映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

ペンギン・ハイウェイ

哲学化学少年アオヤマ君は、
歯科医院のお姉さんの研究に熱心で、
ある日街中に大量のペンギンを発見して…!!

【ネタバレ】

原作の小説は未読。
小説の評判がいいのと絵柄がかわいいので
すごく楽しみにしていた。
森見さんの作品だから、
ぶっ飛んだファンタジーではないか、
変なところで物語が終わらないか、
と予想していたけど、
やはりぶっ飛んだファンタジーだったな…!!
アオヤマ君とお姉さんが海のボールの
中に入って空間がゆがんだところから
ちょっとついていけなくなったな…!!
現実に足をついていないというか。
アオヤマ君の研究よりはるか上を行く
現実(ファンタジーな展開)で。
頑張ってついていこうとしたが…!!
お姉さんの正体を詳しく知りたすぎる…!!
何やったんやろ。

ラストがお別れの物語で、
最後に主人公が二人ではなく
一人の日常に戻っていくという
もって行き方が好き。
二人で行っていたところを一人で行く、
みたいな。
切なくて。
でもちゃんと主人公のモノローグは、
成長してるっていうの。

絵、
というか表情が生き生きしてて好きだった。
お姉さんの声がONE PIECE
ナミっぽくて好きだなぁと思っていたら
女優の蒼井優さんでびっくりした。
プロの声優みたいに上手だった。

アオヤマ君と一緒に研究をしていた女の子が、
スズキ君を殴る気持ちはわかるなぁ。
動き方と表情と声とが相まって、共感した。
自分だけの秘密を大人にばらされたとき
プライドも崩れるというか、
「許さないんだから!!」と。

結局前半はおっぱいの話が多くて
あまり子ども向けではない気がした。
後半の見せ場の派手さと絵柄の可愛さは
子ども向けなのかな。
原作は本当に評価がいいけど
どういう部分がいいんだろう。
お姉さんとの交流?
レビューでは、アオヤマ君が
おかしくてかわいくて暖かい物語、
というのをいくつか目にした。
どうなんやろ…!!
アオヤマ君のノートの内容や、
ポストの不自然な切り取られ方など、
絵で見れば一発だが、
文章ではどうやって説明しているのかな、
というのも気になった。

 

【再視聴・ネタばれ】

 

小学生の子どもたちだけで川や山の中行くの普通に危なくない?って思ってしまった。

川が海に流れず結局ぐるぐる回ってるのすごい。

2度見てもお姉さんの正体がよくわからないので、面白い映画とは思えなかったな…。

お姉さんは世界の空いた部分を埋めに来た人物?らしいけど。

空いた部分って何が空いた部分なのかわからなかった。

なので、何を修復したのか不明。

お父さんの正体もわからず、怖かった。

 

夏休みのワクワクが伝わってきたのはよかったな。

映画全体的な色味も薄めでさわやか。

夏だけど暑苦しくなくみずみずしい印象の絵の映画だった。