映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

映画 ホタルノヒカリ

主演:綾瀬はるか

仕事はバリバリ、家ではだらだら、
干物女の高野蛍は、旦那に、
新婚旅行にローマに行こう、
と誘われるが…!!

「一日の終わりに、
 部長と縁側でビールを
 飲むんです。
 その時思いました。
 あぁ、生きててよかったー、
 って…。」
「ちょっと待って…?
 この男と…、なんだって…?」
「ビールです。」
「どこで?」
「縁側で。」
「で?」
「で?」
「それで何…?」
「それだけです。」
「安上がりだな…!!」
「そういう瞬間ってないですか?
 一瞬でも、生きててよかった
 って思うこと。
 その一瞬があれば、
 人は生きていけると思うんです。」

こういうこと言える
主人公っていいなァ。
旦那が秘密にしようとしてた
危なげなトランクの中には
蛍のためのドレスが入ってたり、
旦那と子どもから逃げた
やな女だと思ってたリオは
悲しい事情を抱えてたり…、
スリードが多かったせいで
すごくテンポがよかった。
「海外旅行面倒くさいが
旦那の愛を知って改めて
旦那に感謝しこの人となら
海外旅行もいいかも、と思う」、
という蛍の成長も見られて、
かつ、脇でたくさんミスリード
起こってるから、
最後までおもしろかった!!

生きることに希望を見いだせない
リオは自分のだらだらさが原因で
家族を失ったんやと思い…、
干物女の蛍やからこそ
放っておかれへんかったん
やろうなァ、と思ったら、
この脚本の主人公はやっぱり
蛍でないとあかんなァ、と思った。