映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

しあわせはいつも

「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」
でおなじみの相田みつを作品集。

大正13年生まれで
平成3年に67歳で亡くなられている…。
意外と昔に亡くなっているんだな…。
毛筆で「~だなぁ」の印象が強いので、
柔らかい詩が多いのかと思ったら、
結構辛辣というか、一生懸命生きろ!!
というメッセージ性が強い…。

「なんでもいいんだよ
 ともかく一生懸命やってみることだ」

「うそはいわない ひとにはこびない
 ひとのかげぐちはいわぬ
 わたしにできぬことばかり」

作者が自分を卑下してる
作品も多いからなんか笑える。

あとがきで息子より、

「自分の仕事の学問的なバックボーンを
 得るためにも本も実によく読んだものです。
 本屋さんの支払いが
 足利での一、二を争うほどでした。
 絵や書の展覧会を見に
 東京へ足しげく通いもしました。
 豊かとはお世辞にも言えない暮らしでしたが、
 懸けるべきもの、
 大事なものには惜しみなく
 お金を懸けたのです。」

と書かれていた。
やはり自分の作品を追求する人は、
どんなに貧乏でも、
本を欠かさず読んでいるな!!
水木しげる先生にしても。
知識や視野を増やそうとしている…!!
そしてそういう人が後々作品として
自分に返ってくるんかな。
この人は亡くなってから
人気が出んやろうか…。
それでも今や、「相田みつを」の名は
みんな知ってるからすごいな。