楽しみにしてみたので、ちょっと微妙だった…。

視聴者として感情移入する人物も、ちひろだったり小沢だったりころころ変わるから結局誰にも感情移入できなかった。

結局なぞはとっ散らかったまま…。

最後のシーンでちひろの目いかれてるのも、憑かれているってことなんだろうけど、どういうことなのかあんまりよくわからなかった。

ホラーに整合性を求めるのが間違っているのかな。

 

国宝

主演:吉沢亮

 

1964年、「立花組」の息子で15歳の喜久雄は、目の前で父が殺され、その後半二郎の養子として引き取られ歌舞伎の世界に入る。

半二郎の実の息子俊介と一緒に女形として舞台に立ち脚光を浴びるが、喜久雄をひいきしてくれていた半二郎が死に…。

 

【ネタばれ】

 

喜久雄と俊介が女形を演じるシーンはどれもすごい迫力だった。

渾身の演技ってこういうことを言うんだろうな。

 

南座でとんでもない脚光浴びていたのに半次郎が死んで喜久雄は干されて、歌舞伎界を出て女の子と車1つで寂れた旅館やらホテルを巡業するシーンが切なくてつらかった。

レベルの低い客どもに大事な小道具をいじられ、リンチされ、アル中になって狂って行くところが心えぐられた。

太宰治見てる時みたいな気持ちになった。

 

その後喜久雄は歌舞伎界に復活。

また舞台に立てたり、俊介が死んだりするシーンはさらっとカットされて物語は展開していたから、えっ!?ってなった。

大人向け映画見慣れなさ過ぎて、こういうシーンの時に難しいなと思う。

ちゃんとこれまでのフラグや行間を読み取らなければいけない。

 

なんかいろいろ圧倒された映画でした。

近年歌舞伎界で起こっているあの人たちも、いろんなものを犠牲にして舞台に立っていた結果、過去のほころびが生じてきたのかな、とか妄想してしまった。

 

 

 

すいか 9・最終話

主演:小林聡美

 

基子が母と仲直りして、もう実家には戻らないことを告げる9話。
きずなが通り魔にやられたり、教授がハピネス三茶を出ていったり、基子は、3億円横領し逃亡中の馬場との再会を果たす最終話。

 

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ヤッパリ初期のほうが好きかなー。
初期は基子の平凡な人生の悩みにスポットあてられていて見やすかった。
100円玉貯金をどうしようかとか、ずる休みをしてしまったけどどうしようかとか。
終盤は、綱吉がいなくなってもきずながさみしがってる様子もほとんどなかったり、さーって話が進んでる。
でも、結局好きなんだけどねこのドラマは。
また、元気になれるセリフがあった。

自殺未遂した大学生が、教授の元を訪れたが、停電になり、そしてまた電気がついた。

教「一寸先は闇よ。人生は、さっきみたいに何にも見えないの。あたしだってあなただって、先のことは全くわからないんだから。」
大「……。」
教「生きていくのが怖いのは、誰だっておんなじです。」

以前ネットで職業別年収を調べてたところ、大学教授って年収1000万円越えるらしい。
何十年もあのボロアパートに住んでいたら、すごいお金たまってるだろうな。
でも教授はキャラ的に、お金なくても強く生きていけそう。

ほかには、子離れできない母親に、自分の人生を歩みたい基子が言うセリフ。

基「あのね、お母さん。あたし決めたの。もう帰らないって。」
母「そんな…。人が病気で弱ってるときに…。なんでそんなこと言うのよ。」
基「だから、もう一緒には暮らせないってことわかってよ。」
母「なーんで暮らせないのよ結婚したわけでもないのに。」
基「じゃあ結婚したと思えばいいじゃない。」
母「思えないわよー。してないのにー。」
基「病院の人と仲良くなったってさー今日みたいに別れないといけないでしょー?だからそれとおんなじよ。いくら母娘でも、ずーっと一緒なんて無理なんだから。」
母「……。」
基「あたし、自分で何かを決めたのって、生まれて初めてなのよ。うちを出て、自分の力でなんとか暮らしていこうって。それで不幸になっても、かまわない、って。」
母「……。」
基「あたしー、自分の納得する人生を送りたい…。」

納得する人生なんて難しいけどな。
頭でわかってても、心で動いてしまうと結局納得のできない選択をしてしまう。
基子の表情からして、まだ、具体的な、「納得のいく人生」をつかめていないんだと思う。
「とりあえず母から独立したい。」が一番強くて、そこから探り探りで生きていくんだろうな。
基子は34歳だけど、1話から基子の気持ちはすごくわかる。
 
最終話。
3億円横領して逃亡中の馬場ちゃんから、以前社内BBQをした広い公園に呼び出される基子。

馬「早川(基子)のさー、下宿行った時さ、梅干しの種見て泣けた。」
基「梅干しの種?」
馬「…朝ごはん食べた後の食器にさ、梅干しの種がこう、それぞれ残ってて、なんかそれが―、愛らしいっつーか…、つつましいっていうか。なんか…、生活するってこういうことなんだなって思って泣けてきた。」
基「そんな大げさだよ。」
馬「全然大げさじゃないよ。掃除機の音もー、すごい久しぶりだった。お茶碗とお皿が触れ合う音とか、庭に水まいたり、台所に行って何かこしらえて、それをみんなで食べたりさ。なんかー、そういうのみんな、あたしにはないんだよね。」
基「……。」
馬「そんな大事なもの、たったの3憶円で手放しちゃったんだよね。」
基「……。」

基子は今までハピネス三茶で過ごしてきたことを回想する。
馬場ちゃんは、先ほどまで話していた二人で逃げるための飛行機チケットと、基子のおつかいメモを基子に突きつける。

馬「どっちだ。」
基「……!!」
馬「早川の人生なんだから、自分で選びな。」
基「……。」
馬「ほら。」
基「……。」

基子は馬場ちゃんの手から、おつかいメモを取る。

基「これ買って帰んないと、明日の朝みんなコーヒー飲めないんだよね。」
馬「…目玉焼きも作れないしね。」
基「馬場ちゃん…。」
馬「ふっ。だから冗談だって言ってるじゃん。あたしは犯罪者だよ?大事な友達巻き込んだら、それこそ一生後悔するよ。」
基「……。」

馬場ちゃん切ない…。
当たり前の生活が、幸せなことなんだって気づける馬場ちゃんのセリフ。
梅干しの種見て、愛らしいとか木皿泉さんでないと書けないセリフなんじゃないかな。
本当に好き。

まぁなんというか、前半に比べ後半が…、とも思うけど、それでもやっぱり「すいか」が好き。
最近はネットで、人の価値観を否定するさまを見ているから余計、「すいか」の中での人間関係があったかく感じる。
余計な人間関係を作ってないからかもな。
ただ自分の周りにいる人たちとの関係と、自分自身に悩み、生きている。
だからこそ馬場ちゃんの言う、「愛らしい生活」が生まれるんだろうな。

本ッ当に素敵なドラマでした。

できれば脚本にのっていた10年後の「すいか」もドラマ化してほしいけど無理だろうな。
ドラマから20年たってるし。

 

【再視聴】

 

母が基子に託した、基子がみんなに配るための独立記念日の紅白饅頭でなんか泣きそうになった…。

子離れできない母の、不器用な愛情が伝わってきて。

母親の愛情という名のわがままに疲弊していた基子だけど、自分の人生を生きるのに34歳からでも遅くないよな、と思わされた。

 

馬場ちゃん役の小泉今日子さんがすごくきれい。

顔小さいし、表情やしぐさに色気がある。

 

日常系の最終回はさみしい。

日常系は一緒に日常を過ごしている気になるので、「これからも主人公たちの生活は続く」みたいになると、いや私もそのままその生活に混ぜといてくれってなる。

 

エンディングのテロップみて、六角精児さんが出ててびっくり。

課長役、確かに六角精児っぽいなとは思ったけど、本当に六角精児さんだったとは。

ビジュアルが何十年も変わらなさすぎる。

このドラマは、高畑淳子さんとか、ちょい役が豪華だった。

大塚愛さんのエンディング曲、「桃ノ花ビラ」も最高すぎる…!

大好き。

出会えてよかったドラマ。

つかれたときに見るとどれだけ癒されて元気になるか。

このドラマが世に出たことと、アマプラに、ありがとうって拝みたい。

 

木皿泉さんお元気なのかな。

新作出なくて寂しい。

本当に本当に素敵なドラマでした…!

 

 

 

二人一組になってください

中学生の時に壮絶ないじめを受けた美心は、女子高に入るといじめはなくなったが友達はできず、いつもクラスのあまりもの。

卒業式直前、担任から告げられるデスゲームに美心含むクラスメイト27人は強制的に参加させられる…!

 

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めっちゃ面白かった。

平日にもかかわらず、通勤時間、昼休憩、帰ってからと1日で一気に1冊読み切った。

本当に次の展開が気になって気になって中だるみもなく、手が止まらなかった。

頭の中が本の世界に没入していた。

 

軽音部のエピソードが切ない…。

私もそういえば、あなたのこと好きなんだけど本当はこの子としゃべりたいのにと思いながら一緒にいる子いたなとかこれ読みながら思いだしてしまった。

そしてそう思ってしまったことに罪悪感を抱いた。

もう高校卒業してから20年くらいたつのに。

言語化ってある意味怖い。

 

本書のクラスのようにクラスを1~3軍に分けた場合、私は3軍の中~上にいた。

あの頃クラスでは3軍下~2軍中までぐちゃっとしたグループになっていた気がする。

馬鹿話できる友達は何人かいて休日は8人くらいでカラオケとかいったりして、すごい笑っていた思い出がある。

しかし今その中で連絡を取って定期的に遊んでいるのは、1人だけ。

大人になってからのほうが格段に、「友達は選べる」と感じるようになった。

高校の時は友達関係で閉塞感を感じていたってことなのかな。

でも馬鹿話や休日の長電話に救われたこともたくさんあったから、当時には必要な友達だったのは確か。

 

この作品では「見えないいじめ」をテーマに、生徒もそれぞれそれについて考えている。

だけど難しいと思う。

美心がつらいと感じた体育の「二人一組になってください」の号令も、30代の私でかつ席が近かったら声をかけてるかもしれないけど、高校生の時には絶対無理。

半径3mくらいまでのことしか見えてなかったし、すごい人見知りだったから。

だからそれを「いじめ」として考えろっていわれたとき、当時の私はどう思うかな。

まあやっぱり、自由にペアを作らせる体育教師が1番悪い。

 

この作品は、「こうだったね」とか俯瞰してみるんではなく、一人一人のキャラクターに自分のどこかを重ねながら読んでいた。

ムカつくやつも何人かいて、そのたびに感情がかき乱された。

 

読み終わった後も余韻が抜けず、漫画アプリでコミカライズを読んだり、ユーチューブで作者インタビュー見たりした。

設定が細かいの本当にすごい。

MCのでかみちゃんがみた、「リサが実は○○」って設定なんだろう…。

実は親から愛情を注がれていないみたいな何かかわいそうな一面か、弱み系だろうとは予想できるけど。

まだ余韻抜けないのでコミカライズも紙の本で買おうかな…。