主演:小林聡美
伊豆に住む中年女性の芙美(ふみ)は、タオル工場で働いてひとりでのんびり暮らしている。
あるきっかけで同年代の男性と出会い、いい感じになるが、芙美にも男性にもひとり身になっている理由があり…!
【ネタバレ】
全く前知識なかったけど、小林聡美×田舎、というだけでもう魅力的。
田舎の街並みが落ち着く。
生活感あってとてもよかったな。
小林聡美さんの庶民っぽさももはやあれはそういうブランドだと思う…。
「小林聡美主演か、じゃあ庶民っぽい素朴な内容だな。今疲れてるし見よう。」みたいな。
インタビューとかの写真の小林聡美さんは普通にきれいなのでギャップがすごい。
松重豊さんも、「孤独のグルメ」の時はパリッとした清潔感のある中年男性だったけど、この映画では全然さえないおじさんを演じている。
見てるほうが恥ずかしくなるくらいさえなかった。笑
役者ってすごいわ。
あと、小林聡美×料理、のシーンも安定で最強。
ハンバーグも炒め物も、どれもおいしそうに見える。
勤務先の工場で朝のラジオ体操っていいな。
本当に日常って感じだし、ラジオ体操とはいえ、仕事する前にみんな揃って体を動かすって結構大事なことだと思う。
生活感があふれ出てていい。
当たり前だけど、結婚して子どもができても、お別れしてひとり身になることがあるんだな…。
芙美の人生を考えたら悲しい。
芙美以外にも主要登場人物はみんな中年なので、それぞれいろんなお別れがある。
ひとりになってそこからまた人生を歩もうっていう気概があるだけですごい。
生きていかなければいけないから仕方なしっていう部分もあるかもしれないけど。