架空の国トルタリアを
旅する旅人がいろんな人や
出来事に出会う話。
「つみきのいえ」の
ROBOTが制作のWEB公開アニメ。
作家アクセル・ハッケが描く
世界観になんとなくにてる。
ストーリー重視の人には
おすすめできないが、
コーヒーの中に魚がいたり
映写機のスクリーンを
熊の背中使ったり
不思議な空想が好きな人は
好きになると思う。
【再視聴・ネタバレ】
●1話、光の都
『私の名はトートフ・ロドル。
その日は、北の草原を旅していた。
南の丘に寂しげな街が見えた。
今夜は、あの街で宿を探そう。
その夜の光景は、
宿に逃げられた私に眠ることさえ
忘れさせてくれた。』
●2話、真夜中の珈琲屋
『私の名はトートフ・ロドル。
ここは町はずれの珈琲屋。
外灯に集まる蝶の羽音でさえ
聞こえてきそうな夜だ。
そのまま、
再び現れることのない魚を待ってるうちに、
珈琲は冷めてしまった。』
●3話、小さな街の映画館
『私の名は、トートフ・ロドル。
その日は、夕暮れの街で、
いつもより少し早めの夕食をとっていた。
どうやら広場では、
夜の上映会が始まるらしい。
その子どもたちの笑い声は、
夕食の代わりに私の心を満たしてくれた。』
●4話、月の旅人
『私の名はトートフ・ロドル。
「そろそろ眠ることにしよう。」
そう思っていた時だった。
彼らは…。
私は、
ウサギ人たちと無言のあいさつを交わした。
お互いの旅の無事を祈って。』
●5話、憂鬱な雨
『私の名はトートフ・ロドル。
悪い夢を見たときは、
なるべく早く忘れてしまいたいものだ。
朝からの雨は、しばらく降り続く様子だ。
私は、雨が上がるまで、
この街で過ごすことにした。』
●6話、花と女
『夜が明けた。
心地よい朝の光を浴びながら、
私は地図を広げた。
この旅は、まだ続くのだ。
私の名はトートフ・ロドル。
トルタリアの旅人です。』
絵本が動いているよう。
アニメ、というくくりより、動く絵本、
といった感じのほうがあってる。
タイトルすらもかわいくて
センスにあふれている。
以前はおしゃれな、
「真夜中の珈琲屋」が好きだったけど、
いま改めてみると、
街の様子が細かく描かれている、
「憂鬱な雨」が好き。
ビルがきれいで見入ってしまう。
逆に、「花と女」はいまも昔も苦手…。
花を枯らすとか魔女っぽくて怖い…。
今回DVDを購入したので、特典映像もみた。
トルタリアの地図も分かった。
トートフ・ロドルが旅するトルタリアには、
主に四つの地?がある。
キルストラ草原、セム湖、小都市・ギスロ、ニト。
1話「光の都」では『北の草原』と
いっていたので、多分キルストラ草原のこと。
3話「小さな町の映画館」では、
小都市・ギスロの風景が出てきた。
ほかの話は、どの場所にいるのか不明…。
そういうことわかったらもっと
この話を楽しめるんだろうけど。
二トの風景が素敵だったので
本編に出てきてほしかったな。
1話のカエルは、キルストラ草原から
セム湖を渡っていったのかな。
わからん…。
あと、作者のアイデアノート的なの。
トートフ・ロドルのビジュアルが
何度も書き直されていて、
こだわって作られたんだなー!!
と少し感動した。
大事にされていたキャラクターというか。
もっともっと続いてほしかったです!!!