映画・小説の感想棚

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ルドルフとイッパイアッテナ

斎藤洋

岐阜からの迷い猫、
ルドルフが東京で
いろいろ知っていく話。

対象年齢は小学3・4年生で、
NHKでもアニメ化したもの。
ルドルフが
イッパイアッテナに
助けられて
成長していくんだけど
読んでる間私も
成長していくみたいで
今でも大好きな本。
挿し絵も独特な雰囲気出てて
いい感じ。
続編と続続編あるけど、
1冊目が一番楽しい!!

軽く読書したい人に
おすすめ。

【再読・ネタバレ】

やーっぱり名作!!
なんていうんだろう、
ものすごくよく考えられたお話、
と思って作者のことを調べたら、
これがデビュー作らしく当時は大学で
ドイツ語を教えていたとか…!!
デビュー作でこれは
レベルが高すぎるのでは…!?
帰りは岐阜いきの観光バスで帰るとか、
デビルと対決してやっぱり帰らないとか、
先が読めるようで全然読めないところが
本当に、練られた話なんだなぁと思った…。

結構笑える場面もあって好き。
周りに敵意むき出しだけど
しょうもないことで一生懸命になるトラ猫と、
物覚えは早いが
世間知らずの天然純粋な黒猫。
二匹のやり取りが好き。

そしてむしむしする夏休み中の
学校の砂場からの職員室のクーラー。
夏感が出て好き。
クマ先生とか魔女のおばあさんとか
給食のおばちゃんとか、
二匹が人間と顔が広いのも好き。
学校のドアにカギがかかっていなかったり
クマ先生のぼろ家にカギが
かかっていなかったり、
いまよりセキュリティに甘い世の中なのも好き。
世間全体が生活に雑?な感じも
伝わってきて好き。
語彙力なさ過ぎて好きしか出てこないな。

《教養》
・学問、幅広い知識、
 精神の修養などを通して得られる
 創造的活力や心の豊かさ、
 物事に対する理解力。また、
 その手段としての学問・芸術・宗教などの
 精神活動。
・社会生活を営む上で必要な文化に関する
 広い知識。「高い教養のある人」
 「教養が深い」「教養を積む」「一般教養」

ぜひ私も教養のある人間になりたい。
…これ読んだ小学3年生くらいから
思ってるけど20年ほどたって
まだ言うてるってどういうこと。

あと、名言もいっぱいあった。

「必ず帰るんだ。
 そう心にかたく決意することが大事なんだ。
 帰れないかもしれないなんて、
 思ってはいけないのだ。
 ぼくは、だんだん勇気がわいてきた。」

「変な安心が一番いけないんだ。
 いつでも勉強できるなんて思っていると、
 結局、勉強しなくなってしまうことが多い。
 今しかできないと思うと、無理をしても、
 その時にやるんだけどな。
 いつでもできるって思ってると、
 やらなくなってしまうもんなんだ。」

杉浦繁茂さんのイラストもいいね!!
段ボール箱のような胴体とハムのような足、
という表現をそのまま絵にされてて、面白かった。
なんかこの人の絵は、
インスピレーション?というか、
いろいろ想像をさせてくれるから好き、昔から。
ちょっと不気味な感じも好き。

やっぱり読書っていいなぁと
改めて思わせてくれたお話でした。