映画・小説の感想棚

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木皿食堂

「すいか」野ブタ。をプロデュース」の脚本を手掛けた木皿泉さんのインタビューやエッセイをまとめた本。

 

 

読んでよかった。

木皿さんは、ドラマも好きだけどエッセイも好き。

 

「みんな日常はつらいからフィクションを欲してる」と語っていたのが印象的。

木皿さんの物語は甘めなのが多いそう。

私が「すいか」の脚本を読んだときは、ただただリアルと思っていたけど、今思えば確かに甘い。

まず悪人が出てこない。

さらにきずなたちみたいな自分を受け入れてくれる人たちが周りにいて、その人たちと食卓を囲む人生なんて、今の時代少ない。

あるにはあるが、家庭や人間関係が良くなくて、そういう温かい人とのかかわりをおくれている人が少ないんだと思う。

だから、ファンタジーじゃないけどファンタジーのような物語の「すいか」を求める人が多い。

 

あと、20代の時に夜中に噴き上げる噴水が自分のようだ、と語っているのも印象的。

「書きたいものは山のようにあるけど認めてもらえないから吐き出すしかない」、と。

 

木皿さんは、結婚や化粧など女として決められた道を歩むのが嫌いだったよう。

だから木皿さんが感じていることが反映されまくっているドラマやエッセイが私は好きなんだと思う。

周りはどうであれ自分がどう幸せに感じるか、という生き方をされている印象を受ける。