映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

パーフェクトワールド 8・9話

主演:松坂桃李

つぐみといつきの実家である長野県松本市
ALS患者の旦那の依頼を受け、
夫婦にあった家を作ることに。
ある日、車いすのいつきが一人で
夫婦の家づくりの参考に
山奥の建築デザインを見ていると、
震度6の地震が発生し…!!

悲しいな…。
つぐみもいつきも好き同士なのに、
相手や周りのことを考え、
なかなか元に戻ることはない。
つぐみを好きなヒロのことを思うと
かわいそうだけど、
やっぱりつぐみといつきはくっついてほしい。
こんなに応援できる
ヒロイン・ヒーローも久しぶりだ。

いつきが病室で、
ALS(体が徐々に動かなくなっていく病気)
の奥さんとその旦那さんに
プレゼンするセリフが素敵。

旦那さんは、妻と住む
バリアフリーの家を建てることを望むが、
妻は、自分の少ない未来のためにと拒否。
いつきは始め、妻の気持ちがわかるからこそ、
旦那の依頼を断っていたが、
つぐみの影響もあって受けることに。

い「高木さん(旦那)の夢は、
 自分の店を出すことなんだ…。
 僕が提案したいのは、
 高木さんと楓さん(奥さん)、
 お二人の夢を、両方かなえるプランです。」
高「……。」
楓「……。」
い「楓さんから今回の新築費用が、
 高木さんが新しい店を出すために
 ためてきたものだと聞きました。
 パートナーとは…、
 互いに支えあうべきだと思いますが、
 どちらかがどちらかの犠牲に
 なっちゃいけない。だからずっと、
 設計を引き受けることに
 戸惑いをあったんですが、このプランなら、
 自信をもってご提案できます。」

本当にいつきの言うとおりだ。
介護は、どちらかがどちらかの
犠牲になってはいけない…。
いろいろ考えさせられる。

6~8話は、
この夫婦が結構重要な役割を果たす。
いつきは奥さんの、
つぐみは旦那さんの気持ちがわかるからこそ、
この夫婦にたびたび影響を受けている。

9話の最後も、この夫婦で占める。
旦那さんが任された店が20周年になり、
お祝いパーティーに参加しているつぐみ。
旦那さんは客たちの前のスピーチで、

「もし、明日地球が終わっても、もう、
 …僕たちは何の後悔もないねと。
 もちろん、
 終わることを望んでいるわけじゃありません。
 ただ、この先何があろうと、
 どんなことがあろうと、
 受け入れられる自信がある。そう思えるくらい、
 この人生に後悔はありません。」

と、いつきとの関係に後悔まみれのつぐみは
とても感化され、
スピーチを聞いた直後いつきのもとへ走っていく。
というところで終わった。

結末が楽しみだ。