映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

SING/シング:ネクストステージ

地元の舞台で大活躍するニュー・ムーン・シアターのプロデューサーのムーン(コアラ)は、エンターテイメントの聖地レッド・ショア・シティで活躍するために、一座を連れて行く。

ある舞台のオーディションに無理やり参加し、合格するが、15年前に隠居してしまったロックスターを経営者のもとに連れてくるのが条件で…!!

 

【ネタバレ】

 

最高だった!!

こんなに、映画館で見て良かったと思えたのが久しぶり!!

映画というより、舞台を見てる気分だった!

前席で見たほうが良かったかな。

主要キャラは前回とほぼ一緒だったので、すごいうれしかった。

山寺宏一さん演じるネズミと、コアラの友達の羊が出なかったのがさみしかったな。

 

ストーリーは単純。

映画のラストである舞台の完成に向かってそれぞれが悩み、考え、乗り越えていく。

いろいろごまかしできている主人公のムーンは、経営者と直接対決する。

この映画に関して重要視するのはストーリーではなく、どのキャラがどのようにパフォーマンスをするのか、ということ。

そして大トリでは、ビーズの稲葉さん(ライオン)はどんな歌声を聞かせてくれるのか!

ということを楽しみに、ずっと見ていた。

 

ムーン一座は、素人以上の歌やパフォーマンスはできても、まだまだ一流とまではいかないので、前作同様素人らしい葛藤や悩みにぶち当たる。

ゾウのミーナはラブシーンが恥ずかしい&相手役に嫌悪感を持っているためできない。

ゴリラのジョニーはダンス講師のパワハラで手が震えるくらいのストレスを感じてる。

豚のロジータは高所恐怖症のため若くて元気なポーシャに主演を奪われ悔し涙を流す。

しかし、ミーナは自分でほかに恋する相手を作り、ジョニーは自分に合ったダンス講師を見つけ、ロジータはわき役として腹をくくり、各々葛藤や悩みと向き合う。

ロジータは結局主役に戻るんだけど。

キチンと、高所恐怖症に勝ち、素晴らしいパフォーマンスを見せた。

 

ミーナ(MISIAさん)とジョニー(スキマスイッチ大橋さん)のハモリも素晴らしかったが、今作から出てきたオオカミのポーシャもすごかった!

喋る声も歌声も魅力的なかすれ声で、miletさんかと思いきや、BiSHのアイナ・ジ・エンドさんという方。

BiSH…。

BiSHは斜め上を行くアイドルってイメージだったけど、アイナさんめっちゃ歌うまい…!

ポーシャの自由で我が道を行くキャラと相まって、アイナさんのはじける声がすっごい合ってた…!

マジでもう一回聞きたい…。

あとは、ジョニーが講師を依頼した猫を、振付師のakaneさんが演じたのが面白かった。

元々、声優、芸人、歌手とジャンルにとらわれない吹替メンバーだったけど、振付師入れてるのがSINGっぽくて笑ってしまった。

普通にうまくて、キャラクターとして聞いてた。

 

ラストは、引きこもりの殻を破り、舞台に出てきたライオンのクレイ。

一声目でもう稲葉さんすぎて笑ってしまった。

ただ、バラードっぽい一曲だけだったから、欲を言えばもっと激しい曲も歌ってほしかったな。

 

続きもあれば絶対映画館に行く!