映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

セクシーボイスアンドロボ 3~5

うまいこと占い師の口車にはまり、
女子中学生のニコは
人探しやら事件解決やら、
ロボとともに巻き込まれていく…!!

やっぱり事件ものって、
特殊能力持ちのニコと
へたれロボみたいに、
でこぼこコンビでバディ組んで、
展開していくってのが多いんかな。
毎話、最初のニコの疑問や
悩みのモノローグから、
ラストのニコと占い師の会話、
エンディングモノローグ、
とその答えを見つけ出せたような
構成になってるところが好き。

3話冒頭、ニコのモノローグ。
「親の言うことってわからない。
 みんなと同じでなきゃだめだと
 いっておきながら人とは違う
 能力を伸ばせ、といったりする。
 …一体どっちなんだ?」
ラストの占い師。
「気の進まない仕事でも、
 押し付けられたことでも、
 自分のやり方でやりとおす。
 それが自分らしく生きるってこと。」
 (報酬とお礼を受け取ったニコが、
  『ありがとうとお金両方もらえるんだ』
 といったことに対して)
 「そう、それが仕事。」
エンディング、ニコのモノローグ。
「10年後の私は元気だろうか。
 元気の出る魔法の電池は、
 たぶん、『ありがとう』という言葉だ。」

4話冒頭、ニコのモノローグ。
「数字をわざとややこしくして
 一体将来何の役に立つのか。
 私は今まで、
 連立方程式平方根を使っている
 大人を、見たことがない。
 そんな勉強、無駄じゃないのだろうか。」
ラストの占い師。
「我慢するのも一つの方法よ。
 そうすれば、日々のことに紛れて、
 どうでもよくなってくる。
 それでいいんじゃない?」
エンディング、ニコのモノローグ。
「どんなことだっていつか
 役に立つ日が来ると、
 無理やり自分に言い聞かせるのも、
 一つの方法なのかも。
 そうすれば、生きて行くのに
 少しは楽になるかもしれない。」

5話冒頭、ニコのモノローグ。
 (お守りを大事そうに扱う母と姉に)
「いい年して、なんであんなもん
 信じるんだろう。」
ラストの占い師。
「インチキだろうとなかろうと、
 何かにすがったり頼ったり、
 寄りかかったり、
 よじ登ったりするものよ。
 でもそれは悪いことじゃないわ。
 みんなそんなに強くないもの。」
エンディング、ニコのモノローグ。
「仕事をさぼってうそをついたロボは、
 当然、信じてもらえず…、
 本当のことを言った私も、
 同じく信じてもらえなかった。
 私が信じているものっていったい…、
 なんなんだろう。」

もう少しロボが
活躍するところを見たい…!!