映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

野ブタ。をプロデュース 1~3

主演:亀梨和也

人を見下し要領よく生きてる修二と
人の目を気にせずクラスでも浮いてる彰が、
転校早々いじめられた信子をプロデュースし、
学校の人気者にさせる、という話…!!

「すいか」と同じ木皿泉さんの脚本。
「すいか」よりもエンターテイメント、というか、
若い子向けに作られたためか、
毎度、主人公たちがわかりやすく
落ちるところまで落ち、
仲間の力で解決→絆深まる、
という印象を受けた。
2話の、信子が自分を変えるために、
「ブス」と落書きされたブレザーで
登校を決意したとき、修二と彰は自ら書いた、
「キザ」、「バカ」の制服を着て
登校するエピソードのように、二人は
いじめっ子相手に立ち向かうことは一切なく、
いつも信子と同じ苦しみを
味わおうとするところがまた、
信子にとって最もうれしいことであると思うし、
重くなくこのドラマを観れるんやと思う。

1~3話までは信子が、これから居場所を
見つけるために心が動き出したけど、
3話(文化祭)のラスト人気者の修二の
ノローグが、

(俺はショックだった。
 野ブタや、ばかだと思っていた彰が、
 あんなにちゃんとしたものを
 作ってたってことが、
 ものすごいショックだった。)

と、今まで要領よく生きてる
自分を肯定してた修二が、
自分に迷い始め…、これから修二も、
信子と彰によって性格や考え方が
変わるんやろう。