主演:山田涼介
中学校の落ちこぼれクラスE組の担任となった黄色いタコのような化け物殺せんせー。
生徒たちは殺せんせーを殺すために試行錯誤するが、生徒を想う殺せんせーをどんどん好きになっていく…!
【ネタバレ(漫画も)】
映画一本だとわかりづらい設定がありネットや電子マンガで読めるところ読んで情報を補足したら納得した。
分かりづらかったのは、殺せんせーになぜ触手が生えたのかということ。
柳沢の実験のためにモルモットとして利用されていたという大事な部分がわからず、殺せんせーと雪村先生のやり取りに入っていったのでそこから感情移入できなくなっていた。
見返してみるとエネルギーのことは言ってたのか。
頭に入ってこなかった…。
映画にはなかったけど、漫画では終盤、殺せんせーが生徒全員に言うセリフに素敵なものがあった。
「君たちはこの先の人生で… 強大な社会の流れに邪魔をされて 望んだ結果が出せないことが必ずあります その時 社会に対して原因を求めてはいけません 社会を否定してはいけません それは率直に言って時間の無駄です そういう時は 『世の中そんなもんだ』 …と 悔しい気持ちを何とかやり過ごしてください やり過ごした後で考えるんです 社会の激流が自分を翻弄するならば… その中で自分はどうやって泳いでいくべきかを」
そして殺せんせーは、上記のことをこの1年間の暗殺を通して学んであることを告げる。
「悔しい気持ちをやり過ごして社会の中でどうやって泳いでいくべきか」…。
おちこぼれのクラスで暗殺者という使命、その中でどうやって生きていくか。
「隠れてもいい、奇襲してもいい」と過去の暗殺を振り返り、柔軟性が大事だと教えてくれている気がした。
このセリフはこの物語の総まとめのような気もしたので映画の終盤で聞きたかった。
なんだか、大事な説明は駆け足で映画のみだと深く楽しめなった。
どうせ二宮さんと桐谷美玲さんのシーンを長くしなきゃいけなかったんでしょ?と大人の事情が見えてしまった作品。