映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

アシガール!

主演:黒島結奈

足が速い女子高生唯は、弟が発明したタイムマシンで、戦国時代へタイムスリップ。
そこでお城の若君に恋し、若君に少しでも近づきたく、お城で働けるよう試行錯誤する。



原作は、「ごくせん」や「デカワンコ」、「高台家の人々」を書いた森本梢子さんの漫画。
「ごくせん」の前にも、「研修医なな子」というドラマの原作も書いていた…。
ヒットメーカーすぎる…。

なんか、キャッチ―で分かりやすい組み合わせの設定が多いような気がする。
「ごくせん」は、ヤンキーばっかりのクラス×熱血教師
高台家の人々」は、人の心が読める兄妹たち×天然妄想女性
アシガール」は、現代女子高生×戦国時代の若君
設定が、現実っぽくなく、振り切ってるって感じ。
こういうのがメディア化しやすいんだろうなぁ。

アシガール」、今後の展開が楽しみ。

つり球

江の島の高校生ユキ、宇宙人ハル、インド人アキラ、少年ナツキが、江の島で釣りをするSF物語。


よくわからなかった。
最後の方の1話しか見ていないので、何とも言えんが、絵がとにかくおしゃれ。
背景もべた塗で、どの場面を切り取っても1枚イラストだった。

音楽が栗コーダーカルテットだったから視聴した。
あまり音楽は聴けなかったけど、あのおしゃれなイラストと、合うやろうなぁ。


いいね!光源氏くん 5~最終話

主演:伊藤沙莉

キャバクラで働くこととなった、光源氏の物語から来た中将は、仕事を器用にこなしていく。
一方、中将と沙織の中を気にする光だが、好きだという自覚はなく、沙織はイライラする…。



途中から、光のもとの世界へ、というSFな方向になりついていきにくくなった。
日常系で通してほしかったというか。

まぁかといって、その世界をすんなり受け入れる沙織の妹にも違和感はあるけど。

千と千尋の神隠し

10歳の千尋の家族は

引っ越し途中

怪しいトンネルを見つけ…!!

とにかく絵と音楽に迫力あり!!

銭婆婆の家での

暖かいもてなしが好き。

なんやかんやで根っから

悪い人いないよな。

ほかのジブリ主人公と違って

千尋は弱くて共感できるから

観た後、私も頑張れるかなー

って思う。

バイト・仕事入りたてとか

やたら千尋の気分になるし。

ラスト千尋とハクの

別れが切なすぎる!!

こんな続き気になる映画

ないわー!!

【再視聴・ネタバレ】

映画館で見てきた。

画面も音も迫力があり、大満足。

最近、「異世界」へ行った体験談などをよく読むため、見方が変わった。

序盤、千尋の父が自動車を先へ進めるのは、もうすでに異世界の空気に飲まれていたのだと思う。

体験談でも、「今思えばなぜあんな行動をしたのかわからない。」というコメントが多数。

さらに異世界には、「番人」と呼ばれる人がいるらしい。

「ここへきてはだめ、帰りなさい。」と元の世界へ戻してくれる人。

それが千尋にとってはハクだったのだと思う。

しかし時すでに遅し、帰り道が水になっていて、両親も豚にされていた。

だから千尋は仕方なく異世界で生活(4日目の朝には帰ってたけど)をすることになった。

体験談では、少し変わった世界へ踏み入れた、というだけで、生活をした人はなかなかいない。

千尋は、トンネルの向こうの世界で、人間関係を作り、ハクを助けるために、自分で目的を作ってこなした。

ここがまぁ、体験談と物語の違いか。

あとは、ハクとリンがかっこよすぎた。

ハク、何回も千尋に触ったり、顔がちかかったりして、ちょっとドキッとした。

リンも序盤つっけんどんなこと言いながら、エレベーター前で千尋を隠したり、かばうところが本当好き。

頼れるお姉さん。

ハクの口から出てきた黒い虫は、湯婆婆がハクにかけた呪い、らしい。

じゃあハクと湯婆婆は序盤どこに行ってたのだろ。

ハクは、銭婆婆のところへ行ってハンコを盗んできたのかな。

銭婆婆の言う、「お前のしたこと」というのは、ハンコを盗んだこと?

気を付けて見てたけど、わからなかった。

トビー・ロルネス 最後の戦い

トビーはついに、両親がつかまっている採掘場へ侵入する。
一方、エリーシャはレオとの結婚式を抜け出し、弱っていた母と再会する。

【ネタバレ】

とても面白かった。
怒涛の伏線回収で、鳥肌止まらなかった。

エリーシャの父親の正体がわかった瞬間…。
プリュムがエリーシャの父の肖像画の額を割ってしまい、エリーシャが、肖像画の裏面を見る。
そこに書いていた、『エル・ブルーの肖像 ニノ・アラマラ 画』
そして、エリーシャは、自分の名前は、母イーシャと、父エルのスペルを足したものだと気づく…。

この展開の仕方本当にすごい。
全然予想していなかった。
エリーシャの名前にしろ、言われてみたら、最初から気づける要素あったのにな。
レオ(エル・ブルーの息子)はずっとエリーシャを嫁にしたがっていたから、まさか二人が腹違いの兄妹とは思わなかった。
でも二人の年齢差やレオが語る父のことを考えても、つじつまが合ってる。

トビーの本当の両親の正体がわかった瞬間も鳥肌立った。
トビーは、母マイアを人質にしたタイガーを殺し、その後トビーの父シムとマイアはつぶやく。

「レオは父を殺したジョー・ミッチを倒し、そして…」
「トビーがニノ・アラマラを殺したタイガーを倒したのね」

トビーは、ニノとテスの子どもだった…。
だからトビーは絵がうまく、アクロバットもできた。
これもつじつまが合っていて、本当にびっくりした。
ニノとテスは殺される前、画家と綱渡り師なんて世間の役に立たない、と人々から言われていた。
しかし、絵が描けて人より運動神経がいいトビーだったからこそ、木の世界を救えた。
木に住んでいる人たちは、トビーがニノとテスの子どもだなんて知らないけど、そういうメッセージも隠されているなと思った。

読み応えが十分で満足なシリーズだった。
けど、1点、レオがエリーシャの真実を受け入れたのが意外とあっさり目でちょっともやもや。
もっとひと悶着あっても良さそうだったけど。
 
でも、最低限の人しか死んでないところとか、児童書って感じで安心して読めた。
人間関係がとても複雑で、面白かった!



トビー・ロルネス エリーシャの瞳

木から逃亡し、草原で数年を暮らしていたトビーだが、両親とエリーシャを助けるために再び木に戻る。
両親はミッチの下でクレーターの穴掘りをさせられ、エリーシャはレオの婚約者として捕まっていた。


面白かった。
作者は本当に今の世界環境に対して思うことがあるんだろうな。
「トビーの逃走(両親とエリーシャを助けたい)」と「木の破壊」、全く別物だけど、うまくテーマになっている。
「木の破壊」が舞台で、「トビーの逃走」が展開される物語。

… キャラクターの動きや関係がどんどん複雑になっていく。


トビーは初登場時から一貫して、両親を救うことが目的で、さらにエリーシャを救うことも追加された。
エリーシャは自分で何度も脱走を、両親も仲間とともに脱走の抜け穴を掘って自分たちで動いている。
敵であるレオはエリーシャを閉じ込め、エリーシャに好かれるため「影」としてもエリーシャに近づく。
アンポンタンは、レオの下で働きエリーシャの見張りにつくが、唯一エリーシャに心を開かれている。
アルバイアンは、レオの父の友人で、レオの一番の部下になり、身の回りの世話をする。
エリーシャの母イーシャは、アスルドール家に住んでいたが、逃げて自宅で過ごしている。

 木こりの棟梁ニルスはトビーのために、レオと友好関係になりエリーシャと面会する。
アスルドール家の娘ミアは、早くにレックスと結婚し、ニルスにかくまってもらって生活している。
そのほかのアスルドール家は、自宅に残っていたがモーをおとりに逃走し、ミアたちとともに住む。
アスルドール家を逃がすため、モーは自らおとりになり、ジョー・ミッチの部下につかまり閉じ込められる。

ジョー・ミッチはトビーの両親や学識のある老人たち、ヒビの民を奴隷に、クレーターを掘り続ける。
ヒビの民「月の顔」は、ジョー・ミッチにつかまり、奴隷として働かされている。




「なるほど…」とわかる マンガ はじめての自分の心理学

「自分」「人間関係」「性格」「悩みの克服」「恋愛」など、人の気持ちについての深堀と克服方法が載った本。


表紙には、「自分の『ココロ』を知りたいあなたに一番優しい入門書です!」と書かれている。
漫画がかわいく読みやすかった。
覚えていたい項目がたくさんあったけど、すぐ忘れるんやろうな。

・自分を持っていない人は、影響されやすく、「自分」と「他人」の境目がわからなくなる
・自信のつけ方は、小さい成功をどんどん積み重ねていくこと
・完璧を求めてしまうと折れてしまうので、できる範囲のゴールを決めておく
・「自分」には周囲の人が知っている・知らない、自分だけが知っている・知らないことがある
・負の連鎖に入ってしまったら、解決に向けて、冷静に順序だてて考える

いいね!光源氏くん 3・4話

トラックに轢かれそうになった沙織を助けるために道路へ飛び出した光は、そのまま消えてハワイに…。
さらに、光の友達である中将も現代へ迷い込み、沙織の家に二人の平安貴族が住むことになった。


伊藤沙莉さんの肌のきれいさ。
10代みたい。

光の仲間の中将が来てからBLっぽくなったのが微妙。
4話で、中将が沙織の部屋から出ていくっぽいけど、どうなるんだろ。
BLっぽくなるならあまり見たくないな。


いいね!光源氏くん 1・2

会社員の沙織自宅でくつろいでいた夜、ベランダのすだれが上がり、平安貴族の光源氏が入ってきた。
須磨に行く途中に現代へ迷い込んだというマイペースな光は、沙織の家で居候になる。


原作、えすとえむさんの漫画。
連載されてる雑誌、フィール・ヤングかー。
ゴリゴリの大人の恋愛漫画の雑誌だと思ってたけど、こういうのもやってるんだ。
絵がきれいだった。

表情がころころ変わる主人公の伊藤沙莉ちゃんがかわいい。
喜怒哀楽の中間部分を表現できる役者って本当にすごい。
言葉がなくても気持ちが伝わってきて、印象に残る。
心なしかこのドラマはほかのドラマや映画より、主人公の表情のアップが多い気がする。
スタッフも、伊藤沙莉ちゃんの表情が好きなんだろうか。
千葉雄大さんも演技しているという感じがなく、光源氏になっていて、よかった。

主人公の、自分はさえない女だと卑屈になってるのかわいい。
伊藤沙莉ちゃんだからかわいいのだと思うけど。



ハイキュー TO THE TOP 1~6話

春高バレーの、全国大会出場が決まった烏野高校。
影山は全国の、月島は宮城県内の、合宿に呼ばれる中、日向は宮城県内の合宿に参加しようと勝手に押し掛ける…!!


バレーの動きが、自然すぎて実写をアニメにしているみたい。
スポーツは1秒の間にもすごい動きがあるから、そんな動きを再現なんて無理だと思っていたけど、スパイクを振り下ろすのスピードとか、オーバートスの一瞬のしなやかさとか、踏み込みの一瞬の重さとか、すべてアニメで表現されていて感動した。
無回転サーブがレシーバーの目の前でブレる具合も、すごく再現度高い…!!

内容は、1~6話は日向がボール拾いばっかりしているので、熱くはないけど、日向のあきらめないど根性が好き。
たかがボール拾いだけど、日向は今まで見ていなかった視点から、バレーを見るようになる。
体育館の2階から試合全体を俯瞰して見てみたり、ボールが来ていないときのレシーバーの足の動きを見ていたり。
ピンチをチャンスに変える男、それこそが少年漫画の主人公。
素晴らしい!