亡くなった妻と過ごしていた家に、1人で暮らしているおじいさんのカールは、町の開発によって立ち退きを要求されていた。
カールは思い入れが強い家を手放すのが嫌で、自宅の煙突から大量の風船をあげ、自宅ごと空を飛んで逃げることにした…!
【ネタばれ】
1度観たとき、なんか
ごちゃごちゃバラバラしてるなーって印象で
もう一回観たらたぶん原因わかった。
主人公のじいさんの目的は
冒頭で意気込んでた、
「死んだ妻と見た夢、
パラダイス・フォールに行く。」
ことだったので、そこにたどり着くのは
終盤か、中盤に到着しても、
そのあとはパラダイス・フォールをめぐる
戦いになったはず。
しかし物語は、
『パラダイス・フォールに行く』という
夢のきっかけを与えた
チャールズ・マンツと、
珍鳥をめぐる戦いへ…。
しかもチャールズ・マンツが出てきたのは
序盤の一瞬だけで、
ちゃんと出てくるのは中盤…。
主要な登場人物たちが序盤で
出てきてないから、
バラバラした印象になったのかな、と思う。
【再視聴】
冒頭の、少年からおじいさんになる過程のシーン…。
数年前まで視聴したときは、「あー無音で人生振り返るひろしの回想パターンね」と特に気にも止めなかったが、今回は違った…。
私自身周りの親戚などを見て、年を取って死んでゆく、という過程を現実的に考えることができ、かつ自分の人生も考える年齢になっていた。
なのでこの5分に込められた動画の内容はとても濃かった。
・新婚で楽しいとき
・2人で穏やかに過ごす日々
・子どもが欲しくなる2人
・2人で作る子ども部屋
・流産し落ち込む妻
・子どもの時の夢をかなえようと貯金する2人
・事故や災害で貯金が消えてしまう日々
・その後旦那の仕事を毎日見送り続ける妻
・気づけば2人は老夫婦に
・夫婦で楽しく生活する日々
・夢を思い出した旦那、かなえようとする
・妻の体が弱くなり入院生活
・妻、亡くなる
・旦那、2人で生活した家で1人暮らし
泣いてしまったわ…。
「夢より生活を優先してしまう仕方なさ」「時が早く立つことの切なさ」すべてわかるから、心にきてしまった…。
その後の展開は、冒頭と比べるととても面白いというものではないけど、でもやっぱり最後まで見入ってしまうレベルでは面白かったな。
序盤でおじいさんに肩入れして好きになってしまったからかな。
ラッセルの家庭事情が分からず調べたけど、出てこなかったのが残念。