映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

凪のお暇 5・6話

主演:黒木華

隣の部屋のゴンとセフレ状態から片思いになった凪、生活もおろそかになり、ゴンと決別することにする。
そして、凪の唯一の友達の坂本が、めでたく就職するが、そこは詐欺まがいのことをしている会社で…!!

良かったー。
安定ですわ、「凪のお暇」。

6話が特に神がかっていた。
原作に合ったばらばらのエピソードを、うまく一つにつなげていて、つなげ方がうますぎて鳥肌立った。

バイトのスナックのママに、「会話のキャッチボールができないのは相手に興味がないから。」といわれた凪、原作では、自力で対人関係を克服していく。
しかしドラマでは、ブラック会社で働く坂本に触れることによって、自分は坂本さんに興味があるんだ、と知っていくとことか。
あとは、老若男女問わず惚れさせて駄目にしてしまうゴンの通り名、「モーゼの海割り」。
それが、先週ゴンの友達エリィから出るはずだったんだけど、ドラマでは、映画好きのおばあさんが、凪に誘いを断られたゴンを映画に誘い、「モーゼの海割り」と名付けた。
原作にはない、キャラとキャラの相関図ができているようでもあり、面白い。

あと、凪、坂本、うらら母で飲みながら人生ゲームをするという、オリジナルシーンが良かったー。
私の年齢的にも、女同士の飲みというだけでときめく。
アパートの外で人生ゲームをしながら、というある種、異空間だからなおさら。
さらに、人生ゲームの進み方を、3人それぞれ半生に合わせ、進んで、語らせるというやり方も素敵すぎた。
 
もう本当に面白い。
ノローグが圧倒的に少ないし。
原作漫画はモノローグで進んでいるようなものなので、本当にすごい。

5話では、スナックで働きだした凪が、先輩から持っていくように言われた、オープン記念の花に我聞の名前が書かれて、バーンと映し出されていたりとかね。(凪は気づかず)
ちょっとしたテクニックがすごい。
6話の始め方も好き。
スナックで凪が、坂本からもらった名刺をカウンターに置いて汚してしまい、ふいて名刺をどけたら、ピンクの字で、「金曜ドラマ 凪のお暇」って。
可愛すぎか。