美和を殺したのが誰なのか判明するミステリ回の解決編9話、整の気になる女性ライカの正体がわかる10話。
【ネタバレ】
9話。
美和を殺した犯人は、美和のストーカー。
でも、美和がストーカーから身を隠している場所をストーカーにうっかり教えてしまったのは西東京の市民課に努める橘高だった。
自ら美和の死体を確認してしまった橘高は美和とその旦那への申し訳なさとともに、「とんでもないミスしてしまった…。」と、自分の犯罪を隠す。
その後、母親の介護のストレスもあり、次は自らの意思で、ストーカーから身を隠す女性たちの居場所を、ストーカーに教え、殺人事件を犯している。
そして、予行演習としてある4人を夾竹桃で密室殺害したあと、整たちが集まっている現別荘で同じように夾竹桃で殺すはずだった。
もし整たちも殺してしまってたら、間接的にも併せて20人近く殺すことになる…!!
橘高、とんでもないサイコパスだな、と思ってたけど、整は少し違った見方をして橘高に声をかける。
整「あなたは、人の役に立とうとして犯罪に巻き込まれただけです。本来はケアされるべき側の人でした。僕は友達がいないのでそういう葛藤は正直よくわかりません。でもきっと問題なのは、ミスをしたことじゃなくて、それを話さなかったことです。話せていれば…、次の被害はなくて、橘高さんも怖がらずに済んだ…!予行演習も必要なかった。」
橘「…怖がる?」
整「はい。この場所でみんなで集まろう、懐かしい会を開こうなんて、裏がありそうで来るのが怖かったんじゃないですか?」
橘「……。」
整「もし先生がすべてを知っていたら、復讐されるかもしれない…。同じ部屋では眠れませんよね。」
橘「……。」
蔦「俺たちに殺される?そんなのありえねぇだろ。」
先「殺す選択肢のある人間には、…殺される選択肢も生まれてしまう。」
橘「……。」
整「昨日蔦さんに、先生の気持ちを考えろ、かわいそうだろ、って食って掛かったのは、…嘘じゃないですよね。」
橘「……。」
橘高は涙をこらえるが、あふれてくる。
大犯罪者だけど、美和の殺しに加担してしまった、という後悔と怯えは本物だった。
こらえてる涙でそれが伝わってくる。
本当は、その一点だけをずっと後悔しててさらに介護のストレスや周りへの嫉妬もあり、「もう俺はどうでもいいんだ!」とやけになってさらに犯罪を重ねた…。
のだと思う。
美和の一件さえなければ橘高は罪を犯していなかったと思う。
10話は、整のおそらく初恋の話。
初恋の相手はチアコの多重人格のライカ。
ライカはさばさばした性格で整をからかうようにお題をだし、楽しむ。
元々なぞに惹かれる整は、まんまとライカのとりこになってしまう。
2人で夜のはつもうでにいったあと、ライカは整に自分の正体を明かし、自分の人格はいなくなると別れを告げる。
基本的に何事にも動じない整が、涙を落とさないようにこらえている。
よっぽど整の中でライカの存在が大きかったんだろうな…。
ラ「これでお別れだ、整君。」
整「それは、チアコさんの病気が良くなるってことですよね。チアコさんの幸せが、ライカさんの願い。」
ラ「そう。それが私のたった一つの願いだ。」
ライカも涙目になる。
ということは、ライカにとっても整の存在は大きくて本当は別れたくないってこと。
でもライカはチアコのために振り向かずに去っていく。
見てて辛かった…。
でも、見て良かった。