呪霊で3人の男が死んだと判明し、3人が通っていた中学を調べる虎杖と伏黒と野薔薇。
3人は中学時代、心霊スポットだった橋の下で倒れていたことがあり、虎杖たちも夜その場に足を運ぶと…!
【ネタバレ】
面白かった。
だいぶ忘れてたところもあったけど、過去エピソードが多めだったので覚えてなくても楽しめた。
以下、伏黒のことばっかり。
伏黒は、シンプルに「クールキャラ」という印象だったけど、なかなか繊細な「クールキャラ」だった。
姉が元気だった中学生の時、伏黒は姉(津美紀)のことを気持ち悪いと思っていた。
理由は、善人だったから。
伏(悪人が嫌いだ。更地みてーな想像力と感受性でいっちょ前に息をしやがる。善人が苦手だ。そんな悪人を許してしまう。許すことを格調高くとらえてる。吐き気がする…。津美紀は典型的善人。)
本当は伏黒は人一倍感受性豊かだから、悪人だの善人だのを考えるんじゃないだろうか。
普通の人はそこまで多分深く考えない。
いろんな人を見て、その人の言動の奥をみたり想像したりして、悪人にも善人にも嫌悪感を持ってしまう。
本当はきっと根が優しく純粋だったから、人間に裏切られた感強くてこんな考えになったんだと思う。
幼いころ両親のこともあるし。
中学を卒業し高校生になり、呪術師として活躍する中、伏黒は珍しく五条先生に稽古を頼んだ。
五「恵はさぁ、実力もポテンシャルも悠二とそん色ないと思ってんだよね。あとは…、意識の問題だと思うよ。恵、本気の出し方、しらないでしょ。」
伏「……ハァ?俺が本気でやってないっていうんですか!?」
五「やってないんじゃなくて、できてないんだよ。例えばさぁ、この前の野球。…なんで送りバントしたの?」
伏「……ッ。」
五「自分がアウトになっても野薔薇の塁をすすめたかった?それはごりっぱ。でも、悠二や僕なら常にホームランを狙う。バントが悪いって言ってんじゃないよ?野球は団体競技。それぞれに役割があるからねェ。でも呪術師はあくまで個人競技。」
伏「ほかの術師との連携は大事でしょ。」
五「まぁねー。でも周りに味方が何人いようと、死ぬときは一人だよ?…君は自他を過少評価した材料でしか組み立てができない。少し未来の強くなった自分を、想像できない。君の奥の手のせいかな。最悪自分が死ねば、解決できると思ってる。」
伏「……。」
五「それじゃ僕どころか、七海にもなれないよ。死んで勝つと、死んでも勝つは…、全然違うよ。」
伏「……!!」
五「恵、本気でやれ。」
本人はもちろん一生懸命やってるけど、無意識化でやっぱり冷めてる伏黒。
良いように言えば、冷静。
野球の時は、相手や状況を冷静な目で見てたからバントをした。
でも五条先生はどんな時でも100%を出す虎杖のように、伏黒にも100%を出してほしかったのだと思う。
保身に回らないでほしい、と。
個人的に今回の伏黒のモノローグと五条先生との会話のエピソードはすごく共感した。
悪人を嫌う正義感もわかるし、善人を軽蔑する気持ちもわかる。
だから、「どうせ人って…。」と自分のことも他人のこともあきらめて、現状で確実にできる方法を選ぶ。
根拠なく良くなる未来を信じない。
でも伏黒は戦闘中、五条先生に言われた話を思い出して、本気を出して敵を倒した。
すごいと思った。
これから伏黒がどう成長していくのか注目していきたい。
続き気になるからアニメ調べたら、次は2023年…。
ちょっと先だな…。