映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

名探偵コナン ベイカー街の亡霊

コナンたちいつもの
メンバーは体感型ゲームに
参加することになり…!!

アクションあり
ミステリーありで
すごくワクワクした!!
みんなが消えていくところは
悲しかったけど、
それぞれ活躍してたので、
「お疲れ様かっこよかった」
といいたい。
悪ガキ少年たちが
改心していくところも見所。

シャーロック・ホームズ
読んでたらもっと
楽しめたんやろうな。

【再視聴・ネタバレ】

面白かったー!!
やっぱり昔のコナン映画は裏切らないな。
分かりやすいけど複雑なあらすじ。
コナンたちがゲームの世界に入り
そこから脱出できるか、という単純な話だが、
詳しく説明すると、
ゲームに用意されたシナリオが
敵に乗っ取られ、
コナンたちは敵の作ったシナリオを
クリアできるか、というややこしい話。
コナン父がゲーム制作者だが、
敵に乗っ取られてるので役に立たず。
さらに現実世界では
殺人事件が起こっているから博士たちも大変。
面白かったな。

少年探偵団の活躍は、
昔見て盛り上がったほどは感じなかったな。
灰原さんがコナンを守るシーンも、
あのシーン以降
灰原さんがお荷物になるから消える展開に
したんだろ、とか思ってしまった…。
でもそのほかのキャラクターたちが
消えるシーンはぐっと来たな。
菊川君が、

「危ないコナン君!!」

っていいながらコナンを敵から守るシーン。
あんなにイヤミな奴だったのに、コナン君、
と呼べる関係になって、さらに蘭からも、
菊川君、と名前で呼んでもらってっていう…。
少しずつ団結していたんだな、って思った。

あとはシンドラーの殺害動機が
予想のはるか斜めを言っててびっくりした…!!

自殺したひろき君が人工知能
ノアズアークを制作した動機も深い。
中盤で、ひろき君の生い立ちが紹介される。

日本の小学校に通っていて体育の時間に
体が弱いからパソコンをしていたら、
先生に、ゲームだ、と怒られる。
そういう日本の、
個性を大事にしない教育や社会に、
ひろき君は、人工知能を作ろう、と考える。
つまり、ひろき君の意思が入った人工知能
ノアズアークが、ゲームを乗っ取った理由は、
日本をリセットするため。
参加者には大手会社の2世など、
これからの日本を背負っていく子どもたちが
参加しているから。
映画の最後、コナンがひろき君に言ったセリフ。

「君は俺たちを危険な目に合わせながら、
 本当は俺たちが一致団結して
 危機を乗り越えることを、
 信じていたんじゃないのか?
 日本のリセットとは、
 二世三世を抹殺することじゃない。
 親の力を頼りにすることなく壁を乗り越え、
 ゲームを通じて成長する俺たちを、
 君は期待していたんだろ?」

…私が大人になったからなのか、
自殺者の多い狭苦しい日本に
生きているからなのか、
ひろき君の動機はすごくわかるな。
そしてコナンの言った成長する期待、
というのも…!!
映画としてワクワクドキドキしたのはもちろん、
アニメ映画には珍しく、
クレしん並みのメッセージ性が
詰まった映画でもありました。