前の飼い主である金物屋の引っ越し先が茨木県だから、行くと決意した、野良猫ブッチー。
ルドルフとイッパイアッテナも協力し、金物屋が茨木県のどこに住んでいるか調べるが…!!
8年ぶりくらいのルドルフシリーズの新作。
タートルという新キャラが出てきたからまだ続くと期待していいのかな。
猫の世界もいろいろ気遣ってて偉いな。
仲がいいのに、礼儀や距離感をしっかりしている。
ルドルフとデビルがブッチーの飼い主を目撃して、ルドルフは、それをブッチーに言うか言わないか、悩んでいた。
私なら迷わず言ってしまいそうな気がする…。
実際そうなった場合、悩むのかな。
あと、ブッチーが、
「ルドとだったら、ぎりぎり、一緒に行くってことでいけるけど、タイガーと一緒だったら、完全に、連れて行ってもらうってことになるだろ。それじゃあ、ちょっとな。」
と言っていて、イッパイアッテナ同様、なるほどと思った。
してもらう側だから気がひけるって感じなんやろう。
ブッチーは1巻目では野蛮だったけど、だんだんルドルフを見てか、学にも興味を示してるように思う。
いくら茨木に行くためとはいえ、ルドルフの勉強熱心さがなかったら、「字を習いたい。」とは思わなかったはず。
巻を重ねてみんな変化しあっているのが面白い。
あと、ルドルフはほかの猫と比べて品があるのは、やっぱり前の飼い主リエちゃんに品があったからなのかとも思った。
イッパイアッテナもブッチーも、いかにも下町という話し方と考え方。
…やっぱり野蛮さは変わってないかな。
情には厚いけど。