映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者

地球の子どもたちの自由な落書きによってパワーをもらい空に浮いている島、ラクガキングダム。
近年落書きをする子どもたちが減り、ラクガキングダムは、崩壊の危機に立たされていた。


【ネタバレ】

アホなノリがクレヨンしんちゃんで面白かった。
出番少なかったけど、まさおくんは何してても面白い。

序盤は、大人帝国のような不気味さがあってよかった。
自由な発想を持たない大人たちは、ラクガキングダムの連中からはなから落書きさせてもらえず、壁に貼り付けにされるところ。
大人たちがいなくなり、延々と子どもたちだけが落書きさせられる世界の恐怖。
でも面白かったのはこのへんまで。

大人帝国のときは、大人がいなくなった世界でしんちゃんが、「トーチャンカーチャンを助けて今を生きる!」という強い意志を持って動いていたから、観てる方は感動した。
しかし今回のしんちゃんは、たまたま貼り付けにされているナナコお姉さんを見て、「助ける!」とふわっと意思を持つ。
でも仲間が増えたり、仲間の親子関係が描かれたりして、しんちゃんも一瞬ナナコお姉さんを助けることを忘れてた。
そこがやっぱり違うな。
グッとくる映画とこない映画。
しんちゃんの掛け合いとして見る分には面白かったけど、それやったら焼き肉やB級のほうが笑えたし…。

どうしても未だにしんちゃん映画は期待してしまうから、だいたいがっかりしてしまう。