映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

ルドルフとイッパイアッテナ

りえちゃんに大切に飼われている
黒猫のルドルフ、ある日、
魚屋の親父から逃げるために
東京行きのトラックに
乗っていってしまい…!!

※ネタバレあり※
私が生まれてはじめてはまり、
本がぼろぼろになるまで
読んだ小説(児童書)の
CGアニメ化…!!
自分のことを多く語らない
イッパイアッテナ、
ちゃんと登場人物の
つらい過去も描かれているから、
現在のイッパイアッテナのその行動に
納得し、イッパイアッテナという
キャラクターに深みが出ている…!!
ルドルフが岐阜行のバスに乗る晩、
デビルのところに行き
イッパイアッテナがとった
屈辱的な行動は、
いろんな人生経験をしてきた
イッパイアッテナだからこそ、
「そこまでしてルドルフのことを
想っていたのか。」と、
胸を打たれるものがあった…!!
りえちゃんと再会し、
東京に戻りイッパイアッテナのそばで
大泣きするルドルフも切なく、
そこは本当に涙が出てきた…!!
岐阜から東京までの間
ずっと涙を我慢してしまうほど、
ルドルフはあの状況を
受け入れられなかったんだな、と。

見る前は、どうせ子供向け映画やし、
最終的にルドルフは家に帰れて
りえちゃんと円満になるエピソードに
変更されるんやろ、と思っていたら、
まさかの原作1「ルドルフとイッパイアッテナ
と2の「ルドルフともだちひとりだち」の
合わせエピソードですごく濃い時間を
過ごさせてもらいました
ありがとうございました。