映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

フラガール

主演:松雪泰子

炭鉱の町で生まれ育った18歳のきみこ、
東京から来たフラダンスの先生は
高飛車で町の人皆に嫌われているが、
先生のフラダンスをのぞき見して…!!

【ネタバレあり】
いやーー、
めっちゃいい映画を観たって感じ!!!!!
先生が夕張に行く早苗に抱き付くシーン、
きみこたちがホームで先生に
愛しているという意味のフラを踊るシーン、
そしてもちろん最後の踊りのシーン
特にきみこのソロ!!
すべて鳥肌もの。
あと、娘のフラダンスを見て感化され
新しい事業に協力的になった母が、
炭鉱続ける派たちに、

「うちの父ちゃん、お国のためだーって、
 寝る間も惜しんで
 石炭ほって山ン中で死んだ。
 今まで、仕事っつーのは、
 暗い穴ンなかで、歯ァ食いしばって、
 死ぬが生ぎるがでやるもんだと思ってだ。
 んだけど、あんなふうに、踊って、
 人様に喜んでもらえる仕事があっても
 ええんでねえが?
 …オラにはもう、無理だげんど…、
 あの子らなら、みんな笑顔で、
 そんな新しい時代作れるかもしんねぇって。
 こった木枯らしぐれェであの子らの夢、
 つぶしたくねぇ…!!」

って訴えるのほんま感動した。

親なり先生なり気持ちをぶつけるきみこ、
または、教え子守るため
男風呂に乗り込む女の先生とか、
ダイレクトに誰かに気持ちをぶつける
っていうのは、やっぱりみんな、
自分や相手のことを本気で想ってるから
なんだな、と思ったらまた感動する。