森見登見彦
京大3回生の男が、
周りのくせ者たちに
振り回され、
「もし入学式
~していたら…」
の4パターンの
キャンパスライフを
描いた作品。
樋口さんと羽貫さんも
出てきておもしろかった!!!
主人公なんでタンスの奥に
生えたキノコ普通に
食べようとしてん!!?
相変わらずの文体で、
相変わらずのアホキャラ…、
京大という設定がありながら
問題のほとんどが
その設定を
活かしてないっていうのも
個人的に気に入ってる。
主人公が暗めで
サークルの組織も
ややこしいから
好き嫌い分かれるかも…。
【再読】
長いけど一気に読めた。
とっても面白かった!!!
森見登美彦さんの作品って、京都を舞台にしたファンタジーが多いけど、全部印象が違う。
「夜は短し歩けよ乙女」はかわいくて、「有頂天家族」は楽しくて、「宵山万華鏡」は不気味で、そして「四畳半神話大系」は、汚い。
世界は全部つながっているのにすごいな。
最終章の感動がすごい…。
感動というか、1~3話まで汚い話が多かったから、最終章での、小津と主人公の友情にジーンときた。
主人公割と根性あるよな。
ずーっと4畳半に閉じ込められていたら、外の世界であれしたいこれしたいってなるかな。
私ならすぐ、何もかもあきらめてしまいそう。
四畳半の世界を旅して、主人公が、外の世界のすべてをいとおしく思えるところが良かった。
1~3話までは、身の回りの環境や人物に対して、だいぶひねくれて見ていたからな。
それが、ああいう状況下では、それすらいとおしく思うんやろうなぁ。
すごくメッセージ性のある話だった…。
各章の最後、
「成就した恋ほど語るに値しないものはない。」
って主人公が、明石さんと自分の仲を語っているのかわいい。
照れ隠しなんだろうな。
はぁ、好きだ、森見作品。
またこの世界上で起こっている物語が読みたい。
「有頂天家族」の3巻とかいつ出るんかな。
楽しみ。