映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

えいがのおそ松さん

同窓会に行った六つ子のおそ松達…、
童貞でニートの彼らは、
周りの同級生と比べて疲れてしまい…!!

【ネタバレ】

笑ったな―。

始まりは、同窓会での居心地の悪さ。
「なぜ俺たちはこんな未来に
なってしまったのか?」と悩むところから。
「高校生の頃は未来なんてどうでも
よかった気がする。」といっていたが
決定的な理由は思い出せない。
そこから、違う世界へ意識が飛んでいく…。
そこは、六つ子が高校生の時の時代だった。

ギャグパートがとても楽しかった。
現在と高校時代の六つ子のギャップ。
トッティは今より純粋で、
十四松は無理していきってた。
一松も無理して友達に合わせ、
チョロ松は優等生系、
おそ松は相変わらずで、
カラ松は、兄弟の関係を悩んでいた…。

今とキャラが違うのにはちゃんと訳があった。

最初は、すべて同じの仲の良い六つ子だった。
同じような見た目で、することも同じ。
何をするのも一緒。
しかし周りが、そんな六つ子たちに、
絡みにくいと感じたり、
ちょっかいをかけたりしていった。
それで少しずつぎすぎすする六つ子たち。
誰が悪いというわけではないが、関係が悪化。
ほとんど口を利かず、
各々が無理してキャラを作り、
学校生活を乗り切っていった…。
こんな実のない生活を続けるうちに、
「将来なんて…」と思うようになっていく。

…この様子がとてもリアルだったな。
「すべて同じの六つ子」や、
「個性ばらばらな六つ子」って設定は、
とても漫画的だけど、
それをつなぐエピソードがとても現代的でリアル。
いじめられているわけじゃないけど、
周りから距離を置かれる感じも、
そこからみんな少しずつぐれて、
関係が悪くなっていく感じも。
とても分かりやすかったし、共感した。

そう思ったら何も変化していないおそ松は、
一番堂々としてるよな…。
ずっと素でいれたおそ松なら、
高校生活は楽しい気もするけど…。
十四松と一松の過去はリアル。
共感して少し胸が痛い。
無理におらるく感じと、
無理にテンション合わせる感じ。
しんどいなぁ。
自分の過去なんて見るもんじゃないわ。
おらつく十四松、ずっとチャック空いてたな。

後半は、現在の六つ子が、
高校時代の自分たちにアドバイスをしている。
ほとんどが、「今の自分も悪くない。」という
飾らない言葉をかけている中、
カラ松だけは、「未来ではモテている」と、
かっこつけてうそを言っている…。
6人の中で、カラ松だけは、
今のキャラに無理してる感じがしたな…。
まぁ、あの独特なテンションも衣装も、
カラ松が好きでやってるなら
いいならいいんだけども。

根は、高校時代から、優しそう。
カラ松とトッティは。
当時からこの二人だけ、
みんなと歩み寄りたい、という感じに見えた。

高校時代の六つ子たちの
卒業式の見せ方も好き。
生徒たちの「蛍の光」の合唱の中、
楽しくない高校生活を送った六つ子
どんよりした顔で歌っていて、
式が終わってカラ松に屋上に呼び出される。
手紙のことを言い出しにくいカラ松、
空気が悪くなり、六つ子のけんか…。
と、この流れ。
卒業式、という、温かいものと対照的に
重い空気が伝わってきて、切なかったな…。

ギャグはほんまに笑ったなぁ。
普段のアニメをほとんど見ていなかったので、
お母さんが六つ子のことを、
ニートたち!!!」と呼びかけるのに
いちいち笑ってた。
ほかの観客はスルーしていたけど。
どういう心境で呼んでるねん、おかん。

世界観は、ファンタジーだったので、
理解できなかったところが多い。
あの世界はカラ松の意識の中なのに、
高校時代の六つ子のその後が
描かれているのはなんで?とか。
カラ松は高橋さんを知らないのに、
高橋さんが出てきたのはなんで?
高橋さんが、カラ松の意識の世界を作ったから?
最初はパラレルワールドかなとも思ったけど、
これは、「過去」ではなく、「意識の中の過去」だし、
と、考えれば考えるほどわからなくなってきた…。

あとは、最初は、
「これは誰の意識の中か。」
を探していたのに、途中から、
「この手紙を差し出した高橋さんは誰か」
という目的にチェンジしていたから、
あまり抑揚のない印象を受けた。