映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

しくじり先生 俺みたいになるな!!

人生やおかねのことなど”しくじった“著名人が教壇に立ち、担任のオードリー若林さんや生徒のハライチ澤部さんや平成ノブシコブシ吉村さんそのほかの学生たちに授業をしていくというバラエティー番組。

 

【ネタバレ】

 

しくじり先生本当に好き!

こないだめっちゃ見まくりました!

リアルに1日10時間。笑

 

一番面白かったのは本編のしくじり先生ではなく、「お笑い研究部」というバラエティー嫌いなハマカーンの神田さんをどうするかという回。

話の進め方はしくじり先生本編と同じようにハマカーンが教壇に立ち、若林担任や生徒の澤部さんや吉村さん、アイドルたちが机に座って話を聞くというスタイル。

そもそもハマカーンTHE MANZAIでも優勝するほどの漫才の実力者。

しかし神田さんがいじられるのが嫌いなせいでなかなかバラエティーで芽が出ない、さらに本人も嫌がってる、とのこと。

それをどうするかという話。

 

神田「でもやっぱり漫才と違ってバラエティーってほらもう人数多いしー、声でかい人勝つじゃん。」

澤部「声、大きさだけじゃない時もある!このタイミングとかもあるんで…」

神田「もちろんもちろん!今その声のでかさのせいにした自分の小ささも嫌いだし…。」

全員「「「wwwwwww」」」

 

どうやら神田さんは自分にも人にも厳しいくそまじめな性格らしい…w

冒頭からめっちゃ共感して、神田さんのこと好きになる。

 

神田さんはハマカーンTHE MANZAIを優勝した直後、当時有名だった毒舌占い師魚ちゃんに毒舌占いをされ、ぶちぎれ事件を起こしたことがあると。笑

神田さんも常識があるので、最初は魚ちゃんに対して我慢をしていたらしい。

神「僕みたいな能力ない人間でも努力したら優勝できるってことですよね?」

→魚「たまたま100点取っただけ。裏でネタ合わせ聞こえたけど全然面白くないよ。」

→神(営業でネタ合わせしないけどノリ合わせとこう…)「そういうこと言ったら受けなくなるから!w」

→魚ちゃんまだいろいろ神田さんに言う

→神「人の悪口で飯食ってんじゃねぇよ」

そしてこの事件が起こった次の日、神田さんはもやもやしたツイートをする…。

次の日も、

 

『イライラするからとりあえず腕立て100回してみた。悔しいなぁ。自分のせいでザマンザイを馬鹿にされた気分。』

 

その次の日も…。

 

『自分で思ってる以上に魚ちゃんにムカついているようだ。ザマンザイを馬鹿にされたことやはり許さない(>_<)… 我ながら器が小さいとは思うが、仕方ない。』

 

なんか、すごいまっすぐな人だと思った。

ほかの芸人は”テレビだから”自分のことも相手のことも客観的に見てテレビのノリできるんですよね。

でも神田さんはまっすぐでまじめだから自分にも相手にもまじめに向き合って苦しんでしまう。

そして若林担任含む生徒たちは神田さんの自虐的毒舌を面白がり、どんどん毒舌を引き出そうと画策するが、神田さんは嫌がる。

 

神田「自分が!いろいろ足りてないと思うからー、…もう放っておいたらなんでも垂れ流しにして人を傷つけちゃうと思うから、なるべくふたをしてるんですね!そのふたを面白がってとるから。」

吉村「魅力的なんだもんふたがww」

 

そういうやり取りをしていると、どうあがいてもバラエティーを嫌がる神田さんの性格をわかってくる生徒たち。

 

若林「そうなんだよね!だから…!軸がー、かんちゃんの軸でー、考えるけど。軸抜いて、バラエティにさして、バラエティが一番合理的に盛り上がる方向で考えるんだよ、芸人って。自分の正義を抜いて。」

浜谷(神田相方)「そうだね。」

若林「そうそう。だからー、演者さんが人気があるならお客さんのファンが来る、喜ぶ、で興行的にもってところに軸をさせばー、自分の、仕事になるじゃない。歯車に。だから歯車になれるかなれないかでー、本人が、軸抜いてまでバラエティーに出たくないっていうんだったらー…、今日の授業はもう終わりですw」

澤部「そういうことですよねww」

 

この若林さんの言葉って普通に社会人の私にも刺さる。

私もくそまじめなので、例えばA社に言われたことをB社に言わないといけなくなったとき普通会社なら本音と建て前を使う。

でも私はいまだに、もちろん口には出さないけど、「これってうそをついているんじゃないの?」って引っかかってしまう。

そんな社会の歯車になり切れていない自分の幼さに毎回嫌気がさす…!

だからすべてじゃないかもしれないけど神田さんの言いたいことすっごくわかる!

 

とにかくこの回は神田さんの毒舌を、若林さん筆頭に実力のある芸人とアイドルが引っ張り出していくので爆笑しながら見れた。

最終相方の浜谷さんもほかの出演者たちも「神田さんは何も直すことはない」で落ち着いた。

 

そして7か月後の放送で…、ハマカーンの二人が再度「しくじり先生」に戻ってきた。

前回「しくじり先生」収録後のハマカーン、主に神田さんの毒舌がめちゃくちゃ好評だったらしい。

ホンマでっか!?TV」「有吉の壁」などバラエティーのオファーが殺到したとのこと。

相方の浜谷さん曰く、

 

「皆さんが面白がって外したふた、どっか行っちゃいました!!!」

 

とのことで若林さんから、

 

「探せ!!!!」

 

と注意をうけてたのほんま笑った。

毒舌垂れ流し状態。笑

神田さんの毒舌は自分に自信がないうえで自分にも相手にもいろいろ思う、という方向性だからほかの毒舌芸人とは違うと思うし、面白い人だと勝手に思ってる。

 

あとしくじり先生本編で印象に残っているのは、錦鯉かな。

二人ともマイペース過ぎて好き。

朝倉未来さんの少年院時代とか、峯岸みなみさんの港区通いの日々とか、普段聞けないぶっちゃけトークに腹よじれた。

重いテーマなのに爆笑しながら見れるっていうのが本当にありがたい。

ジミー大西さんが登壇したときは全然進行できてなくてほんまに笑った。

振りじゃないのに勝手に拾って勝手にギャグしだすの笑いすぎてしんどいw

 

ただ、辺見マリさんの洗脳で5憶とられた話はほぼ笑いなし。笑

出演者も引いてたけど、でもたまにはこれくらいヘビーな話もしてほしい!

勉強になる。

辺見マリさんもすごいしこれをテーマにしようと勝負に出たスタッフもすごい。

 

この番組を10時間見て様々な失敗防ぐためにはやっぱり自分が道を踏み外してもしっかり話せる人とつながっていることが大切だと思った。