映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

9 ~9番目の奇妙な人形~

ある日目覚めた人形の「9」…、
世界は、人間とマシンが戦った末滅びた
廃墟ばかりで…!!

【ネタバレ】

ティム・バートン監督作品だと思ってたけど、
ティム・バートンが好きな短編作品が
長編映画になった、というものか…。
この廃墟と、キャラクターを好きにならないと
はまらない映画かな…。

画面が終始暗くて、見づらかった。
主人公の9が目覚めて、この世界は何なんだ、
から始まり、仲間が増え、敵と戦い、
仲間が散り、世界の謎がわかっていく、
という話。
主人公は少年漫画の王道主人公みたいな、
活発で正義感にあふれている若い男。
最後悲しかったな…。
マシンの中で生きてる、
といっていたからハッピーエンドかと思いきや、
そうではなかった…。
ハッピーエンド風にはしているけど、
少しの闇としんどさを残したまま終わったな。
心に引っかかる終わり方だった。
残った仲間は4人。
敵はいなくなったけど人形だから
子孫繁栄することはできないし、
自分たちを作ってくれた博士も
この世にはいない。
いつか4人滅びてそれで終了。
それが想像できるから、
ハッピーエンド風に終わっても
悲しくなるんかな。

キャラクターたちは動きがあってわかりやすく、
子ども向けのように受け取れるけど、
子ども向けにしたら絵面が地味で怖い…。
こういう世界観が好きな大人向けなのかな。
ストーリー自体は見ごたえあった。