映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

セクシーボイスアンドロボ 6・7

主演:大後寿々花

自分のために生きていた殺し屋の女が
ひょんなことから家庭を持ち
それを手放したくない6話と、
会社で孤立した中年男性が
会社のお金を横領し出会い系の
女性と駆け落ちをもくろむ7話。

この作品に出てくる犯人は、
会社で孤立したおじさんや
教授にひどいことを言われ
就活がうまくいかない女性、など、
社会から外れた孤独な人間が多い。
でも、社会から孤立した犯人に、
人のやさしさやぬくもりを与えると、
たちまち普通の
やさしくて弱い人間になる…。
6話の、ターゲットが捨て子を拾い
そのまま二人で捨て子を
育てることになった女殺し屋、

「明日こそ殺そうと思うのに、
 次の日になるとやることが
 山のようにあって、
 仕方ないから明日殺そうと
 思うのに、その繰り返しで…。」

孤独の殺し屋が育児に追われ
その生活の中で些細な幸せを
見つけて行くところに、
すごくジーンときた…!!

7話の立てこもり犯に、
皆で作ったハンバーグをごちそうして、
涙流してるシーンも、
めっちゃニコの家族とロボ、
いいなぁって思った…!!

もしかしたら、
ニュースに出るようにひどい事件も、
実は些細なことが
きっかけなのかもしれない…。