主演:レイフ・ファインズ
とある小説家が訪れた「グランド・ブダペスト・ホテル」はかつて栄華を極めた高級ホテルだった。
しかし今その面影はなく、小説家は現在の高齢オーナーから当時の話を聞くことになる…!
【ネタバレ】
この映画の監督はウェス・アンダーソンという男性。
以前ネットニュースで「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」というのが東京で行われていたのを知っていた。
ウェス・アンダーソン作品に出てくるようなおしゃれな風景写真を集めて展示しているという展示会。
私はウェス・アンダーソン作品を見たことなかったけどニュースを見て、すごいセンスのいい監督がいるんだな、という認識で興味を持っていた。
で、初めて見たウェス・アンダーソン映画。
物語に没頭したいと思いつつマジでほぼ一点透視の左右対称な画作りで気になって気になって仕方がなかった…。
「ここきれいに見せようとしてるんだな」という裏方の思いが透けて見えてなかなか物語に集中できなかった。
でもやはり、左右対称できれいということもありおしゃれはおしゃれ。
グランド・ブダペスト・ホテルの外観はピンクでかわいいし出てくるお菓子もとてもカラフル!
「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」もこの映画をイメージしてピンク基調にしたのかな。
本編の舞台は1932年のヨーロッパ。
まだまだ高級ホテルとして大繁栄していたときのグランド・ブダペスト・ホテル。
当時コンシェルジュのグスタヴが愛した絵画「少年とリンゴ」は相当な価値があり様々な人が追い求めていた。
やがてグスタヴは死に、秘書のように働いていたベルボーイのゼロが遺産を受け継いで、大富豪になった。
が、数十年たち、グランド・ブダペスト・ホテルは衰退。
ホテルマンの質は悪化し、「少年とリンゴ」はフロントに傾きだれにも興味を持たれない状態でかけられている…。
ゼロは資産のほとんどを国にわたし残ったのはもはや「グランド・ブダペスト・ホテル」だけ。
最後が切なかったな。